猫にラム肉を与えても大丈夫?ラム肉の栄養素やメリットについて

ジンギスカンや、ソテーなどで私たち人間にも馴染みのあるラム肉。ちなみに、ラムとは「子羊」のことで、1歳以上の羊は「マトン」と呼びます。
最近ではスーパーでも見かけるようになった、ラム肉を猫に与えても大丈夫かどうかについて、ご説明します。 2020年06月09日作成

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猫にラム肉を与えても大丈夫?

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まずは、本題である猫にラム肉を与えても大丈夫かどうかについて見てみましょう。
さまざまな肉がある中で比較的ヘルシーなラム肉を与えることができれば、猫の手作りフードを調理するときにもバリエーションが広がりそうです。

猫にラム肉を与えても問題ない!

結論からいうと、猫にラム肉を与えても問題はありません。
むしろ、ラム肉にはさまざまな栄養素が含まれているため、手作りフードを与えているのであれば、積極的に与えても良い食材といえるでしょう。
実際に、ラム肉を主原料にしたキャットフードも販売されています。

猫にラム肉を与える際の注意点は?

猫にラム肉を与える際は、生でも加熱をしてもどちらでも構いません。
しかし、特に生で与える場合には新鮮なラム肉を与えるようにしましょう。
鮮度が落ちたラム肉を生で食べてしまうと、下痢や嘔吐など、体調不良の原因にもなりかねません。
具体的には、スーパーで販売されているラム肉は、生と記載されていても避けたほうが良いでしょう。
初めて猫にラム肉を与える場合は、ペットショップで犬猫用として販売されているラム肉を与えることをおすすめします。
また、もちろん余計な味付けはしないほうが、塩分過多のリスクを回避することができるでしょう。

ラム肉はおやつとして与えるのがおすすめ!

猫は基本的にキャットフードですべての栄養を摂取することが可能です。
そのため、猫にラム肉をメインに与えるのではなく、あくまで主食はキャットフードで、おやつやご褒美のひとつとしてラム肉を与えたほうが良いかもしれません。
おやつやご褒美として猫にラム肉を与えることで、猫は毎日キャットフードを食べて飽きがくることを抑えることができる可能性があります。

無理して与えないようにしましょう

ラム肉が猫の身体に与えるメリットは後述します。
おそらく、それらを読んで「ぜひうちの猫にもラム肉を食べさせたい!」と考えるでしょう。
しかし、無理して猫にラム肉を与えないようにしなければなりません。
もちろん猫によっては、ラム肉が苦手である場合も考えられます。
ラム肉の独特のにおいもそうですが、食感・味なども私たちにはわからない猫の好みがあるかもしれません。
そのため、どうしても猫がラム肉を食べないのであれば無理して与えることなく、主原料にラム肉を使用しているキャットフードを与えるようにすることをおすすめします。

ラム肉に含まれる栄養素

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ラム肉は、栄養価が高い食材です。
そのため、適量を猫に与えることで、猫の健康を保つことが期待できます。
それでは、ラム肉に含まれる栄養素を見ていきましょう。

ビタミンB群

ラム肉にはビタミン類の栄養素が豊富に含まれています。
特に脂肪をエネルギーに変えるビタミンB2、たんぱく質の代謝を助けるビタミンB6が多く含まれています。
さらに夏バテ予防にもなるビタミンB1は、牛肉よりも多く含まれているのです。

L-カルニチン

ラム肉は低コレステロール高たんぱくですが、カロリー自体は低いわけではありません。
それでは、「なぜラム肉はヘルシーといわれるの?」と感じるでしょう。
それは、この豊富なL-カルニチンにあるのです。
L-カルニチンは、抗酸化作用もあるため、肥満気味の猫の助けになることが期待される栄養素です。
このL-カルニチンが猫の体内から不足することで、脂肪が蓄積したり、さまざまな病気のリスクが高まってしまいます。

鉄・亜鉛

ラム肉には鉄や亜鉛が多く含まれています。
鉄は赤血球が肺から取り入れた酸素を全身で運ぶ働きをしている成分です。
そのため、貧血予防の効果が期待できるでしょう。
また、コラーゲンの生成や筋肉の収縮の効果もあり、猫に限らず生物には欠かせない栄養素といえます。
亜鉛は皮膚の健康を保つことが期待できます。
亜鉛が足りなくなると、皮膚の病気が見られたり、発育不良になることもあるため、猫には必須の栄養素といえます。
さらに亜鉛には、免疫力を保つ働きもあるため、猫の長生きの手助けになるかもしれません。

猫にラム肉を与えることのメリット

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ラム肉に多くの栄養素が含まれていることは、わかっていただけましたか?
それでは、猫にラム肉を与えることのメリットについてご説明します。

低アレルゲン

猫は肉食でありながら、肉や魚のアレルギーを持っていることがあります。
しかし、ラム肉は獣肉の中ではアレルギーの発症率が低く、安心して与えることができる肉のひとつです。
もちろんラム肉でもアレルギーを発症することがありますので、まずは少量を与えてみたり、一度動物病院でアレルギーの検査をしてから与えることをおすすめします。

低コレステロール高たんぱく

先述したように、ラム肉は低コレステロール高たんぱくな食材です。
猫は肉食であるため、動物性たんぱくを多く摂らないと健康を保つことはできません。
鶏肉ほどのたんぱく質はありませんが、牛肉と同等以上のたんぱく質をラム肉では摂取することができます。
さらに、魚と同じくらいのコレステロールであるため、動物性たんぱくの良いとこ取りである食材が、このラム肉といえるでしょう。

ラム肉はメリットだらけ!

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ご説明したように、ラム肉は猫にとってメリットばかりが目立つ食材です。
牛肉と同等以上のたんぱく質を持ちながら、魚並みのコレステロールであるため、肥満に悩む猫にもありがたい食材といえるでしょう。
ビタミンB群や猫には必須の鉄・亜鉛などのミネラルも豊富に含まれています。
さらには、ほかの獣肉に比べて低アレルゲンと、まさにメリットばかりの食材であるといえるでしょう。
ただし、猫の手作りフードを毎日作ることは、簡単ではありません。
ラム肉はほかの肉に比べて割高ですし、低脂肪高たんぱくの鶏の胸肉などに比べると、数倍の価格になってしまいます。
そのため、日々の食事は市販のキャットフードを与え、おやつ程度に適量のラム肉を猫に与えることをおすすめします。
もちろんお財布に余裕があれば毎日猫にラム肉を与えることができるでしょうが、さまざまな肉を取り入れることで、猫は飽きずに毎日の食事をすることができるかもしれません。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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