猫が肥満になる原因と健康面のリスクⅠダイエットのための食事をご紹介

猫は丸々としていても可愛い、という意見もありますが、肥満は人間だけでなく猫にとっても悪影響を及ぼします。肥満が引き金となって起こるリスクは少なくありません。ここでは、猫の肥満の原因とリスクについてご紹介します。 2022年05月31日作成

  • 猫のカテゴリ - 猫の健康ケア猫のカテゴリ - 猫の健康ケア
  • VIEW:636

猫が肥満になる原因

画像素材 - クリエイティブプロジェクト用の写真、ベクター画像、イラスト | Shutterstock

出典:https://www.shutterstock.com

猫が肥満になる原因として、よく当てはまるのは運動不足と食べすぎによるカロリーオーバーです。また、避妊・去勢手術や高齢によって代謝が低下しやすくなることが間接的に肥満を起こしやすくします。それ以外には、病気が原因となることも。

何が原因で肥満になったのか心当たりがない場合や、そもそも肥満に当てはまるかどうかが分からない場合は、一度動物病院でみてもらうのも1つの方法です。定期受診で健康面の異常がないかみてもらったり、ワクチンを打ってもらうときなどに獣医師に訪ねてみましょう。

一般的に、目視と少し触る程度で肥満度合いをはかる「ボディコンディション」では、簡単に肥満度合いを確認することができます。理想的な体型は、「肋骨は見えていない程度だが触れば感じることができる」、「上から見た時にウエストがくびれている」、「横から見たときの腹部がぴったりとしている」ことです。

肋骨が見て分かるレベルなら痩せすぎ、逆に上から見た時にウエストが分からなかったり、腹部が丸く垂れているときは太りすぎになります。

肥満を招くよくある要因

以下のようなことに心当たりはありませんか?
・あまり意識して運動させていない
・フードは食い付きの良いものを食べるだけあげている
・フードの規定量は気にせず目分量で与えている
・避妊、去勢手術をしたがフードの量はあまり意識していない

こう聞くと、避妊・去勢手術はしない方が良いのか?と思われるかもしれません。しかし、子猫を迎える予定がなければ、避妊・去勢手術を受けることが推奨されており、猫にとってもメリットが多いため、決して悪いことではありません。

大切なのは、避妊・去勢手術によって太りやすい体質になっていることを考慮して、肥満への対策ができているかどうかです。フードの規定量をきちんと守ることや、毎日きちんと運動できる環境や関わりがもてているかどうか、今一度振り返ってみましょう。

肥満が招くリスク

画像素材 - クリエイティブプロジェクト用の写真、ベクター画像、イラスト | Shutterstock

出典:https://www.shutterstock.com

人間と同じように、猫の肥満はさまざまなリスクを招きます。肥満がきっかけで病気になると、寿命そのものにも関わってきます。元気で長生きさせてあげるためにも、肥満への対策は永遠の課題として気に留めておきましょう。

関節の病気を招く恐れ

体重が増えると、そのぶん関節にかかる圧力も大きくなります。関節炎や椎間板ヘルニア、靭帯断裂など、動くことそのものに痛みを伴う病気につながる可能性が高まり、こうした病気によってさらに肥満を招く悪循環も起こりやすくなります。

心臓や呼吸器系の病気を招く恐れ

皮下脂肪が増えると、心拍数や血圧の上昇により心臓への負担が増えます。首回りの脂肪によって気道が圧迫され、息苦しくなることも。息切れや心臓の病気もまた、運動不足につながる悪循環を招きます。

糖尿病や肝不全の恐れ

肥満は、糖尿病のリスクを非常に高めることでも知られています。また、肝不全は特に深刻な事態を引き起こしやすく命にも関わる病気です。

これらのリスクは、ダイエットによって改善することも可能です。肥満であることを放置するのはもってのほか。早い段階で肥満に気づき、適切な対処をしていきましょう。

病気が原因で太ったように見えることも

肥満とは少し違いますが、病気の症状によって太って見えてしまうことがあります。数ヵ月、数年単位でちょっとずつ太ってきた場合や、おやつの与えすぎなど肥満になる心当たりがある場合は家庭でダイエットに取り組みながら様子をみるのも良いですが、病気が考えられる場合は速やかに受診する必要があります。

例えば、飲水量が明らかに増えた、おしっこの量が増えた、急激に太った、食欲がない、元気がないなどの状態がみられた場合は早期の受診が必要です。こうした急激な変化は、何らかの緊急的な対処が求められる病気が考えられます。

もし、上記のような症状がなくても、肥満そのものが既に問題です。ダイエットについての相談やアドバイスは、獣医師に教えてもらいながら行うと安心です。

ダイエットのための猫用フード4選

ロイヤルカナン ライトウェイトケア 減量したい成猫用

低カロリーながら満腹感が得られるように工夫されたウェットフードです。食物繊維がバランス良く配合されており、無理なくダイエットをしてあげたい飼い主さんにとって選びやすいフードとなっています。


ロイヤルカナン ライトウェイトケア 減量したい成猫用

ロイヤルカナン 避妊・去勢成猫用

太りやすいとされる避妊・去勢手術を終えた猫のためのドライフードです。高たんぱくで筋肉を維持させつつ、食物繊維と脂肪のバランス調整によって太りにくい状態を保ちやすくなります。


ロイヤルカナン 避妊・去勢成猫用

ニュートロ ナチュラルチョイス 減量用 アダルトチキン

室内で暮らす猫のために作られた減量用のドライフード、総合栄養食です。同じブランドの一般的なシリーズに比べて、低カロリー・低脂肪に仕上げてあります。チキン肉が主原料として使われており、美味しさは抜群です。


ニュートロ ナチュラルチョイス 減量用 アダルトチキン

ボナシーボ 成猫用 低カロリーチキン アンチョビ&ライス

肥満の猫や避妊・去勢手術後の猫のために作られた無添加のフードです。タンパク質と脂質のバランスに考慮された総合栄養食です。


ボナシーボ 成猫用 低カロリーチキン アンチョビ&ライス

肥満は猫にとって心身の健康を損ねるリスク大!今から対策を

出典:https://www.shutterstock.com

肥満は、猫の寿命を縮める原因にもつながる、想像以上にリスクの大きい状態です。つい、求めるだけフードをあげてしまったり、おやつを多めに与えすぎたり、目分量でフードをあげたりしている人は、規定量をきちんと確認してあげましょう。運動不足が気になる場合は、自然と運動ができるキャットタワーなどを設置したり、遊ぶ時間をきちんと設けるなどすると良いでしょう。ダイエットの必要性が生じる前に、毎日の暮らしの中でできることを守ることが大事です。

参考サイト

charm楽天市場店(参照日2022-4-25)
https://item.rakuten.co.jp/chanet/188071/
https://item.rakuten.co.jp/chanet/274800/

コジコジ(参照日2022-4-25)
https://item.rakuten.co.jp/koji/rcfh003/

ぽちぽちペット楽天市場店(参照日2022-4-25)
https://item.rakuten.co.jp/pochi-pochi-pet/bona-cat-4/

著者情報

こば

小さな頃から保護された犬や猫を迎えて生活。現在は黒猫の「ジジ」に翻弄されながら、発見と感動の毎日を送っています。
実体験を振り返りつつ、飼い主さんの役に立つような情報を分かりやすく記事にすることを目標にしています。

オススメ

新着記事