亀の飼い方のポイント
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亀を飼育する時に、最も重要なことは温度管理を徹底することです。亀は暑さにも寒さにも弱い動物です。暑すぎると弱ったり熱中症になったりしますし、寒すぎると動きが鈍くなって冬眠をしてしまいます。どちらの場合も命にかかわる事態になってしまう可能性があるため、常に水温や気温のチェックをする習慣をつけてください。
また亀にエサを与える頻度は1~2日に1回で十分です。(子亀の場合は1日に2~3回) 亀の様子を見ながら、食べ残さない程度の量を与えてください。水を汚す原因になるため、食べ残しがある場合は早めに取り除くようにしてください。
ペット用として飼われている亀の種類
亀は大まかに分けて、陸上で生活して水には入らないリクガメと水が必要な水生ガメの2つの種類がいます。ここではペットとして、比較的よく飼われている亀を数種類紹介していきます。
アカミミガメ(ミシシッピアカミミガメ)
別名ミドリガメとも呼ばれる、水生ガメの1種です。
アカミミガメはペットショップでよく販売されていたり、縁日で亀すくいの亀として使われていたりと何かと身近な亀です。市販のエサでもよく育ちますが、最大30cmほどと小さなころからは想像できないほど大きくなります。また大きくなるにつれて、気性も荒くなるといわれています。
ミシシッピニオイガメ
アカミミガメに次いで入手しやすい、アメリカやカナダに生息している水生ガメです。
ミドリガメほど大きくならず、最大でも13cmほどにしかならないことからペットとしての人気が高まっています。市販のエサでも十分飼育できるため、水生ガメ初心者におすすめといわれています。
ギリシャリクガメ
北アフリカやヨーロッパに生息している、リクガメの1種です。
草食の亀であることから、リクガメ用フードの他に副食として野菜や果物を与えて育てます。ギリシャリクガメは体が丈夫で比較的人に慣れやすく、飼育している方が多いといわれています。
ヨツユビリクガメ
別名ホルスフィールドリクガメ、ロシアリクガメと呼ばれるロシアや一部のアジアに生息しているリクガメです。
丈夫で飼いやすいこと、人に慣れやすいことやあまり体が大きくならないことからペットとしての人気が高い種類です。野生のヨツユビリクガメは穴を掘ってその中で休む習性があるため、敷材を多めに敷いてあげるとストレスが軽減されるようです。
亀が冬眠する理由
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亀は自分で熱を作り出して体温を維持できる私たちほ乳類(恒温動物) と違って、自分で熱を作り出せないため水温や気温がそのまま体温になる変温動物です。水温や気温が低くなると、生命を維持するために冬眠に入る習性があります。
野生の亀だけではなく、ペットの亀もヒーターやライトを入れない状態で飼育すると冬眠に入ります。しかし冬眠は意外と体力を使うため、冬眠した後二度と目覚めなかった…ということが少なくありません。特に亀が小さなうちは寒くなってきたらしっかり保温をして、冬眠をさせないことをおすすめします。
どうしても冬眠をさせる場合は、春から夏にかけてたっぷりとエサを与えてしっかりと体力をつけさせる必要があります。お腹にエサが入ったまま冬眠してしまうとエサが腐ってさまざまな病気を引き起こす原因になるため、冬眠に入る1か月程前から絶食させてください。
亀の飼育におすすめのグッズ5選
ここまで亀の飼育方法やペットとしての人気が高い種類、そして亀が冬眠する理由を説明してきました。
ここからは実際に亀を飼ってみたい!と思っている方に向けて亀の飼育初心者の方向けの水槽やグッズセット、ヒーターやエサなど亀の飼育に欠かせないおすすめ商品をメリットとデメリットを交えて5つ紹介していきます。
おすすめ亀の飼育グッズ(1) コトブキ工芸 レグラスフラット
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飽きの来ないシンプルなデザインが特徴的な、枠がないフレームレスタイプの水槽です。
5mmの厚さのガラスはとても丈夫ですが、ガラス製のため7kgとやや重量があります。水を入れるとさらに重くなるため、必ずぐらつかず安定する場所に設置してください。
上面に付属しているガラスのフタを置いても5cmほどのすき間ができるため、亀の飼育に欠かせないフィルターやライトなどの水槽用アクセサリーも設置可能です。
おすすめ亀の飼育グッズ(2) ジェックス タートルバンク
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水位に合わせて、自動で上下する浮き島です。
浮き島は水槽の外側から磁石で固定して使用します。自動で上下してくれるため、亀は浮き島の上に登ったり下にもぐったりして水槽の中を広く使うことができます。見た目がすっきりするのも魅力的ですよね。
ただし島が浮いている間に亀が脱走しないように、水槽の水位には気をつけてください。
おすすめ亀の飼育グッズ(3) みどり商会 防水ヒーター スーパー1
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完全防水仕様の水陸両用ヒーターです。サイズが複数あるので、水槽や亀のサイズに合わせて選ぶことができます。
高感度のサーモスタットが内蔵されているため表面温度が25度になると自動でON、38度になると自動でOFFになってくれます。防水のためお手入れも簡単、暑さにも寒さにも弱い亀にぴったりのヒーターです。
なお熱帯魚を飼育する場合など水の量が多いときちんと温まりませんが、水位が1~3cmであれば水中でも使うことができます。
おすすめ亀の飼育グッズ(4) みどり商会 NEWクリップスタンド ひまわり
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は虫類や両生類を飼育する時に便利な、強力なクリップが付いた保温球スタンドです。
比較的手ごろな値段ですが、照射角度を自由自在に設定できるためとても使い心地が良い商品です。水槽が小さい場合やクリップを付ける場所が無い場合は、クリップを取り外して金網の蓋などに直接固定することも可能です。
安心の耐熱安全カバー付きです。
おすすめ亀の飼育グッズ(5) ジェックス カメ元気かんたん飼育セット ST
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水槽、フタ、カメ島、エサ、カルキぬきがセットになった亀飼育用のグッズセットです。
セットもお手入れも簡単な仕様になっているので、亀を飼ってみようと考えている初心者の方におすすめです。別途フィルターやヒーターを購入すれば、すぐに亀を飼育し始めることができますよ。
フタにはルーペがついているため、亀をじっくりと観察してみるのも良いでしょう。
亀の正しい飼い方を知り、過ごしやすい環境を与えよう
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亀は先述の通り変温動物であるため、飼育環境によって良くも悪くも大きな影響を受けます。ペットとして人気のある亀は比較的丈夫で飼いやすい種類が多いとされていますが、彼らを健康的に育てるためには温度や水質などの亀の飼育環境を管理することがとても大切です。
今回紹介してきた商品は初心者の方でも使いやすく、また亀にも優しいものばかりです。亀を健康に多く育ててあげるために、使用するグッズ1つ1つにこだわってみてはいかがでしょうか。
charm 楽天市場店 (参照日:2019-07-08)
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ミスターポストマン楽天市場支店 (参照日:2019-07-08)
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ゆーとぴあ〜猫用品専門店 (参照日:2019-07-08)
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アヴェル楽天市場店 (参照日:2019-07-08)
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コーナンeショップ 楽天市場店 (参照日:2019-07-08)
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著者情報
三日月 影狼
家畜に関する大学でミニブタを研究し、卒業後は養豚牧場で合計1000頭の子ブタと母ブタを担当。その後紆余曲折を経てとある動物園で飼育員として勤務していた、根っからの動物好き。現在はツンデレなネザーランドドワーフと暮らしている、学芸員資格持ちのフリーライター。