【体調不良?】愛猫が体を震わせる理由と考えられる病気とは

“愛猫が体を震わせていてびっくりした”そんな経験をお持ちの飼い主さんはいませんか?動物が体を震わせるのには何らかの理由があり、人間に飼われている猫も例外ではありません。そこで今回は、猫が体を震わせる理由とそれにともなって考えられる病気について解説します。 2022年06月05日作成

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猫が体を震わせるのにはどのような理由があるのでしょうか?病気の可能性も考慮したうえで、適切な対処ができるよう理解しておきましょう。

猫が体を震わせる理由 

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猫が体を震わせる理由にはさまざまなものがあります。
愛猫の健康状態や飼育環境などを踏まえたうえで、どれに当てはまるか考えてみましょう。

体温が下がっている 

動物は体温が低下すると体を振動させて体温を高めようとします。猫が行うこのような行動のことを「シバリング」と呼びます。

シバリングは体の筋肉を細かく振動させることで体温を高めるものです。そのため、体温が低下した際の一時的な行動である場合がほとんどです。

寒い時期だけでなくエアコンが効きすぎた部屋でもシバリングは発生します。愛猫が寒がらないよう快適に過ごせる室温を保つようにしましょう。

過度なストレス 

猫は過度なストレスによって体を震わせることがあります。体が緊張している状態をあらわしており、猫の置かれたストレス環境が解消されるまで継続します。

猫は環境の変化に敏感であるため、引っ越しの直後などは気に留めてあげましょう。

強い恐怖を感じている 

強い恐怖心により体をカタカタと震わせることがあります。

ほかの猫とケンカした、飼い主にひどく怒られたなど、その原因はさまざまです。

愛猫が怖がっている理由を把握し原因を排除することで体の震えは解消されます。

加齢による筋力の低下 

加齢によって筋力が低下すると、立ち止まっているときなどに体の震えが出ることがあります。

多くの場合は再度行動を始める際に震えも止まります。

常に体を震わせている状態が続くのであれば、病気などが原因となっている可能性もあるため、動物病院で診察を受けるようにしましょう。

病気やケガによる体調不良 

病気やケガなどの体調不良が原因で体を震わせることもあります。

症状は病気やケガの内容によって異なるため一概にはいえませんが、愛猫の様子がおかしいと感じたら速やかにかかりつけの獣医師に相談しましょう。

猫の体の震えから考えられる病気 

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病気が原因で猫が体を震わせている場合、一体どのような原因が考えられるでしょうか?
いくつか例をあげてご紹介します。

てんかん 

てんかんとは、筋肉の収縮を司っている神経系に異常な興奮状態が発生し、けいれんを引き起こす病気です。

発症の具体的な原因は定かでなく、遺伝によるものや脳炎など、別の病気を患っている際に発生します。

抗てんかん薬の服用で発作が起こらないよう食い止める方法が主な治療法であり、根治させるのが難しい病気のひとつです。

心筋症 

心筋症とは、心臓付近に分布する筋肉(心筋)がなにかしらの影響で障害を受け、心臓が機能不全となった状態の総称をあらわすものです。

病気が軽度であれば無症状または元気がない程度ですが、重度になると呼吸困難や失神、場合によっては突然死などの危険性もあります。

低体温症 

低体温症とは、寒い環境に長時間いた場合や子猫や老描に多く見られる皮下脂肪の薄さなどが原因となり発生する病気です。

軽度であればシバリングなどにより体温を高めようとする行動を取りますが、重度になると呼吸困難や昏睡状態などに陥る可能性もあります。

短毛種や無毛の猫に発生しやすいため、室温管理や暖かくして眠れる寝床を作るといった工夫が必要です。

水頭症 

水頭症とは、脳の周辺に存在する脳脊髄液(のうせきずいえき)に障害が発生し、脳が圧迫される病気です。

症状としては、頭部がボールのように丸みをおびてくる、視力障害、食欲不振、けいれんなどがあります。

症状が軽度であれば内科治療が行われますが、重度になると外科治療によって過剰な脳脊髄液を排出する手術が必要です。

中毒症状 

中毒症状によって、嘔吐や下痢、けいれんなどの症状を起こす場合があります。

中毒症状の原因として、ネギやチョコレートなどの食品によるもの、人間が服用する薬を誤飲したことで発生する薬品によるものなど、その種類はさまざまです。

症状が進行すると肝不全や腎不全などを併発する恐れがあるため、愛猫が摂取してはいけないものを口にしたら、速やかに動物病院で適切な処置をしてもらいましょう。

腎臓病や肝臓病 

腎臓病や肝臓病の影響で体内の毒素がうまく排出できなくなると、それにともなって体の震えやけいれんなどの症状が発生します。

腎臓病・肝臓病ともに病気の種類はさまざまです。体の震えやけいれん以外にも下痢や嘔吐、多飲多尿などの症状があれば、動物病院での検査をおすすめします。

愛猫の体の震えを予防する方法は?

体の震えをきたす理由はさまざまであるため、一概に予防法と呼べるものはありません。

例として、ストレスによる体の震えであれば、運動などを取り入れたストレス解消法を検討する、病気が原因なら、病院などで適切な治療を迅速に施す、などがそれぞれ考えられます。

体が未発達な子猫や老描、持病を抱えている猫を飼育している場合は、室温の調整・暖かい寝床を作るなど、体温の変化が大きくならないよう工夫しましょう。

猫が体を震わせているときは注意が必要 

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猫が体を震わせているのであれば、そこには必ず理由があります。

体温が低下している、恐怖心にさいなまれている、病気の症状が出ているなど、その理由は多岐にわたります。

愛猫の様子がおかしいと気付けるのは毎日のように接している飼い主だけですので、少しでも違和感があれば獣医師などの専門家に相談してみましょう。

これからも愛猫と楽しい時間を過ごすためにも、日々の観察を怠らないようにしてくださいね。

著者情報

U.SHOHEI

父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。

現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。

得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。

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