活発になってくる猫を野放しにするのは危険!
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1ヶ月齢の子猫は活発に走り回ります。まさに目にも止まらぬ速さで部屋の中を行ったり来たり…。箱の中に入れておいても軽々とジャンプをして乗り越えてしまいます。
この頃の猫はやんちゃですから、部屋の隅のほうに入り込んでしまったり、目を離すととんでもないところにいたりします。
特に保護したばかりで人に馴れていない子猫ならなおさらです。追えば逃げてしまうので、人馴れさせるためにもケージに入れておいたほうが安全です。もちろん、成猫の場合も同じです。
ケージというと何だか無理に閉じ込めているようなイメージがあるかもしれません。でも、もともと猫は狭いスペースが好きなので快適なケージなら落ち着いて過ごすことができるのです。
夜や留守中にも目が届かないときの誤飲や事故も防げます。室内で放し飼いにする場合も、ケージに慣れさせておけば何かと便利。
段ボールからいきなりケージに入れて閉じ込めてしまうのではなく、子猫がいる部屋にケージを置いて、まず扉を開けておきます。ベッド、トイレ、水やおもちゃなどをあらかじめ入れておき、ケージが部屋にある状態に慣らすことから始めましょう。
このとき猫がケージに入っても、扉をあけたまま中で過ごさせます。猫が落ち着いているようなら、扉を閉めてみましょう。そして中で自由に過ごさせてみます。暴れるようなら出してみて、これを数日繰り返して慣れさせます。
次に目の届かない間に入れておき、毎日同じような時間帯にケージで過ごさせ、徐々に中にいる時間を長くしていきましょう。
安心するスペースをつくってあげよう
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新しい環境の中で子猫は不安でいっぱいです。まずは、子猫が安心して過ごせるスペースを作ってあげることが大事です。
人がそばにいるほうが落ち着く猫もいれば、反対に人がいると落ち着かない猫もいます。性格もそれぞれなので性格に応じて置く場所も決めましょう。ただし、エアコンの風や直射日光が直接当たる場所は避けるようにします。
また、使うケージですが、ケージにもいろいろな種類があります。置く部屋の都合もあるでしょうから、大きさは置く場所に合わせて選ぶようにします。大きく分けると壁面が布製の「ソフトケージ」と、プラスチックや金網製の「バードケージタイプ」がありますが、バードケージタイプのほうが掃除がしやすいのでおすすめです。
大は小を兼ねると、高さのあるケージは長期間使うのには適していますが、幼い子猫には大きすぎて保温がしづらいので、子猫の一時的な使用なら1段ケージのほうがいいでしょう。
トイレはケージの隅の落ち着く場所に配置します。人の目から遠い場所にやわらかい寝床を用意しましょう。慣れたにおいのついたものを入れておくと安心します。
食事や水を置く場所はトイレを離しておきます。猫は排泄物のにおいがする場所では食事をしたがらないので、なるべく離しましょう。
気持ちを落ち着かせるための爪とぎも置いてあげます。
人に慣れていくという意味でもとても効果的
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人馴れしていない猫の場合、近づくと逃げてしまうので、距離はなかなか縮まりません。人慣れさせるためにもケージに入れておくのは有効です。
最初は怖がってケージの奥のほうに縮こまっているかもしれません。最初は中をあまり覗き込まないようにします。たとえ気になっても横目でチラリと見るだけで、しらんぷりを決め込みましょう。
通り過ぎただけで歯を剥き出すこともあるかもしれません。焦ってしまうと気持ちは猫にも伝わります。できるだけ気にしてないという態度を取りましょう。
ケージを布で覆い、前の面だけ開けておくというのも手です。3面が覆ってあれば、それだけ猫も安心するからです。慣れてきたら一面ずつ覆いを取っていくようにします。
食事やトイレ掃除などの世話以外は、一切干渉しないようにして、まずは落ち着かせます。
時間があるときはケージのそばでテレビを見たり、ゴロゴロするのがおすすめです。ただ、大きな音をたてると猫が驚くので、大声で笑ったり、掃除機をかけるのはしばらくの間は控えるようにしましょう。
猫は初めての場所に連れて来られると怖がります。緊張してストレスも溜まります。狭いところを好む習性があるので、ケージの中での生活に少しずつ慣らしていくことが大切です。ケージの中なら思わぬ事故にもあいませんし、また、万が一、災害が起きたときもケージ慣れしていると便利です。
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UCHINOCO編集部
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