運動量が足りていない場合
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日々の生活の中で、十分に運動量が足りている場合にはオンオフの切り替えが比較的わかりやすく利くようになります。例えば、運動をするときには体を動かしているわけですから部屋に戻ると静かにゆったりと寛ぐという様子を見せる場合です。もう午前中に運動をしたので午後はゆっくりと過ごすというタイプの犬が見せる仕草です。
その逆に、運動が足りていない場合には、飼い主に対して無駄吠えをすることや落ち着きがなく、問題行動を起こす場合も多いのです。そうなってしまうとストレスの原因の一つとして運動不足が指摘されるわけです。運動不足というのは、犬の精神面に与える影響が意外と大きいのです。
犬種によって違う運動量
犬の運動や散歩には微妙に犬種別で適切な時間というものがあります。例えば1日10分程度の散歩を1回だけでも満足して落ち着いて過ごせる小型犬もいれば、1日2時間以上歩かないと、なかなか運動不足を解消できないという場合も多いのです。飼い主さんのライフスタイルの中で犬の散歩という時間をどの程度確実に確保できるのかという点も大きなポイントです。
予め犬との生活を始める前に、犬の運動量については十分に考慮し、自分がそのお世話を出来るのかどうか?をきちんと見極める必要性もあるのです。散歩をしているから運動はしなくてもよいと考える人もいます。逆に、運動と散歩とは違うものと捉える人もいるのです。
大型犬にとって散歩は運動とは違う
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散歩というのは並足で歩く歩行です。散歩は運動とは違って、どちらかと言えば気分転換に特化しているものです。季節の風景を眺め、季節の風を感じるような情緒が育つのが散歩です。運動では体をフルに使って全身運動をすることでストレスを発散できるようになるのです。特に大型犬の飼い主さんは体力が必要だと言われます。
散歩にだけ特化せずに、運動を取り入れるわけです。散歩の途中で土手などに立ち寄り、リードを繋げた状態で10分程度駆け足で走ってみると犬も喜んでついてきます。これは運動のうちに入ります。ただ、大型犬の場合には1日10分程度の運動を2回繰り返すだけでは、まだまだ運動不足の範疇です。出来るだけ広い場所でロングリードをつないだ状態で好きなだけ走らせる方法もあります。但し、人様に迷惑をかけるような状況にならないように、時間帯なども工夫して飼い主さんの責任の元で行うようにしてください。
小形犬にとっては散歩も運動の一つ
関節がまだまだ未熟な時期の小型犬に無理な運動をさせてしまうと脱臼を起こしてしまうケースがあります。散歩の時間は早歩きなどをせずにゆっくりとその子のペースで歩くようにしてください。そうすることで、しっかりと運動不足が解消されます。それに加えて室内でボールを投げて持って来させるなど、いくつかの運動を組み込んでみても良いでしょう。
犬が運動不足になると起きる症状
運動というのは日々積み重ねるものです。いきなり急激な運動をすると体に負担がかかります。そして、心肺にも影響が出る場合もあります。とにかく室内でも動けるスペースを常に確保して、筋肉低下を防ぐように努力することが必要です。犬にとって筋肉の低下は、一気に老化を招いてしまいます。関節がスムーズに動くということは貴重なことです。
運動不足の状態が続くと、関節を動かすだけで痛みを感じるようにもなります。いずれは腰に負担がかかりヘルニアなどを発症してしまう可能性もあるのです。適度な運動を年間を通じて行うことは健康管理にも直結するわけです。
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基礎代謝が下がり肥満を招く
人間と同じで体を動かさないと基礎代謝が下がり始めます。そうなってしまうと、食べた分だけそのまま脂質が体内に蓄積されるようにもなります。これが肥満の原因ともなりますので、体内では悪循環となるわけです。運動を適度に行っている犬は常に、好奇心旺盛で、年齢に偏らずはつらつとしているものです。それが、犬にとっては一番の健康状態と言えるのです。
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UCHINOCO編集部
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