猫の知能は人で表すと何歳?言葉が分かるって本当?

猫と接していると、賢いなと感じることも多々ありますよね。ここでは、猫の知能が人間でいう何歳くらいなのか、言葉はどのくらい通じているのかご紹介します。 2021年04月08日作成

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猫の知能は人間に表すと2~3歳?

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猫の知能は、だいたい人間の2~3歳くらいに相当するのでは、と言われています。といっても、これはたしかな根拠などはなく、猫の見せる行動が人間の発達段階に合わせた時に該当するのが2~3歳くらいだと推察される程度のようです。

近年では、猫の飼育数が犬よりも増えたと言われていますね。猫がペットとしてとても人気である状況にも関わらず、こうした研究はあまり行われていないのには、理由があるようです。猫は犬に比べると訓練が困難で、また人間からすると非合理的な行動が多すぎることが影響していると言われています。飼い主からすると、そんな面も猫の魅力の1つですね。

猫の脳と人間の脳

猫も人間も、脳の構造はほぼ同じです。脳幹、大脳辺縁系、大脳新皮質という3つの構造からなっています。しかし、構造は一緒でも大きさが違うのが人間と猫との大きな違いです。人間の脳の多くを占める大脳新皮質という部分は、言語や合理的な思考、倫理性などを司る、思考全般に関わる部位となっています。

人間は、大脳新皮質が多くを占めるため、筋道を立てて物事を考えたり、言葉を使ってコミュニケーションがとれたりします。しかし、猫の場合、この部分がとても小さくうっすらとしかないようです。

その一方で、猫の脳は人間よりも大脳辺縁系が発達しています。大脳辺縁系には扁桃体や海馬などがあり、記憶や本能、性行動に関わる、感情を司る部位だと言われています。猫は一般的に警戒心の強い動物とされていますが、これはこの大脳辺縁系の扁桃体が働いているからだと考えられています。

なぜ猫の知能が2~3歳だと言われるのか

先ほどもご紹介したように、猫の知能に関する研究はあまり進んでいません。よく比較される犬も、人間でいうと2~3歳の知能だと言われます。猫と犬を比べてみると、犬の方が賢いという意見もあり、本当のところどちらが賢いのか、果たしてどちらも人間でいう2~3歳の知能を持っているのか、あまりはっきりとはしませんね。

しかし、猫や犬の知能を人間の基準に当てはめて考えるのも少し無理がありそうです。知能を測る歳、猫の性質上どうしても人間や犬と同じ実験ができないため、同じテストで答えを出すことが難しいからです。また、犬と猫とでは優れた部分に大きな違いがあるため、一概にどちらが賢い、とは言い表しにくいですね。

そんな状況にも関わらず、なぜ猫の知能は2~3歳だと言われるのでしょうか。それは、猫の行動が人間の2~3歳くらいの段階で見られる行動に似ているから、というのが主な理由のようです。

猫がその知能を存分に発揮する場面

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猫が優れた知能を発揮する瞬間はたくさんあります。特に、狩りの場面では素晴らしい動きを見せてくれます。例えば、獲物が一瞬隠れてしまっても、正しい場所から探すことができたり、獲物を捕まえやすくするために敢えて騙すような行動を見せることもあると言われています。

また、生きていくために警戒心が強く、いざという時に安全な方法をとる判断力もあります。環境の変化に敏感で、口にするものに関しても変化に気づきやすく違和感があれば食べません。強い敵が現れた時には、自分が勝てるかどうかを瞬時に判断し、負けると思えばすかさず逃げる体制をとることができます。そして、嫌な経験などは時間が経過しても忘れない、記憶力もあります。

猫に人間の言葉は通じているの?

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猫の飼い主さんなら自覚されているケースも多いかと思いますが、猫には自分の言葉が伝わっていると思う瞬間がありますよね。とはいえ、自由気ままな猫だけに、同じ言葉をかけても時と場合によって反応はマチマチで、「本当に伝わっているのかな?」と疑問に思うこともあるでしょう。

猫は自分の名前を聞き分けられる

猫に関する研究は意外なほど進んでいませんが、言葉の理解に関しては研究されたことがあるようです。2019年4月には、英国の科学誌に飼い猫が自分の名前を聞き分けられることが掲載されました。

猫を飼っている人なら、「そんなの皆が知っていることじゃないか」と思われるかもしれません。しかし、それほど猫の実験は困難で、これまであまり進んでこなかったということの表れとも言えるでしょう。

本来、言語を司るのは大脳新皮質です。猫にはうっすらとしかない、とても小さな部分です。しかし、優れた聴力で音の違いを聞き分けたり、記憶したりして言葉を覚えていると推察されています。

言葉を覚えて欲しいときは

猫に言葉を覚えて欲しい時は、経験と紐づけて覚えられるように意識すると良いです。猫が言葉を覚える時は、その時の状況や飼い主の様子を含めて印象づけるため、嫌な時にかけられた言葉は嫌な記憶、嬉しい時にかけられた言葉は嬉しい言葉、といったように覚えてしまいます。

つまり、一番よく使うであろう猫の名前を覚えてもらう時は、ほめてあげる時や甘えさせてあげる時など、猫が嬉しいと感じる状況で使うと良いということです。

逆に、危険なことをして注意したい時には、低く大きな声でしつけると、良い時との区別がしやすくなります。

また、猫は特に興味のあることだけですが、短期記憶能力も高いとされています。その時の出来事を瞬間的に覚える、という能力は、特に「好きなおやつ」で発揮されるようです。そのため、おやつに関する言葉は覚えるのが早いと考えられます。

「カリカリ」や「○○(商品名)」と言うだけで、猫が飛び付いたり走ってやってくるという家庭も多いでしょう。それは飼い主さんが、猫にたいして「○○食べる?」「○○おいしい?」など、無意識に声をかけてあげていたことが影響しているのでしょう。

猫には猫の優れた面がある!

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ここでは、猫の知能や言葉の理解についてご紹介しました。猫の知能が実際にどのくらいなのかは、はっきりとは分かりません。とにかく自由きままな猫なので、実際に持っている知能を発揮するかどうかも猫の気分次第…。でも、飼い主さんと良い関係が築けていると、きっとその知能を存分に感じられる場面がたくさんあることでしょう。

著者情報

こば

小さな頃から保護された犬や猫を迎えて生活。現在は黒猫の「ジジ」に翻弄されながら、発見と感動の毎日を送っています。
実体験を振り返りつつ、飼い主さんの役に立つような情報を分かりやすく記事にすることを目標にしています。

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