豚肉から得られる栄養とは
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豚肉はとても栄養豊富な食材として知られています。
普段の生活の中でも、夏場に体力が落ちたら豚肉が良い、なんていう文言を耳にするくらいです。
疲れた体に良いと、情報番組で特集が組まれていたりもしますよね。
豚肉には以下のような栄養が含まれています。
疲労回復の効果のあるビタミンB1や、ビタミンB3、飽和脂肪酸、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ナトリウム、リン、鉄、亜鉛、カリウム、不飽和脂肪酸、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、カルシウム、マグネシウム、マンガンなど
また、吸収効率に優れた良質なタンパク質が豊富に含まれています。
もちろん、食べる豚肉の部位によって得られる栄養も変わってきますが、豚肉は全体を通して栄養価の高い食材であると言えます。
犬に豚肉を与えても良いのか
基本的には、犬に豚肉を与えることは問題ないとされています。
好んで食べるようであれば、子犬の場合でも成犬の場合でも与えても大丈夫です。
ドッグフードにも、豚肉が配合されたものが多く販売されています。
豚肉を与える際の量とは
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豚肉はアレルギーを引き起こす可能性がある食べ物です。
初めて豚肉成分の入った餌を食べさせる時は、ほんの少しだけ与えて様子を見るようにしてください。
また、体に良い栄養を含んでいるとは言え、脂が多いのでカロリーもそれなりにあります。
体調や体質によって、肉の油分でお腹を下すこともあるので注意が必要です。
豚肉に限ったことではありませんが、与えすぎてはいけません。
豚肉を与える基本的な摂取量としては、それぞれの犬の体重によって変わってきます。
例えば、1Kgの犬の場合には4g、3Kgの犬の場合には8g、5Kgの犬の場合には12gです。
たとえ犬がどれだけ美味しそうに食べておねだりをしてきたとしても、あげすぎないようにしましょう。
豚肉は良くても生肉は絶対にNG
豚肉を与えること自体は大丈夫でも、それはあくまで加熱した豚肉のことを指しています。
犬は基本雑食で肉もたくさん食べる生物ですが、豚の生肉は絶対に与えてはいけません。
豚肉には、腸管出血性大腸菌やサルモネラのような、病原性の細菌が付着していることがあります。
その他にも、E型肝炎ウイルスなど、私たち人間にも害を与えるようなウイルスや寄生虫に感染している場合も考えられます。
ですから、犬に豚肉を生で与えることは絶対にしてはいけません。
万が一口にすれば、嘔吐や発熱など様々な症状を引き起こしてしまう可能性があります。
もしこのような症状が見られたら、すみやかに病院へ連れていくようにしてください。
スーパーで販売されている豚肉は検査を行っているので安全な肉だ、と言われていますが、それでも生の豚肉は非常に危険です。
どれだけ新鮮なお肉だとしても決して生で与えるのではなく、加熱処理をしてあげるようにしてください。
豚肉の加工品もNG
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豚肉は単純に肉として売られているわけではなく、加工品としても人気の高い食材です。
中でもウインナーやハム、ベーコンなどは、すでに加熱されているのでそのまま犬に与えても大丈夫なのでは、と考える飼い主もいるでしょう。
実際に与えれば、大体の犬は美味しそうに喜んで食べると思います。
しかし、これも絶対にやってはいけないNG行為です。
豚肉に限った話ではありませんが、加工品の中には塩分や添加物が多く含まれています。
特にパッケージを開けてすぐ食べられるような豚肉の加工品であれば、濃い味付けがされているものも少なくないでしょう。
これをうっかり犬に与えてしまうと、塩分過多で体調を崩してしまうことも考えられます。
愛犬の健康を考えるなら、加工品を与えるのはやめましょう。
豚肉を与える際のおすすめの調理方法
生肉の時にある、細菌・ウイルス・寄生虫などといったものは、加熱により殺すことができます。
ですから、豚肉を愛犬に食べさせる際には、しっかりと焼いたり茹でたりするようにしてください。
表面だけでなく中心までしっかりと火を通すことが大切です。
また、調理をする際ですが、できるだけカロリーを増やさないために、油を使わないことをおすすめします。
また、味付けはできるだけ避け、する場合にも薄味にしてあげるようにしてください。
豚肉を犬に与えるメリット
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最初にご紹介した通り、豚肉には体に良いと言われる栄養がたくさん含まれています。
犬に豚肉を与えるメリットとしては、疲労回復や毛の艶、強い爪など、犬の健康を保つために嬉しいポイントが多く挙げられます。
また、どのくらいの量を食べているのか飼い主側としても見た目で把握しやすく、犬の好みを把握したい時にも役立ちます。
豚肉を犬に与える際の注意点
豚肉を犬に与える場合、生で与えないようにすることだけでなく、細かくカットして与えることも大切です。
犬の歯は、肉を切り裂くための形をしています。よく観察すると分かりますが、とても鋭く、円柱のような形状ですよね。
そもそも草食ではないので、私たち人間のように穀物をすりつぶすための歯が存在していません。このことから、犬は食べ物を噛まずに丸飲みするという習性があるのです。
豚肉を大きいかたまりのままで与えてしまうと、食べられずに諦めてしまうことや、小さく噛み砕くことができずそのまま飲み込んでしまうかもしれません。
そうすると消化不良を引き起こしてしまうだけでなく、喉に詰まらせてしまう危険性もあるので注意が必要です。
酷い時には、そのまま窒息死を引き起こしてしまう可能性もあります。
加熱処理は必須!
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愛犬に豚肉をあげることは問題ありませんが、きちんと加熱処理をするようにして、生肉は絶対にあげないように注意しましょう。
与える時の量や味付け、適切な大きさへのカットなど、飼い主側での工夫も必要です。
愛犬と一緒に栄養豊富な豚肉を食べて、元気で楽しく暮らしていきたいですね。
文部科学省 食品成分データベース
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=11_11172_7
著者情報
Hanaco
子育てをしながら、専業主婦ワーカーとしてお仕事をさせていただいております。以前はチワワを2匹飼っていました。
調べることや文章を考えることが好きで、自分の考えや経験などを活かせるようなお仕事をしたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。