犬にも起きる副鼻腔炎
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犬は寒さを感じると鼻水を出すときがあります。無色透明で臭いもしません。それは生理現象の一つで病気というほどでもありません。ただ、臭いを感じるほどの鼻水が出たときには獣医師と相談の上、治療をすることになります。一度でも鼻水が臭いと感じた場合には、絶対に放置せずに診察を受けてください。
犬は嗅覚を常に働かせながら暮らす動物です。鼻の奥に違和感があるのは、とても辛い状態です。そこをきちんと見極めておく必要があります。最初は鼻が臭いことに気が付きます。よく観察をすると臭っているのは鼻水で無色ではなく膿のような色がついている場合がほとんどです。わかりやすい症状が出ますので迷わず動物病院を受診してみてください。
特徴のある症状としては?
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明らかに鼻水の色が違います。まずはそこから副鼻腔炎を疑います。そして黄色に近い色で粘り気のある鼻水で膿の臭いが特徴です。鼻の中に膿がたまってしまうとどうしても、鼻水に臭いがついてしまうのです。これは異常のサインです。膿の臭いは独特です。気を付けてチェックしておくと鼻の病気は早期発見につながります。基本的に犬の鼻水は臭いません。臭いのある鼻水は病的なことが原因になっていると判断できます。
子犬の場合にも起きる・鼻の臭い
子犬の場合には、涙焼けが匂っている場合が多いのです。実際には鼻の病気とは関係がない場合もあります。涙焼け部分をきれいにしてもやはり、鼻が臭っているという場合や、鼻水までも臭うというときには副鼻腔炎や蓄膿症を発症している場合があります。早めに動物病院で相談をしてみてください。
犬の蓄膿症について
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犬の蓄膿症は人間の症状とほぼ同じです。副鼻腔炎が長く続いた後、治りきらずに悪化してしまうと蓄膿症に移行するのです。ここまで症状を悪化させないことが何よりも大切なことです。鼻水の臭さに驚いて受診をするというパターンがほどんどです。そのうち治るという安易な考えで危険ですので早期受診が決め手になります。
鼻水が臭いだしたら
鼻炎が慢性化して起きている場合には、ネブライザーを使って鼻の通りをよくする治療をします。抗生物質を投与しながら数日鼻水の様子を観察して軽快するかどうか?を判断していきます。それでも改善しない場合には、副鼻腔に溜まり続けるときには膿を洗い流す処置をします。犬にとっては苦痛を伴いますので、できるだけ投薬治療で改善できるように、飼い主さんは早期受診を心がけてください。
普段から鼻水が出やすい犬はご用心を
季節的に春先になるとアレルギーを起こしやすく鼻水がしょっちゅう出るというタイプの犬がいます。その時だけで解決できれば良いのですが、鼻炎は時折慢性化してしまう場合があります。鼻水がずっと鼻腔に溜まった状態から感染を起こしてしまいます。
必ず鼻水の色も濃く呼吸が荒くなる傾向がありますので、鼻の症状だけではなく注意深く観察をして、おかしいと感じた時点で動物病院で正しく診断してもらってください。鼻水が臭う=膿がたまるということになりますので症状は明らかに進んでいるということがわかります。
鼻水も万病のもとです
鼻の具合が悪いとなんとなく不機嫌になってしまうのも、人間と同じです。やはり気も悪い感覚が鼻の奥にあることは犬には不都合なことです。早く症状を緩和してあげることに飼い主さんは気を配ってあげましょう。そして処方されたお薬を、きちんと飲んで早く症状が軽快するように努めてください。
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UCHINOCO編集部
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