猫が怯える理由
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まずは、猫が怯える理由を解説します。
理由がわかれば、猫が不用意に怯えるのを避けることができるかもしれません。
臆病な性格だから
猫は警戒心が強い動物ですが、もちろん個体差があります。
猫によっては、知らない人が近づいてきても平然としていることもあるでしょう。
しかし、臆病な性格であれば、知らない人が近づいたり大きな音が鳴ったりしただけで怯える猫もいます。
もしかしたら、猫が怯えるのはもともと臆病な性格だからというのもあるかもしれません。
社会化不足だから
猫が怯えているのは、社会化不足が影響している可能性があります。
生後2~3ヶ月頃までにいろいろな猫や人と接することができていない猫は、成猫になっても人とどうやって接したら良いかわからずに、臆病になってしまう傾向にあります。
そのため、愛猫をどんな場所でも堂々とした性格にしたいのであれば、猫が幼い頃からいろいろな経験をさせてあげましょう。
大きな音にびっくりするから
猫は、怯えているのではなく大きな音にびっくりしているだけかもしれません。
飼い主のドアの閉める音や近所の工事の音が大きいと、猫は聞き慣れない大きな音に驚いてしまいます。
いつどこで驚かされるかわからないため、猫は怯えているように見えるのかもしれません。
病気だから
いままでは何ともなかった猫が急に怯えるようになったら、病気が原因の可能性があります。
病気により身体の部位に痛みがあるため、不安で怯えてしまうのかもしれません。
また、飼い主に対して攻撃的になるのも、病気の症状のひとつです。
不安を繰り返し煽られたから
猫は、不安な気持ちを繰り返し煽られると、どんなにささいな物音でもビクビクするようになります。
例えば、何度も雷の大きな音が鳴り響いたら、その経験がトラウマになって「また雷が鳴るかも…」と猫は怯えて過ごすことになるでしょう。
怯える猫への接し方について
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次に、怯える猫への接し方についてご紹介します。
正しく接することで、猫が怯える心配も少なくなるはずです。
大きな音を出さない
怯える猫には、大きな音を出さないようにしましょう。
足音やドアの閉める音など、猫がびっくりしないように配慮することが大切です。
何事も静かにゆっくりと行動をすることで、猫が怯えずに済むかもしれません。
むやみに近づかない
怯える猫に対しては、むやみに近づいてはいけません。
かならず猫が自ら近づいてくるまで待ち、手や身体のにおいを嗅いでくれるまで我慢しましょう。
もしも猫が怯えながらも近づいてくれたら、優しく顎の下を撫でてあげると安心するはずです。
猫用おやつを与える
怯える猫に対して敵意がないと伝えるためには、猫用おやつを与えることもおすすめです。
特ににおいの強いフードやおやつであれば、猫の食欲が刺激されます。
何度も猫におやつを与えることで、「この人は悪い人ではない」と認識するようになり、徐々に怯えなくなるでしょう。
ただし、はじめのうちは手から直接猫におやつを与えるのは難しいはずです。
猫が怯えないように、ある程度の距離を保ちつつおやつを与えると良いでしょう。
優しく声をかける
怯える猫には、優しく声をかけてあげましょう。
特に迎え入れたばかりの猫などは、不安な気持ちでいっぱいのはずです。
猫が安心するまでは放置するのも必要かもしれませんが、同居人が乱暴な人ではないとわかってもらうことも大切でしょう。
「大丈夫、怖くないよ」などと声をかけてあげることで、猫は人の声にも慣れていきます。
当然ながら、突然大きな声を出すことのないようにしましょう。
猫が安心できる場所を確保する
臆病な猫には、安心できる場所を作ってあげることが大切です。
まわりから見えにくいドーム型ハウスや高めのキャットタワーなど、隠れられる場所を用意してあげましょう。
猫が逃げ込める場所を作ってあげることで、恐怖を感じた時にも安心して過ごすことができるはずです。
怯える猫と接する際の注意点
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最後に、怯える猫と接する際の注意点をご説明します。
猫があまりの恐怖にパニックに陥らないように、配慮してあげましょう。
必要以上に構わない
怯える猫に対して「いつかは慣れるから大丈夫」と考えて、必要以上に構うのは絶対にやめましょう。
特に大きな声を出しながら構うと、猫は人間を怖いものだと認識してしまいます。
大きな声で猫に近づくのは子どもに多くみられることですが、猫目線で物事を考えることが大切です。
猫のことを気にしない
臆病な猫が心配だからと、猫の行く先を追ってしまう人もいるでしょう。
しかし、猫のことを考えて行っていることが、逆効果であることもあります。
人間と同様に、猫もひとりになりたい時間があるはずです。
怯えている時でも、そっとしておくことで気持ちが落ち着くかもしれません。
特に猫好きな人は、愛猫がどこで何をしているのかを気にしてしまいがちです。
猫のプライバシーにも気を配ることで、猫は安心して生活できるでしょう。
怯える猫はそっとしておくことが大切
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猫が怯える理由としては、もともと臆病な性格をしていたり社会化不足だったりとさまざまです。
臆病な猫が安心して過ごすことができるように、日頃から大きな音を出さない、むやみに近づかないなどの配慮をすることが大切です。
基本的に猫は警戒心が強いため、そっとしておくことがおすすめです。
猫を構いたくなっても我慢して、猫から近づいてきてくれるのを待ちましょう。
そして猫が近づいてきたら、優しく顎の下を撫でたり声をかけたりして、信頼関係を構築していきます。
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。