犬用ハーネスってどんなアイテム?
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ハーネスはもともと、馬を制御するために使用する道具のことでした。今では犬用が開発されており、犬の動きをコントロールしたり、補助したりするのに使われています。素材は革やナイロン、布、メッシュなど様々で、気管が弱い老犬や子犬、皮膚がデリケートな犬、そして介護が必要な犬など、用途に応じて選べるようになっています。
首輪とハーネスの大きな違いは装着する場所です。首輪はその名の通り首に装着するのに対し、ハーネスは主に胸や胴の部分に装着します。首輪もハーネスもリードを付けて犬の動きをコントロールしますが、ハーネスの場合はリードを引いても犬の首が絞まることはなく、犬自身は勿論、見た目にも負担が少ないので人気です。
犬用ハーネスのメリット・デメリット
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犬に対する負担が少なく、首とは誓った特徴のあるハーネスのメリットとデメリットを具体的に見てみましょう。
メリット
ハーネスのメリットは「犬の負担が少ない」「犬の動きを制御しやすい」「犬の動きを助けてあげられる」の3つです。
胸や胴の部分に装着するため、リードを引いても首が絞まらず、負担がかかりません。気管が弱い犬や骨が細い小型犬や子犬に向いています。また、胸や胴の広い部分にリードの力が伝わるため、犬の動きを制御しやすく、さらにリードの種類を選べば胴や後足を支える介助の役割も果たしてくれます。
デメリット
ハーネスのデメリットは「装着が首輪より複雑」「足が短い犬種はハーネスが抜けやすい」「ワンちゃんを抑止する力が首輪より弱い」の3点です。
ダックスフンドやウェルシュ・コーギー、ペキニーズといった足が短い犬の場合はハーネスがスルッと抜けてしまうことがあります。
また、ハーネスは胸や胴に力がかかりますが苦しくなりません。このため、やんちゃなワンちゃんの動きを止めるのには向かない傾向にあります。
犬用ハーネスの選び方
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ハーネスには種類があり、愛犬の体型や性格、飼い主さんの目的によって選ぶようになっています。その選び方を見ていきましょう。
着脱しやすいか
デメリットのひとつは「装着がやや難しい」という点。飼い主さんが正しく装着できないと、散歩中にハーネスが外れたり、犬が抜け出したりしてしまいます。ハーネスは、指1~2本が入るくらいの余裕を持たせて装着します。できれば何度か試着して着脱方法を確認してください。
サイズ選び
ハーネスを購入する時は必ず愛犬のサイズを測ります。必要なサイズは胴周りと胸の幅です。メジャーで測るか、今使っている首輪を使って測ってもいいですね。愛犬を立たせ、じっとしている状態で測ってください。飼い主さんがサイズを測ってハーネスを選び、試着してフィット感を確認するとベストなものが手に入りますよ。
犬用ハーネスの種類
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ハーネスの種類は大きく分けて2種類あります。どちらがいいのか、飼い主さんの好みや愛犬の性格で選んでください。
首にかけるタイプ
着脱がしやすく、犬の動きを極力邪魔しないものがいい方は、首にかけるタイプがおすすめです。足を触られるのが苦手な犬でも装着が簡単で、頻繁に脱ぎ着する場合も楽でいいですよ。ただし、犬が後退りした時にスルッと抜けてしまうことがあるので、サイズ選びは注意してくださいね。
両肩を通すタイプ
より抜けにくく、愛犬の負担を少なくした上で制御するなら両肩を通すタイプ(前足を通すタイプ)がおすすめです。装着する時に前足を通す必要があり、着脱がやや大変ですが、その分外れ難くなっています。また、洋服感覚で着せられるものもあるので、服を嫌がらない犬や、装着したままでいる犬におすすめです。
【首にかけるタイプ】おすすめハーネス
首にかけるタイプのハーネスのおすすめの商品を紹介します。
おすすめハーネス【首にかけるタイプ】(1) PetSafe イージーウォークハーネス
画像出典:https://www.rakuten.ne.jp/gold/glv/
散歩の時に元気が良すぎて飼い主さんを引っ張りながら走ってしまう子には、イージーウォークハーネスを使ってみてください。ハーネスなので愛犬の首を絞めることはありませんが、リードを付ける位置が胴の前部分なのがポイントです。
ハーネスを付けた状態で愛犬が飼い主を引っ張ると、自然に体が横向いてしまって走ることができません。走ろうとしても前に進めないので犬は走るのを諦め、大人しく歩くようになって引っ張らなくなります。散歩の悩みを解決してくれるハーネスです。

おすすめハーネス【首にかけるタイプ】(2) コンフォートフレックス スポーツハーネス
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スポーツが好きな犬や、元気に動き回る犬におすすめなのがコンフォートフレックスです。
頭を通し、胴の周りでバックルを留めるだけで装着が完了しますし、クッション製に富んだ素材でできているので動き回っても体に対する負担が少なくなっています。
水洗いもできて清潔に保てるので、外でアクティブに動き回る犬に付けてあげたいハーネスです。

おすすめハーネス【首にかけるタイプ】(3) iDog ワンタッチハーネス
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超小型犬や小型犬向け、布製で楽に着脱できるハーネスならiDogのワンタッチハーネスがおすすめ。
背中側で愛犬の胴周りに合わせて楽にサイズ調節ができ、簡単に付けられるハーネスです。豊富なデザインの中からお気に入りのものを選ぶことができますし、その日の気分で色を変えてもかわいいですよ。

おすすめハーネス【首にかけるタイプ】(4) ユリウス-K9 IDCパワーハーネス
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IDCパワーハーネスは、ハンガリーの人気ブランドJulius-K9の機能性に優れたハーネスです。
有害な材料が入っていないことを証明するエコテックス認定素材が使われていて、愛犬にも飼い主さんにも安心・安全です。

【両肩を通すタイプ】おすすめハーネス
両肩に通すタイプのハーネスのうち、おすすめの商品を紹介します。
おすすめハーネス【両肩を通すタイプ】(1) ラフウェア フロントレンジハーネス
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フロントレンジハーネスは4か所に調節バックルが付いていて、愛犬の体にしっかりフィットさせられる上、リードを胸の部分に付けるので引っ張り癖をコントロールできる優れもの。
動きが活発で力強く走る中型犬でもすっぽ抜けることがなく、散歩しながら引っ張り癖を自然に抑えることができます。反射素材が使われているので、夜の散歩をする方にもおすすめです。

おすすめハーネス【両肩を通すタイプ】(3) RADY クラシックハーネス&リード
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RADYのハーネスは、胸から胴に向けて幅広く装着する形なので、リードを引いたときの力が分散されて犬に伝わり、シニア犬やデリケートな犬でも負担が少ない作りになっています。
胴周りのサイズ調節もワニ口をスライドさせるだけですし、持ち手に係留用のアジャスターが付いているので散歩の時にとても便利です。装着する時、マジックテープの音に驚いてしまう犬でも安心して使えるおしゃれなハーネスですよ。
カラーバリエーションも8色あるので、気分や好みに合わせて使い分けてもいいですね。

おすすめハーネス【両肩を通すタイプ】(4) フルッタ アクティブハーネス
画像出典:https://www.rakuten.ne.jp/gold/karudog/
フィンランドのブランドが作ったこのハーネスは、シンプルなデザインながら犬の負担を最小限に抑え、アクティブに動き回っても抜けにくい作りになっています。
さらに背中側にハンドルが付いているため、万が一の飛び出しなどでも飼い主さんが犬をコントロールできる秀逸なデザイン。サイズも小型犬から大型犬まであり、反射素材も付いていて安心して使えるハーネスです。

お気に入りの犬用ハーネスを見つけよう
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犬用ハーネスは、形もデザインもいろいろな種類が販売されています。首輪と異なり体をしっかりと覆う作りになっているため、おしゃれさにもこだわりたいと思うものですよね。
愛犬と飼い主さんの好みや使いやすさを考慮して、お気に入りを見つけてください。
GULLIVER Online Shopping (参照日:2019-05-08)
https://www.rakuten.ne.jp/gold/glv/
犬の服のiDog (参照日:2019-05-08)
https://www.rakuten.ne.jp/gold/idog/
Karu dog (参照日:2019-05-08)
https://www.rakuten.ne.jp/gold/karudog/
TorusDogMart楽天市場店 (参照日:2019-05-08)
https://www.rakuten.co.jp/torusdogmart/
犬の服 RADICA(ラディカ) (参照日:2019-05-08)
https://www.rakuten.ne.jp/gold/radica/
著者情報

須永智尋
ペットフードや動物の輸出入の仕事に獣医師と共に10年以上従事。
小動物看護士、小動物介護士、ドッグシッターの資格を持っており、ペットの飼養管理、しつけ、介護などに関するアドバイザーをしています。