肉球のトラブル・指間炎について
犬が自分の肉球を噛む理由は、そこに不快な感じがあるからです。肉球を噛んでいるうちに症状がひどくなることもあります。その代表的な病気が指間炎です。皮膚炎の一種ですが、好発部位としては肉球と肉球の間です。飼い主さんの目で確かめてみてください。肉球をすこしずらすと、そこにかなり強い炎症があるはずです。これは自分で舐めて作ってしまった炎症なのです。
肉球は普段から汗をかく場所です。ある程度の湿気があるところに、犬が唾液でばい菌を繁殖させてしまうことで、肉球トラブルに繋がってしまうのです。次第に赤みを帯びて指間炎と呼ばれる症状になってしまうのです。
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なかなか治りにくい皮膚病
何らかのことが原因で肉球に痒みや痛みを感じると犬は自分で舐めようとしてしまうのです。舐めないようにするためにはカラーを付けるなど、日常的な見守りが必要になります。治療としては抗炎症剤やステロイドを投与してまずは、肉球の炎症を抑えられるように経過観察をします。指の間という場所からも、治りにくい皮膚病として根気が必要な病気です。
再発しやすい皮膚病ですので、可能であれば散歩時には靴を履かせるなどの方法も視野に入れて考えてみてください。何よりも肉球の健康を考えたいものです。
怪我が原因で肉球を舐める場合
飼い主さんの知らないところで、肉球に怪我を負っている場合もあります。しきりに、肉球を舐めていたり、そこから血がにじんでいるような場合には処置が必要になります。自宅にある何かの軟膏を塗布するというよりも、できるだけ早く動物病院に連れて行き、然るべきお薬を処方してもらうことをお勧めします。犬は自分の怪我を何とか自分で治そうとしているのです。
それがきっかけで肉球の炎症は余計に広がるのです。足の裏に草や路面が原因で傷を作っている場合がほとんどです。傷にはいち早く犬の方が気づいてそこをしきりに舐めるのです。それを放置しておくと、雑菌が傷の中に入り込んで、今よりも炎症が強くなってしまいます。
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犬は自分の肉球が好き?
暇があれば肉球を舐めるというのは、どの犬にも共通することです。この理由としてはストレスを発散させるためや、退屈で手持無沙汰のときなどです。自分の体温がいつもより高いときにも肉球を舐めるという傾向があります。そこに、怪我をした肉球に気づいたときには執拗に舐めてしまうのは無理のない話なのです。ただ傷があるときには炎症を広げないためにも、舐めないようにする措置(カラー)をして、回復を待つほかありません。
肉球からの出血・対処法は?
傷が浅く、肉球から血がにじんで入り程度であればきれいに洗い流し軽く消毒をして様子をみてください。その時に準備しておくと便利なのが止血剤です。パウダー状になっていて、いざというときに役立ちます。それでも出血がひどい場合には、その時間帯に繋がる動物病院に電話をしてすぐに診察をうけてください。その時に、傷つけた部位をタオルなどで圧迫して、動物病院に急いでください。
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肉球を怪我から守ること
散歩をする場所の地面を観察してください。もしも砂利道などであればコースを変更するなどして、肉球に怪我を負わないように配慮してあげてください。そしての日常的に保湿対策をして柔らかな肉球を保ってあげましょう。室内でも足裏のカットを放置すると、滑りやすくなります。必ず爪切りと肉球パッドの毛刈りを定期的におこなってください。それらすべてが肉球を怪我から守るコツなのです。
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UCHINOCO編集部
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