うちの猫は肥満?ダイエットが必要かどうかを知るには
まずは、飼い猫にダイエットが必要なのかどうかを知る必要がありますね。猫の理想的な体重の目安は、一般的には5㎏前後と言われています。しかし、品種によって大きさが違い、個体差もあるため注意が必要です。
例えば、小型種として知られるマンチカンの場合、オスでも平均体重は3kg~4kgと言われています。一方で、大型種であるメインクーンのオスの平均体重は6kg~8kgにもなり、品種によって大きな差が生じているのは明らかですね。
猫の理想体重は1歳を迎えたタイミングで知る
子猫のうちから飼っている場合は、1歳を迎えた時の体重で理想体重を知ることができます。これもあくまでも目安にはなりますが、その後の体重の変化の有無で健康を知る1つの基準にはなるでしょう。
BCS(ベスト・コンディション・スコア)によるチェック
猫が標準的な体型をしているか、について飼い主さんが判断できる指標としては、BCS(ベスト・コンディション・スコア)が便利です。これは、環境省のホームページにも掲載されているため、詳しくはそちらも参考にしてみてはいかがでしょうか。
参考:環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/petfood_guide_1808/pdf/full.pdf
BCSでは、猫の体型を見た目と触感で判断します。理想的な体型の目安は、「肋骨は触れるが、見ることはできない。上から見て肋骨の後ろに腰のくびれがわずかに見られる。横から見て腹部の吊り上がり、脇腹にひだがある。」としています。
獣医さんに相談するのも大事
この指標は、あくまでも見た目と触感による判断となります。自分の感覚による判断が正しいのか不安な方も多いと思いますので、これまで飼い猫の体重について意識してこなかった飼い主さんは一度獣医に相談して、肥満かどうかの判断や、理想体重を聞いておくと良いでしょう。
猫が肥満になると…?
猫が肥満になると、様々なリスクの発生率が高まります。いくら見た目が可愛いからといって、体重のコントロールをしないのはNG。猫の健康は、飼い主さんがきちんと管理してあげましょう。
具体的に、猫が肥満になることで起こり得ることを簡単にまとめてみます。
健康を損ねる可能性が高まる
人間と同じように、猫も肥満になることで様々な健康上の問題が発生しやすくなります。例えば、心疾患や糖尿病といった生活習慣病を起こしやすくなったり、脂肪肝のリスクが高まったり、免疫力が低下して病気にかかりやすくなったりします。
その他にも、重すぎる体重を支えることで関節に炎症を起こしたり、毛繕いの頻度が減り皮膚病のリスクが高まるといった心配もあります。
運動不足に陥りやすく悪循環に
もともと、家の中で生活する猫は外猫に比べると運動量が少ないです。肥満で体重が増えると動くのも億劫になり、運動量が低下したり、関節や筋肉に負担がかかりやすくなってしまいます。これでは、ますます太りやすい生活へとつながり、悪循環に陥ってしまうことも少なくありません。
猫のダイエット方法とは
猫のダイエットの主流は、食事の見直しによるカロリーコントロールと、運動量の向上が主流です。特に、気まぐれな猫は運動量アップによるダイエットよりも食事量・カロリー量の見直しによるダイエットの方が確実です。
必須栄養素が補えるフードでカロリー減
まずは、年齢に応じた適正カロリー量を知り、普段の食事で摂取するカロリーが適正かどうか把握しましょう。多すぎるようであれば、適正カロリーの約20%程度摂取カロリーを減らすようにダイエットフードで調整し、徐々に体重減を目指していきます。一度にフードを減らしすぎると、猫にとっては大きなストレスとなってしまうため、食事の回数をこまめに分けて空腹の時間を少なくするなどの工夫をしましょう。
理想的な減量ペースとは
理想体重に向けて、何キロのダイエットを実行するのか把握しなければなりませんね。理想的なペースとしては、1週間で体重の1%~1.5%ほどだと言われています。ダイエットは短期間で行うものではなく、長期的な視点が大事です。
ダイエットフードへの切り替えは慌てずに
ダイエットフードへの切り替えがうまくいかず、ダイエットが頓挫してしまった経験のある方もいるでしょう。猫は、慣れないものに対しての警戒心が強く、味の好みはそれぞれ違います。そのため、一度に全部を変えてしまうのではなく、半分くらいを混ぜるようにしながら徐々に慣らしていきましょう。
おすすめの低カロリーキャットフード4選
それでは、多くの飼い主さんに選ばれている低カロリーのキャットフードを4つご紹介します。
ロイヤルカナン 減量したい成猫用
猫にとって必要な栄養バランスを維持しつつも、理想的なカロリー制限を実現してくれます。カロリー控えめだからといって、食事の満足度まで低くならないように考慮されています。サイリウム等の複数の食物繊維の働きにより満腹感を持続させ、食べ過ぎ防止にもなるそうです。
ロイヤルカナン 適正体重の維持が難しい中高齢猫用
避妊・去勢手術により太りやすい猫のために作られたフードです。粒の形状に工夫をし、少ない量でも多いと感じるため食べ過ぎが防げてカロリーオーバーが防げます。サイリウム等の食物繊維のおかげで満腹感が持続し、おねだりの回数も減る可能性があります。
ニュートロナチュラルチョイス 減量用 アダルトチキン
全て自社工場で厳しい検査基準のもと製造されているキャットフードです。必要な栄養は保ちつつ、低カロリー・低脂肪を実現。食い付きのよさにも定評があります。
ピュリナワンキャット 避妊・去勢した猫の体重ケア
避妊・去勢手術により太りやすくなった猫の体重ケアのために作られたキャットフードです。生後1か月未満の子猫以外なら、シニア猫でも与えることができます。ピュリナワンの定番フードよりも17%ほど低カロリーで天然の食物繊維が豊富に含まれています。
猫の健康を体重管理で守ろう
現在、日本の飼い猫のうち3匹に1匹は肥満状態にあるとも言われています。自分の飼い猫は大丈夫と思っていても、実は肥満だったという可能性もあるかもしれません。今一度、普段与えているフードが適正カロリーに基づいているのかチェックし、肥満度合いを調べてみてはいかがでしょうか。
charm楽天市場店 (参照日2020-10-21)
https://item.rakuten.co.jp/chanet/75326/
https://item.rakuten.co.jp/chanet/182436/
モコペット (参照日2020-10-21)
https://item.rakuten.co.jp/1096dog/w-120494-00-00/
Pet館~ペット館~ (参照日2020-10-21)
https://item.rakuten.co.jp/dog-kan/9225501/
著者情報
こば
小さな頃から保護された犬や猫を迎えて生活。現在は黒猫の「ジジ」に翻弄されながら、発見と感動の毎日を送っています。
実体験を振り返りつつ、飼い主さんの役に立つような情報を分かりやすく記事にすることを目標にしています。