猫はチーズを食べても大丈夫？メリットや注意点を解説

まずは、猫はチーズを食べても大丈夫かどうかについてご説明します。
猫が喜んで食べようとするチーズですが、猫の身体に悪影響を及ぼすことはないのでしょうか？

結論から言うと、猫はチーズを食べても問題ありません。
チーズは脂肪分とたんぱく質が中心にできているため、猫が喜んで食べる食材のひとつといえます。

猫がチーズを好きな理由は、いくつかあります。
まずは、先述したようにチーズには多くの脂肪分とたんぱく質が含まれており、完全肉食動物である猫にとってとても魅力的に見えるのでしょう。
また、猫の舌は甘味を感じにくいといわれていますが、旨味を感じることはできます。
チーズには多くの旨味が含まれているため、脂肪とたんぱく質を多く含みつつ旨味もきちんと感じ取れるチーズは、猫が喜んで食べてくれるのでしょう。

猫は人間が食べているチーズも欲しがるでしょうが、猫に人間用のチーズは与えないようにしましょう。
人間用のチーズには、塩分や保存料が添加されており、猫の身体に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、猫が中毒を起こす玉ねぎや香辛料などが含まれていることもあるでしょう。
そのため、猫にチーズを与える際は猫用として作られているものを与えなければなりません。

次に、猫にチーズを与えるメリットを解説します。
併せて、注意点についても見ていきましょう。

猫にチーズを与える最大のメリットは、脂肪分やたんぱく質が豊富なチーズを食べると喜ぶという点でしょう。
たんぱく質の多いチーズを食べることで、猫の完全肉食動物としての本能が満たされることが考えられます。
おかしを隠せる猫用知育玩具を利用して、遊びながら猫の本能を刺激してあげるのも良いでしょう。

チーズには、脂肪分やたんぱく質のほかに、ビタミンAやビタミンB2、カルシウムなどが含まれています。
たんぱく質は猫の筋肉の健康維持に必要ですが、ビタミンAやビタミンB2などのビタミン類や、カルシウムなどのミネラルも、猫の成長に欠かすことはできません。
栄養補強のような与え方ができるのも、チーズの大きなメリットです。

猫にチーズを与える際は、アレルギーに注意しなければなりません。
チーズは乳製品であるため、乳アレルギーを持っている猫がチーズを食べると、アレルギー症状を引き起こしてしまう可能性があります。
アレルギー症状としては、下痢や嘔吐、痒みなどが挙げられますが、重度になると呼吸困難など命に関わる可能性もあるため、十分に注意しなければなりません。
もしも猫にチーズを与えたいのであれば、少量を与えてしばらく様子を見ましょう。

猫は腎臓疾患にかかりやすいですが、特に慢性腎不全の猫はチーズを与えないようにしましょう。
慢性腎不全を発症すると、たんぱく質の制限がかかります。
猫にたんぱく質が豊富なチーズを与えることで、腎臓に悪影響を及ぼす可能性もあるでしょう。
そのほかにも、尿路結石や心筋症など病気がちの猫にチーズを与える際は、事前に獣医師に相談することをおすすめします。

猫にチーズを与える際は、猫用に作られたものを与えると良いでしょう。
最後に、猫用チーズのおすすめをご紹介します。

猫の好きなチーズに、たんぱく質が豊富なササミが入ったおやつです。
塩分を抑えて作られているため、安心して猫に与えることができます。
小さめにカットされており、子猫からシニア猫まで与えられるでしょう。

食べやすいスタイスタイプの猫用チーズです。
チーズで魚のすり身を挟んでいるため、猫が喜んで食べてくれるでしょう。
保存料は使用しておらず、安心して与えることができます。

スティックタイプの、猫用チーズです。
食べやすいナチュラルチーズで、与えやすい形がポイントです。
サッと開けて与えることができる、手軽さが魅力といえます。

細かくカットされた猫用チーズです。
厳選素材を使用しており、喜んで食べてくれるでしょう。
原材料もシンプルで余計な添加物は使用していないため、安心して与えることができます。

猫にチーズを与えるのは、豊富なたんぱく質を摂取することができるため、健康な猫にとってはメリットの多い食材です。
しかし、人間用のチーズは塩分過多になるリスクが高いため、必ず猫用として作られたものを与えなければなりません。
また、アレルギーにも注意が必要です。
乳アレルギーの原因になるチーズを猫に与える時は、少量を与えてしばらく様子を見ることをおすすめします。