犬の老化のサイン
出典:https://www.shutterstock.com/
まずは、犬の老化のサインについてご説明します。
これらのサインがみられたら、徐々にシニア犬と過ごす準備をしていく必要があるでしょう。
白髪や毛ヅヤが悪くなる
人間と同様に、犬も老化が訪れると白髪が見られるようになります。
特に口まわりに白髪が増えるため、日頃から愛犬と接している人であればすぐに気が付くことができるでしょう。
また、被毛にツヤがなくなるのも老化のサインです。
消化機能の低下
老化は、外見だけではなく内面的な衰えもみられます。
消化機能が低下することにより、いままでと同じドッグフードを与えているにも関わらず、太ったり痩せたりするでしょう。
また、ドッグフードや犬用おやつを、消化できずに吐いてしまうことがあります。
口内環境の変化
シニア犬になると、免疫力の低下から、口内環境をコントロールしにくくなります。
そうなると、口臭が強くなったり歯周病になったりすることがあるでしょう。
口内環境に異常が出ると日常の食事が難しくなるため、早めに対処することが大切です。
視力の低下
高齢になると、視力の低下も生じます。
愛犬が家の中や散歩中に歩くのを怖がっている場合には、目が見えにくくなっている可能性があるでしょう。
また、犬の目が白く濁る白内障など、目の病気も発症しやすくなります。
寝る時間が長くなる
犬はもともと、1日の大半を寝て過ごす動物です。
健康な成犬でも、1日12~15時間を寝て過ごします。
しかし、シニア犬はさらに長い時間を寝て過ごすようになるため、「なんか最近寝てばかりいるな」と感じるようになったら、それは老化のサインかもしれません。
シニア犬と生活する上での注意点
出典:https://www.shutterstock.com/
愛犬がシニア犬と呼ばれる年齢になると、いままでどおりの生活をすることはできなくなります。
それでは、シニア犬と生活をする上で、どのようなことに注意をすれば良いのでしょうか?
生活環境を整える
シニア犬になると筋力の低下がみられるため、部屋の床を滑りにくいものに変更する必要があります。
カーペットや滑り止めマットを敷くことで、犬は高齢になっても歩きやすくなるでしょう。
また、粗相をしてしまうことも踏まえて、丸洗いできる床材を選ぶことをおすすめします。
先述したように、視力の低下により歩くことを怖がるようになることも想定されるため、なるべく部屋の模様替えはせずに、愛犬が歩きやすくなるような工夫をしましょう。
食事を変える
高齢になると、身体のさまざまな部位に老化がみられます。
そのため、いままで与えていたドッグフードでは栄養面で不足してしまうこともあるでしょう。
シニア犬向けに作られているドッグフードは、低脂肪高タンパクであったり、オメガ3系脂肪酸を含んでいるものがあったりと、さまざまな老化の症状に配慮されています。
段差に気を付ける
シニア犬は、視力や筋力の低下により、少しの段差でもつまずいてしまうことがあります。
また、いままでは難なく降りられていた階段やソファなどでも、転落や骨折などの危険性が考えられるでしょう。
そのため、室内の段差はなるべく減らし、階段には滑り止めマットを敷くなどの対処が必要です。
犬が高い場所から降りられないようであれば、優しく抱っこをして降ろしてあげなければなりません。
シニア犬におすすめのドッグフード4選
出典:https://www.shutterstock.com/
シニア犬の健康を維持するためには、シニア犬向けに作られたドッグフードに切り替えると良いでしょう。
最後に、シニア犬におすすめのドッグフードをご紹介します。
アーテミス フレッシュミックス ウエイトマネジメント&スモールブリードシニア
ペット大国アメリカで作られた、シニア向けのプレミアムドッグフードです。
ヒューマングレードの食材を使用して、複数の動物性たんぱく質をバランス良く配合しています。
アレルゲンになりやすいトウモロコシや小麦も不使用で、人工防腐剤、副産物も一切使用していないため、安心して与えることができるでしょう。
ニュートロ シュプレモ ドッグフード 超小型犬~小型犬用 シニア犬用
シニア犬のために、関節の健康や消化吸収に配慮して作られたドッグフードです。
良質なタンパク源であるチキン生肉やDHA・EPAを含むサーモンなどを組み合わせています。
リノール酸を豊富に含むひまわり油やα-リノレン酸、ポリフェノールが豊富な亜麻仁など、シニア犬の皮膚や被毛のことも考えられています。
ヒルズ サイエンスダイエット シニア 小粒 高齢犬用
シニア犬に適した栄養バランスを実現したドッグフードです。
腎臓と心臓の健康に配慮して、ナトリウムとリンの量も適切に調整しています。
また、カルシウムやグルコサミンなどを含んでおり、老化しやすい骨や関節もサポートしてくれます。
アカナ ヘリテージ シニアレシピ
タンパク質の割合が65%と、タンパク質が必要なシニア犬におすすめのドッグフードです。
また、栄養素を吸収しやすいように、炭水化物の使用はせずに、カボチャなどの野菜や果物を使用しています。
さまざまな動物の肉や内臓、軟骨をバランス良く組み込んでいるため、犬の健康の維持の手助けをしてくれるでしょう。
日頃から老化のサインに敏感になろう
出典:https://www.shutterstock.com/
犬は、7~8歳を目安に老化のサインを見せるようになります。
そのため、そのくらいの年齢の犬を飼育している方は、日頃から愛犬の老化のサインには敏感になっておく必要があるでしょう。
シニア犬になった後も快適に過ごせるように、食事や生活環境などを整えることをおすすめします。
いつまでも愛犬が健康で元気でいてもらうために、飼い主にできることはすべて行うようにしましょう。
Dog Paradise + NYAN(参照日:2022-02-02)
https://item.rakuten.co.jp/dogparadise/4562192371000/
Pets Village(参照日:2022-02-02)
https://item.rakuten.co.jp/kurosu/10027966/
ヒルズペットフード公式ショップ(参照日:2022-02-02)
https://item.rakuten.co.jp/hills-pet/52742015323/
sweet pet(参照日:2022-02-02)
https://item.rakuten.co.jp/sweet-pet/aca0020he/
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。