犬にピーナッツを食べさせてもいい?気を付けたいポイントは?

犬に食べさせてはいけない食品は数多くあります。ネギ類やチョコレートなどが代表的なものです。それではピーナッツはどうでしょうか。犬にあたえても問題ない食品なのでしょうか?そこで今回は、「犬にピーナッツを食べさせていいのか」について解説します。 2021年06月20日作成

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犬にピーナッツを食べさせていいのでしょうか?普段あまりあたえない食品だからこそ、ピーナッツについて知っておきましょう。

犬にピーナッツをあたえてもいいのか

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犬にピーナッツを食べさせもよいのでしょうか?犬にピーナッツをあたえてよいのか、含まれる成分に害はないのかをみていきましょう。

犬にピーナッツを食べさせても大丈夫!

ピーナッツを犬にあたえても基本的には問題ありません。
ピーナッツ自体には犬へ悪影響をおよぼす成分は含まれていないため、殻や薄皮を剥いた味付けのされていないものであれば問題ないでしょう。

ですが、ピーナッツを含むナッツ類は消化されにくい食品です。
愛犬が消化不良などの不調におちいる危険性もあるため、注意すべきポイントを守った上であたえる必要があります。

ピーナッツに含まれる成分

ピーナッツにはリノール酸やオイレン酸などの不飽和脂肪酸が含まれており、これらの成分は悪玉コレステロールを減少させ、動脈硬化や血栓を予防する効果が期待されています。

また、肝臓の働きをサポートするビタミンB3や、細胞の酸化を抑制してくれるビタミンEなども含まれています。

【ピーナッツの成分】
・タンパク質
・脂質
・ビタミンB1
・ビタミンB2
・ビタミンE
・カルシウム
・鉄
・リン
・カリウム
・食物繊維  など

ピーナッツに含まれる成分には犬へ悪影響をあたえるものは含まれていませんが、犬の状態によっては体調を崩す可能性もあります。

給餌する際は愛犬の体調をみながらあたえるようにしましょう。

ピーナッツをあたえる際に注意すべきポイント

ピーナッツを犬にあたえる際に注意すべきポイントをご紹介します。

① あたえすぎに注意する

ピーナッツは主に脂質できているため、高カロリーな食品となっています。

あたえすぎによる肥満を防ぐためにも、普段から食べさせているフードの量を調整するなど、摂取カロリーが多くなりすぎないよう給餌量の調整をおこないましょう。

② 食べやすい形にしてからあたえる

ピーナッツをそのままあたえてしまうと、小型犬などは喉に詰まらせてしまう可能性があります。
細かく砕いたりペースト状にするなど、食べやすい形にしてからあたえるように工夫を施しましょう。

③ 病気の犬にはあたえないようにする

ピーナッツにはカリウムが含まれているため、腎臓病などの持病がある犬には推奨できません。
持病がある犬にピーナッツをあたえる際は、かかりつけの獣医師に相談し許可を得てからにしましょう。

避けたほうがよいピーナッツを含む製品

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ピーナッツ自体には毒性のある成分は含まれていませんが、ピーナッツを含む加工食品には注意が必要です。

① ピーナッツバター

ピーナッツバターは人間が好むよう糖分や塩分が多く含まれています。

近年では無糖タイプのピーナッツバターも販売されていますが、それでも注意が必要です。
無糖だからといって愛犬にあたえすぎてしまうと、肥満を誘発する原因となるからです。

人間用に加工された食品はあたえないようにしましょう。

② ピーナッツチョコ

チョコレートを含む食品は絶対にNGです。

チョコレートに含まれているカフェインやテオブロミンという成分は犬に中毒症状を発生させる危険性があります。

チョコレート部分を取り除いてもピーナッツ自体に下味が施されている場合があるため、犬にはあたえないようにしましょう。

③ 柿ピーのピーナッツ

柿ピーのピーナッツは塩分を多く含んでいます。

減塩・無塩の商品もありますが、ピーナッツを減塩や無塩にするかわりに、柿の種にスパイスを用いた加工を施しているものもあります。

香辛料を含む食品を犬が口にすると、胃腸に刺激を受け、下痢や嘔吐などのトラブルが発生する可能性があります。

④ ミックスナッツ

上記食品でも説明したように、塩分やスパイスが用いられたものは基本的にNG。

また、ミックスナッツにはピーナッツ以外のナッツ類が多く含まれていますが、そのなかでもマカダミアナッツは注意が必要です。

「マカダミアナッツ中毒」とよばれる中毒症状があり、高熱や下痢、立ち上がれない、嘔吐などの症状を引き起こします。

マカダミアナッツを愛犬が口にしたことがわかったら、すぐにかかりつけの動物病院を受診してください。

ピーナッツの過剰摂取によって発症する危険性がある病気とは

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① 膵炎

ピーナッツに含まれるオレイン酸を大量に摂取することで、膵炎を発症する可能性があります。


【膵炎の概要】

膵炎とは膵臓に炎症が発生する病気です。

膵臓で作られた消化酵素は、通常であれば十二指腸に流れていき、食べ物の消化を促してくれます。

膵炎を発症すると、消化酵素が急激に活性化してしまい、膵臓そのものを消化しようとします。これにより傷を負った膵臓に炎症ができ、強い痛みが生じるのが膵炎の特徴です。

軽度な膵炎であれば早期治療をおこなうことで回復を見込めますが、症状が重篤になってくると、最悪の場合死亡するケースもあります。

② 尿路結石

ピーナッツに含まるマグネシウムによって尿路結石になるといわれています。

ですが、ピーナッツ自体にマグネシウムがあまり含まれていないため、長期間にわたって大量にあたえていないのであれば、そこまで心配はないと考えられます。


【尿路結石の概要】

尿路結石とは、尿に含まれるミネラルが結石となり、腎臓・尿管・膀胱・尿道をふさいでしまう病気です。

再発することが多く、なかなか完治が難しい病気とされています。

重症になると尿がまったく出なくなることもあり大変危険です。

③ アレルギー

犬がピーナッツを口にすることでアレルギーを発症することがあります。

アレルギーを疑う症状として以下のものが挙げられます。

・下痢
・嘔吐
・皮膚が赤くなる
・体をかゆがる
・元気がなくなる など

アレルギーも重篤になると呼吸困難などの命に関わる症状を引き起こします。
いつもと様子が違うと感じたら、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。

ピーナッツをあたえるときは体調をしっかり確認しましょう

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ピーナッツには犬の体に良い影響をあたえる成分も含まれています。

ですが、普段からあたえているドッグフードなどで必要な栄養は大体まかなわれているため、ピーナッツはかならずしも摂取しなければならない食品ではありません。

ピーナッツをあたえるのであれば、餌の量や愛犬の体調に気を配った上であたえるように心がけましょう。

参考サイト

文部科学省 食品成分データベース(参照日:2021/5/20)
https://fooddb.mext.go.jp/result/result_top.pl?USER_ID=11189

著者情報

U.SHOHEI

父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。

現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。

得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。

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