猫ってとても我慢強い動物ですよね。そんな猫だからこそ、普段からちょっとした様子の違いに気づいてあげる必要があります。
鼻水も、そのひとつ。鼻水が詰まってしまうと、猫だって私たちと同じように息苦しくて不快なはずです。なかには、治療が必要な病気が隠れている可能性だってあります。
今回は、猫が鼻水を出していたらどうすれば良い?どんな病気の可能性があるの?という疑問に、一般的に考えられる原因や症状とともにご紹介します。
猫の鼻水からわかる病気のサイン
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猫だって、私たちと同じように様々な原因で鼻水がでます。ここでまず、病気の可能性が高いかどうかを簡単に判断できる目安があれば便利ですよね。
一般的に、様子を見ても良いとされる猫の鼻水は、透明でサラサラとした状態です。その反対に、注意が必要なのは、粘っこかったり、透明でない色つきの鼻水です。
黄色~緑色の鼻水
黄色や緑色に近い猫の鼻水は、細菌による感染症を起こしている可能性があります。鼻水のなかに、白血球などの細胞や細菌の死骸が含まれることによって、このような色になると考えられます。
赤色やピンク色の鼻水
赤やピンク色をした鼻水の場合、鼻炎や怪我によるものが考えられます。この色をした鼻水が続く時には、鼻腔内腫瘍の恐れもあります。
猫の鼻水の原因
猫の鼻水の主な原因を見てみましょう。先程にもあったように、一時的で問題のない鼻水から、治療が必要な鼻水もあります。
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猫カゼによる鼻水
いわゆる、猫カゼと言われるものには、猫ウイルス性鼻気管炎や猫カリシウイルス感染症などがあります。唾液によって感染するため、地域猫や野良猫のほとんどは感染していると考えられます。
一度症状がおさまっても、免疫力が低下しているときやストレスによって、症状が再発することもあります。
鼻炎
ウイルスや細菌、真菌などの感染症によって、鼻の粘膜が炎症をおこし、鼻水が出ることがあります。花粉やハウスダスト、刺激性のある薬品や異物、煙なども原因になる可能性があります。
クリプトコッカス病
カビの一種である真菌に感染したことでおこる病気です。真菌の感染が呼吸器に影響した場合、鼻水だけでなく、くしゃみや肺炎につながることもあります。免疫力が低下した猫に発症しやすいといわれており、犬や人への感染もあるため早めの対処が必要です。
鼻水だけじゃない?こんな症状に要注意
もし、飼い猫の鼻水が気になる時には、それ以外の症状についてもしっかりチェックしておきましょう。
くしゃみがある場合、ウイルス等による感染症や、花粉・ハウスダストなどのアレルギーが疑われることもあります。
また、発熱が伴うときには、呼吸器感染症を起こしているかもしれません。食欲の低下に伴う栄養失調や、脱水症状につながる可能性があるため、ふだんの食事量と変わりはないかなど確認しましょう。症状の進行によっては、肺炎につながる恐れもあります。特に免疫力の低い仔猫は注意が必要です。
鼻水だけでなく、目やにが出る場合は、ウイルス等の感染症の可能性があります。なかには、伝染性の感染症もあるため、多頭飼いをしている家庭では他の猫にも同じ症状がみられるかもしれません。
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猫の鼻水や気になる症状への対処法
まず、一番安心なのは動物病院でしっかりみてもらうことです。飼い主の自己判断よりもはるかに安心で、その原因も特定されやすいため早い段階で治療ができます。もし、お薬が処方された場合は、決められた量や方法をきちんと守って与えましょう。
動物病院に連れていくときには、鼻水の色や状態、症状などをきちんと伝えられるようにしておくとスムーズです。
鼻水をふいてあげる時には、その都度やさしくティッシュなどでとってあげましょう。時間がたってカピカピに固まってしまったら、無理矢理はがすのはNG。濡らしたガーゼなどで柔らかくしてからとってあげると良いでしょう。
猫の鼻水は放置せずにしっかり確認!
猫が鼻水を出しているときは、一時的で問題ないものなのかどうか、その症状や鼻水の状態をきちんと把握しましょう。そして、気になるようなら早めに動物病院へつれていってあげると安心です。
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UCHINOCO編集部
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