愛犬が頭をぶつけたとき
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特に若い愛犬は元気が良すぎて、時折、想定外の事故を起こす場合があります。頭をぶつけた場合、どうすればよいのでしょうか?人間も同じですが打ちどころによっては重篤な後遺症が残る場合もあります。まずは頭をぶつけたときの様子をきちんと把握します。その日は元気で過ごせても翌日になって急に症状が出てしまうこともあります。発熱が起きてしまうことや、嘔吐や下痢が引きこされることもありますので、数日は安静にして、慎重に様子を観察しましょう。なにか異変があればすぐに動物病院に連れていきましょう。
平均感覚が障害を起こす場合
自分が転倒や落下で頭をぶつけたという事実に驚いてしまい、声も出ないというのが多いパターンです。キャンと泣いて他の部位を痛がるような場合には頭以外の部分の怪我も考えられます。頭をぶつけた場合には呼吸がおかしくなることもあります。一時的に平均感覚が障害を起こすこともあります。嘔吐やよだれが止まらないという場合には、緊急性が高いので急いで動物病院に搬送してください。直後は平気でも夜間に容態が急変する場合を想定し、夜間救急対応可能な動物病院の連絡先もチェックしておきましょう。
神経症状がみられる場合はすぐに動物病院に連れて行きましょう
目の焦点も合い、反応をしてくれている場合には精神的なショックの方が大きいと判断します。もちろん、そのあと病院に行くのは必要です。ぐったりしている、発作を起こす、立てない、ふらつくなど、明らかな異変がある場合は緊急性がある可能性が高いですので、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
病院で受けるべき検査について
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落下事故や転倒事故が起きた場合、動物病院では以下の検査を行います。
・触診
・レントゲン検査
・超音波検査
・血液検査
まずは触診で痛み、腫れなどがないか調べます。骨折を起こしている場合は、見ただけでわかることがほとんどです。レントゲンでスクリーニングし、骨折、脱臼、臓器の損傷、腹腔内出血などがないか調べます。超音波検査では内臓や貯留液の精査を行います。血液検査では炎症の有無や諸臓器に損傷がないかを推測できます。
48時間経過後も体調不良の場合には
事故が起きて検査をした結果、その時点では何も悪い部分が見つからず家に帰宅することも多いのですがやはり48時間程度は安静を保ってください。その後数日たってもやはり元気がない場合や嘔吐や食欲不振が続くという場合には再検査が必要になります。
転倒と落下事故にはアフターフォローが肝心
すぐに元気になったからといって安心をしていると、又同じような怪我を起こす可能性があります。リードやハーネスをもう一度きちんと装着させる習慣を徹底することが大切です。そして飛び出してしまうような跳躍があるタイプの犬には、当面高さのあるところに上らせないなど、飼い主としても見張りが必要となります。精神的に事故の後に落ち込んでしまうようなメンタルの弱い子には飼い主の胸元に抱き寄せられるスリングタイプのキャリーバックを利用するなど対応をしてあげましょう。
室内にも危険は潜んでいる
身近な事故としてあげられる落下や転倒事故ですが、実は安全だと思われている家の中こそ注意が必要です。
特に高層マンションのような階数が高い部屋に住んでいる方は、よく乳幼児がベランダに出てしまい落下事故にあってしまうなんていうニュースを見かけることもありますが、犬にも同様の危険があることを把握しておく必要があります。
さらには小型犬の場合には、ソファーやテーブルに登ってそこから滑って転落しただけでも、骨折などの重い怪我になる危険もあります。
特にチワワやポメラニアンといった華奢な犬種は少しの衝撃でも骨折してしまうこともあるため注意が必要です。
また、意外と多い事故として挙げられるのが飼い主の腕から落下してしまうケースです。
特に子犬は周りの状況に興味深々であり、落ち着きないやんちゃな面があるので、ちょっとした拍子に飼い主さんの手からジャンプしてしまう!なんてこともあります。
このような事故を未然に防ぐためにも部屋の中も落下対策などをすることが大切です。
具体的にしたい落下・転倒事故を防止するためには?
安全だと思っている室内でも落下や転倒事故は起こります。
そんな危険から愛犬を守れるのは飼い主さんしかいません。
愛犬を転倒・落下事故から守るための具体的な方法としてまず、階段やベランダなどには愛犬が出られないようにペットガードを取り付けることがオススメです。
ペットガードとは、よく赤ちゃんや幼児に使用されているベビーゲートのペットバージョンです。
愛犬に侵入して欲しくない台所などの仕切りとしても有効です。
ペットショップで簡単に購入することができ、価格は数千円で購入できます。
また、リーズナブルにすませたい方には目の細かい金網などをとりつけることも有効です。
ベランダの柵などの隙間から顔を出さないようにしたい方にはこのような金網やクッション材も良いでしょう。
取り付けた際には、愛犬が怪我をしないように切り取った先端などは保護するようにしてくださいね。
さらには小型犬ようにはなるべく部屋での落差をなくすことが大切になります。
ソファにペット用の階段を取り付けたり、ローソファに変更するなどします。
さらには忘れがちですが、フローリングに滑り止めのワックスをかけたり、ラグを引いて滑らないようにすることも大切です。
犬にとってフローリングは滑りやすいので、定期的にパッド裏の毛を短く刈り取り、爪を揃えておくだけでも滑ることを防止できます。
さらには、肉球クリームなどを定期的に塗ってあげると、さらにお部屋の中で転倒リスクがぐっと減りますよ。
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UCHINOCO編集部
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