1. ヒマラヤンの基本情報
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ヒマラヤンはアメリカ、イギリスを原産国とする猫の種類です。ふさふさの長毛とずんぐりとした丸いボディを持っています。比較的がっしりとした筋肉に覆われており、手足も太めです。メスで3kgほど、オスで6㎏ほどまで成長します。
2. ヒマラヤンの特徴や性格について
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がっしりとして短めの手足、全身を覆う長い被毛が特徴的です。外見的には、同じ長毛の猫種であるペルシャとよく似た性質を持ちます。ただし、ヒマラヤンは顔のポインテッド、青い瞳を持っていなければこの猫種として認められません。
ヒマラヤンの性格は温厚でおとなしく、ゆったりと過ごすことを好みます。飼い主との時間をとても大切にしますが、依頼心はそれほど強くないので留守番も上手にこなすでしょう。しかし、どの猫種にも言えることですが、一匹にする時間が長すぎるのはよくありません。ヒマラヤンがリラックスして過ごせるよう、飼い主とのコミュニケーションの時間もしっかり取ってあげることをおすすめします。
大人のヒマラヤンは飼い主とゆったり過ごすことを好みますが、子猫のうちは活発に動き回るので広めのスペースで遊ばせてください。しかし、運動欲求は特に大きくはありませんので、様子を見ながらおもちゃでゆっくり遊ぶことをおすすめします。ほかの猫種に比べて高いところに登ることも好みませんから、キャットタワーなどを用意する場合は低めのもので大丈夫です。
3. ヒマラヤンの歴史について
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ヒマラヤンは、ペルシャとシャムをベースにした猫です。アメリカとイギリスの両国で研究が進められました。もともとこの交配を思いついたのはスウェーデンのブリーダーだったと伝えられていますが、それぞれの魅力的な特徴をうまく引き出すことができず失敗に終わっています。その研究をさらに進めようと考えたのが、アメリカやイギリスのブリーダーたちでした。
アメリカでは、まずシャムと長毛の遺伝子を持つ黒猫とをかけあわせています。そして、そこからペルシャとシャムを交配させました。この研究の成果として、デビュタントと呼ばれる猫を生み出すことに成功。1957年に、アメリカの猫登録団体であるTICAとCFAの両団体に登録されました。ただし、特徴の出方にゆらぎがあるなど種としては安定したと言えず、2018年の現在にあってもペルシャの亜系統としてみなされています。研究と高配の実験が進めば新猫種として登録される可能性もあるので、今後に期待が寄せられます。
4. ヒマラヤン・気を付けるべき病気について
ヒマラヤンに罹患リスクのある病気には、多発性のう胞腎があります。この病気には確定した治療法が存在せず、最終的には腎不全の状態を招きます。これは、ペルシャに多く見られる病気のひとつです。ただし、ヒマラヤンに限っては、ペルシャ以外の猫のDNAも受け継いでいるため確立は決して多くありません。
ただ、腎疾患はすべての猫種に共通してリスクがあります。トイレに入ったときに、様子を見ておくことをおすすめします。尿が出づらいそぶりを見せる、苦しそうに鳴く、尿の色が濃い、何度もトイレに行く、水を多く飲みすぎる、などの行動を見せたら、かかりつけの動物病院で診察を受けてください。
また、涙が止まらずたらたらと流れ続ける流涙症にも罹患リスクがあるので、雑菌を繁殖させないよう目のまわりは清潔に保ってください。雑菌のもとになる目やになどは、清潔な布を少し濡らしてふき取ってあげるようにしましょう。
5. ヒマラヤン・食べ物の注意点
腎疾患の予防のため、マグネシウムやカリウムといったミネラルの量が調整されたフードを与えてください。これらのミネラル量が多く偏ると、猫の腎臓に負担をかけてしまいます。
また、肥満を避けるため高カロリーのフードやおやつを多く与えすぎることは避けましょう。それぞれただし書きを読んで、決められた量を食べさせることが大切です。
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UCHINOCO編集部
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