尾曲りでも可愛い尻尾
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一見、尾が折れているように見えるので奇形なのか?と感じる飼い主さんもいます。それは全くの偏見です。先の方が折れているのは、遺伝的な要素が大きくかかわっていると言われています。その、かぎしっぽは実際に、ペットショップでは見かけることはありません。まだまだ流通に世界では、かぎしっぽ=商品化できないという掟があるようです。
それでも、雑種の猫には、かぎしっぽの尾を持つ猫が多いことに気づかされます。事故でも何でもなく、純粋に遺伝的な問題です。長くても先が折れているような猫を親に持つと、子供もどうしても同じような遺伝子を引き継ぎます。これは猫の遺伝的要素ですのでどうすることもできません。
中には子猫の時期に踏みつけられて・・・
子猫の尻尾は柔らかく、少しの衝撃でもすぐに折れ曲がるような繊細さを持っています。それだけに、兄弟げんかや母親に踏まれたという理由だけでも、折れ曲がる可能性があるのです。これは後天的な理由からであり、ある意味、仕方のないことなのです。成猫になっても当然、尻尾は折れているままですが、それが可愛いと感じる飼い主さんも中にはいるのです。
今では幸運を運ぶ「かぎしっぽ」
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日本人はとても猫とは縁が深いものです。そして欧州ではその、かぎしっぽは幸運をひっかける素敵な尻尾として、重宝されているのです。実際に海外の猫の尻尾はとにかくまっすぐです。だからこそ、日本のかぎしっぽ猫を見ると、とにかく称賛するのです。このあたりは外国人の考え方らしく、マイナスをプラスに捉える力が働いていると言わざるを得ないのです。
日本では長崎に多いと言われているかぎしっぽを持つ猫は、まさに幸運のシンボルと言わざるを得ないわけです。それだけ長崎には雑種の猫が多く、かぎしっぽに出会える確率も高いというわけです。逆に血統の流れで交配されている猫の中には、かぎしっぽが見られることはありません。
かぎしっぽ猫が長崎に多い理由
昔から長崎という土地は貿易が盛んな町として知られていました。ネズミを避けるために、船に猫を載せて航海をすることは日常茶飯事でした。実際には、外来種の、かぎしっぽ猫が長崎の猫たちと交配を重ねてどんどん繁殖をしていく過程で、かぎしっぽ猫が増えたのでは?という説が濃厚です。
今では長崎の象徴猫として
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オマガリ猫は、長崎では一つのブームとなっています。そして長崎の猫をイラストなどで見ても、必ず尾っぽの先が折れています。これがなかなかチャーミングということで、一つのブランドのようになっているのは象徴的です。猫は必ずしも、まっすぐな尻尾を持たなくても十分に、オマガリ猫でも通用するわけです。
猫好きの間では、長崎のオマガリ猫は、ブランドのような扱いを受けています。これも個性であり、猫好きにはたまらない魅力でもあるわけです。オマガリは、猫が生きていくうえで何の問題にもなりません。だからこそ、指示されるものでもあるわけです。オマガリ猫は今では、一つの市民権を得ているような人気ぶりです。幸せと愛らしさを両方兼ね備えたオマガリ猫に、一度会ってみたいと思うのも日本人の気質なのだと思います。
幸せにあやかりたい日本人
かぎしっぽで幸せを引っかけたいというのは、猫好きの本音です。そういう意味でも高い値の付く猫よりも、オマガリ猫に強い羨望のまなざしを向けるのです。綺麗で気高い猫が好きな人と、オマガリ猫のようなタイプが好みの場合に分かれます。いずれにしても、とても個性的なので一度目にすると忘れないような、インパクトがあります。その上、幸せにあやかれるとなれば、オマガリ猫のグッズなども、欲しくなるのが日本人らしさではないでしょうか。
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UCHINOCO編集部
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