猫って本当に寒がりなの?寒いときに見せるサインと注意点

猫は寒さに弱いというイメージは、多くの方が持っているのではないでしょうか。具体的に、どのくらいの寒さまでなら大丈夫なのか、気になりますよね。ここでは、猫の寒がりの理由や寒いときに見せるサインについてご紹介します。 2021年12月19日作成

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実際のところ猫は寒がりなの?

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結論から言うと、基本的にやはり猫は寒がりな動物です。寒さには弱く、どちらかといえば暑さや乾燥に強い動物です。その理由として考えるポイントは、主に3つあると言われています。

まず、猫は筋肉量が少なく、体内で熱をつくる力も弱めで、寒さを感じやすいという身体的な特徴があります。犬のように散歩で日常的に歩く習慣もないことから、人間や犬に比べると筋肉量が少ないようです。

そして、もともとのルーツであるリビアヤマネコが砂漠やサバンナを中心に生きてきただけあり、暑さや乾燥を得意とする反面、寒さにはあまり強くないという意見もあります。

さらに、猫はマイペースで我慢をしないことから、常に快適で我慢をしなくても良い環境に身を置きたがるという性格も関係しているようです。暑ければ涼しい場所、寒ければ暖かい場所というように、常に我慢をしなくても良い場所でくつろぐことから、余計に寒がりに見えるのかもしれません。

猫の中でも特に寒がりなのは…?

猫の中でも、猫種や年齢などの違いによって、寒さの感じ方や強さ・弱さにも個体差が生じます。

一般的に、短毛種・子猫・シニア猫・病気の子の場合は、より寒さ対策に気を付けてあげた方が良いとされています。これらの猫は、一般的な猫に比べると寒さを感じやすく、また寒さに弱いため、体調を崩しやすくなるからです。

猫にとって、快適と感じる気温は人間とは少し違います。そのため、人間が快適であっても、猫にとっては寒いと感じる場面もあるということ。その目安については、さまざまな意見があるようですが、一般的には18℃~26℃程度、湿度は30%~70%が猫にとっては快適な温度なようです。

しかし、子猫やシニア猫、病気の猫などにとっては、この温度でも寒いと感じることがあるようで、目安よりも2℃~3℃上の範囲で調節してあげると良いと言われています。

猫が寒がっているときに見せるサイン

猫が寒いと感じている時に見せるサインを知っておくと、温度の調節や寒さ対策もしやすくなりますね。猫は、寒いときに以下のようなしぐさを見せることがあります。

・体を丸めて眠る
・毛布などの間に潜り込んで出てこない
・被毛が立ち、膨らんでいるように見える
・飼い主の側から離れない
・窓や扉の近くに寄らない
・水分摂取量が減る

以上のようなしぐさや行動がみられたときは、猫にとっては寒いと感じているサインかもしれません。水分量については、減りすぎると体調も崩しやすくなるため、暖かく快適に過ごせる環境をつくってあげる必要がありますね。

猫が震えている…これって暖めれば大丈夫なの?

私たちも、極寒の場所にいると寒さで体が震えますよね。これは、猫にも当てはまることなのでしょうか。実のところ、猫が震えていたらそれは非常事態です。なぜなら、猫は寒い場所で我慢をする動物ではなく、寒ければ暖かい場所に移動するのが普通の行動だからです。したがって、猫がその場から動かずに震えているときは寒さだけでなく、その他の理由も考えられるため、場合によっては早急な対処も必要です。

猫の震えの理由として考えられる主な原因は、
・体温低下や衰弱による痙攣
・体調の悪化
・ストレス
・恐怖
・パニック状態

などが考えられるのだそうです。環境の変化に伴い震えが起こっている場合は、恐怖心やストレスという説も濃厚ですが、それ以外の場合は早期に病院での受診が必要になります。非常に危険な状態でも震えは起こることがあるため、原因がはっきりしなければ動物病院で診てもらうことをおすすめします。

猫が寒さを感じずに快適に過ごすためにできること

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飼い主としては、猫ができるだけ寒さを感じずに快適に暮らせる環境を整えてあげたいものですよね。理想としては、猫が寒いときに暖かい場所に移動できる環境、もしくは暑くもなく寒くもない環境がベストです。

寝床は床や窓の側以外の場所に設置する

床や窓の側は冷気が溜まりやすくなっています。できれば、これらの場所を避けて寝床を確保してあげましょう。ただ、猫によってはお気に入りの場所から寝床を移動してしまうことにストレスを感じる場合もあるため、環境の変化に弱い猫の場合は寝床そのものを冬仕様にして、暖かく過ごせるように工夫してあげるのも良いでしょう。

エアコンを使って室温を快適に

もし、飼い主さんが仕事などで家を空けることが多いのであれば、1日の天気を把握して気温の下がる時間帯にエアコンのタイマーをセットしてあげるのも良いでしょう。夕方あるいは夜遅くに帰宅する日などは、特にこの方法が役にたちます。

ペット用ヒーターを活用する

ストーブを日頃から活用する家ではよくあることかもしれませんが、ストーブの側からなかなか離れようとせず、ものすごく近い距離で座っていたりすることがあります。これには危険も伴い、ハラハラしてしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。

ペット用のヒーターであれば、やけど防止などに配慮されてつくられているものが多いため、安心感が増すでしょう。寝心地の良さなどに配慮してつくられたものも多いため、お気に入りの場所になってくれる可能性も高いです。

猫用こたつを活用する

こちらも、ペット用ヒーターと同様に、比較的安心して暖のとれるグッズではないでしょうか。こたつといっても、やけどなどの心配がないように配慮されているものが多いため、一般家庭で使うこたつとは違って心配も少なくなるでしょう。

猫の寒さ対策におすすめのグッズ4選

ペット用ヒーター

温度センサーを内蔵しており、過熱や電圧異常時には自動的に電源がオフになります。防水加工が施されており、万が一おしっこなどで濡れてしまっても電線構造内部まで水がかかることはありません。温度調節は7段階から自由に設定でき、ケーブルはいたずら防止対策が施されています。


ペット用ヒーター

犬猫用こたつ

スリット窓付きのペット用こたつです。こたつの中央温度は30℃となっており、長時間使うにもちょうど良い暖かさです。ヒーターは直接体に当たらないように、カバーがついており安心です。こたつの中でも、上から乗っても暖かい、猫が自分で居心地の良い場所を見つけやすいアイテムです。


犬猫用こたつ

おくだけ吸着ねっころマット

床からの冷えを軽減したいときに役立つ猫用のマットです。とっても可愛いデザインで、肌触りも良好です。マットの裏はピタッと吸着してくれるため、ずれることなくお掃除もしやすいのが嬉しいですね。


おくだけ吸着ねっころマット

こたつの和み お家

人間用のこたつに取り付けられる、猫のおうちです。こたつの赤外線から猫の目を守り、快適に過ごせる空間をつくってくれます。クリップを使えば、こたつ布団との隙間をつくることなくスムーズに出入りできます。


こたつの和み お家

冬本番を迎える前に猫の快適な環境を整えよう

出典:https://www.shutterstock.com

人間が寒いなと感じる気温になると、猫も寒さを感じ暖かい場所を求めるようになります。1日の気温の変化が激しくなる秋から、寒さ対策は始めていきましょう。猫が自由に暖をとれるような場所をつくってあげることは、とても大事なことです。ぜひ、便利なグッズも活用しながら、猫にとっての快適な空間を目指してくださいね。

参考サイト

SADDLEBACK LEATHER(参照日2021-11-26)
https://item.rakuten.co.jp/saddlebackleather/pets01/

アダチデンキ 家電・PCの量販店(参照日2021-11-26)
https://item.rakuten.co.jp/ec-cable/hotkota02/

ペットガーデン紀三井寺(参照日2021-11-26)
https://item.rakuten.co.jp/five-1/nekkoro/

ゆーとぴあ~猫用品専門店(参照日2021-11-26)
https://item.rakuten.co.jp/utopia/33123828ku/

著者情報

こば

小さな頃から保護された犬や猫を迎えて生活。現在は黒猫の「ジジ」に翻弄されながら、発見と感動の毎日を送っています。
実体験を振り返りつつ、飼い主さんの役に立つような情報を分かりやすく記事にすることを目標にしています。

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