猫の捻挫の症状
出典:https://www.shutterstock.com/
まずは、猫の捻挫の症状について見ていきましょう。
走り回ることが好きな猫は、いち早く捻挫に気が付いて治療をしてあげる必要があります。
患部の痛み
猫が捻挫をすると、患部に痛みが現れます。
すると、猫は足が痛いのをかばいながら歩くようになるでしょう。
これは、私たち人間が捻挫をしたときと同様です。
また、痛みが強い場合には猫は歩きたがらなくなります。
患部に触ると嫌がったり威嚇をしたりした場合には、猫が捻挫による痛みを感じている可能性があるでしょう。
痛みにより猫が歩かなくなったのを放置しておくと、さらに症状が悪化してしまうことも考えられます。
そのため、猫が足をかばいながら歩いていたら、なるべく早めの対処が必要です。
患部の腫れ・炎症
猫が捻挫をした際には、患部の痛みのほかに腫れや炎症が見られる場合もあります。
患部が腫れることにより、発熱を引き起こすこともあるでしょう。
ちなみに、猫が捻挫をしたら腫れあがった患部が赤くなることがあるため、日頃から猫とコミュニケーションがてら身体を触る機会の多い人は、すぐに猫の異変に気が付くことができるはずです。
猫の捻挫の原因
次に、猫の捻挫の原因についてご説明します。
飼い主の不注意で猫を捻挫させてしまうことがないよう、日頃から気を付けることが大切です。
出典:https://www.shutterstock.com/
高い場所から落ちた
高い場所の登り降りは猫の得意分野ですが、まれに高い場所からうまく降りられないことが原因となり、捻挫することがあります。
普通に降りるときに捻挫をすることは少ないですが、猫が興奮しながら走り回って、その流れで高い場所へ登り降りをすると、猫は誤ってうまく着地できないことがあるでしょう。
また、猫同士で遊んでいる際に床を見ずに高い場所から降りた際に、着地点が片付いていないこともあるはずです。
そうすると、猫は着地をする際に何かを踏んでしまい、捻挫をしてしまう可能性が考えられます。
そのため、日頃から部屋を片付けておくことで、猫の捻挫を予防することにも繋がるでしょう。
階段から誤って落ちてしまうことでも、猫は捻挫をすることがあります。
成猫であれば大丈夫かもしれませんが、シニア猫に近い年齢になってきたら、徐々に高所を減らしてあげることも大切です。
ドアに挟まれる
飼い主の不注意により、猫の足がドアに挟まれてしまうこともあるでしょう。
私たちでさえ、ドアに腕や足が挟まれると痛いものです。
猫にとっては、かなりの痛みを感じるでしょう。
また、ドアを強く閉めることで猫の足が挟まれて、骨折をしてしまう可能性も考えられます。
そのため、猫を飼っているのであれば、すべてのドアを開けっ放しにしておくか、ドアを閉める際は近くに猫がいないことをチェックしてから優しく閉める必要があるでしょう。
人に踏まれる
私たち飼い主が、誤って猫の足を踏んでしまうこともあります。
猫は小さいため、私たちが普通に歩いていると視界に入ってこないこともあるでしょう。
また、人懐こい猫であれば飼い主の後を付いてきて、歩いているときにまとわりついてくることもあるはずです。
そんなときに猫の足を誤って踏んでしまうと、猫は捻挫をする可能性があります。
日頃から猫に注意しながら生活をするのは大変かもしれませんが、猫を捻挫から守るためには仕方のないことだといえるでしょう。
交通事故に遭う
猫を外飼いしている場合には、猫が交通事故に遭うリスクが高まります。
猫は交通事故に遭うことにより、車に吹き飛ばされて捻挫をしてしまうことがあるでしょう。
しかしこのような状況の場合は、交通事故で捻挫程度で済むのであれば、不幸中の幸いかもしれません。
最悪の場合は命に関わるため、猫は完全室内飼いをすることを強くおすすめします。
猫の捻挫の治療について
出典:https://www.shutterstock.com
猫が捻挫をしたときには、どのような治療をするのでしょうか?
また、治療費用についても解説します。
猫の捻挫はしばらく様子を見ても良い?
猫の捻挫は、よほど猫が痛そうでない限りは、2~3日様子を見ても問題ありません。
おそらくは、捻挫をしても徐々に痛みや腫れが引いていくでしょう。
しかし、猫が歩きたがらないような痛みを感じていそうであれば、すぐに動物病院へ連れて行くことをおすすめします。
猫の捻挫の治療方法
猫が捻挫をした際の治療方法としては、鎮痛消炎剤を投与して安静にすることが挙げられます。
捻挫は、私たち人間と同様に、患部を冷やして安静にすることが一番です。
しかし、猫は身体を冷やされるのが嫌であることが多いため、鎮痛消炎剤を投与して安静にする以外にすることは少ないでしょう。
猫の捻挫の治療費用
猫が捻挫をした際に動物病院へ連れて行っても、費用はそこまでかかりません。
だいたいは4千円前後ですが、動物病院によっては5千円以上の費用がかかることもあるでしょう。
しかし、1万円以上の費用はかからないことが予想されるため、猫のことが心配であれば一度動物病院へ連れて行くことをおすすめします。
猫が捻挫をしないように気を付けよう
出典:https://www.shutterstock.com/
猫の捻挫は、ある程度は飼い主側で予防をすることができます。
誤って猫を踏んでしまわないように日頃から猫の居場所に気を付けることで、捻挫を含めた猫の怪我は予防することができるでしょう。
また、ドアに猫の足を挟んでしまうのも、同様に予防が可能です。
床に物が散らばっていると、猫がそれを踏んでしまい、捻挫をしてしまうことがあります。
そのため、部屋の掃除に気を配り、床に物が落ちていない環境にすることで、猫が高い場所から降りた際に何かを踏んで捻挫をすることを予防することができます。
このように、猫の捻挫は飼い主次第である程度の予防が可能です。
捻挫は痛みを伴い、好きに走り回ることもできなくなってしまうため、私たち飼い主側で予防できることは予防することをおすすめします。
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。