起きている時の伸び~!
出典元:https://www.shutterstock.com
起きている時にお尻を突き出し、前足を前にピーンと伸ばし気持ち良さそうに伸びをしているのをよく見かけます。これは寝起きなどが一番多いでしょう。縮こまった筋肉を伸ばす事でストレッチしているのです。こうして伸びをしながら、血流を良くし、脳に酸素を送っています。
猫自身にはその様な気持ちがあって伸びをする訳ではありませんが、これは野生動物の本能といえる動作の一つといえるでしょう。寝起きだとしてももしも敵から襲われたら即座に身体を動かさなくてはなりません。ですから本能的にすぐに動けるように伸びをするのでしょう。
寝ている時の伸び~!
出典元:https://www.shutterstock.com
寝ている時の伸びは安心しきってリラックスしている証拠です。お腹を上に向けていれば、なおリラックスしているといえるでしょう。ちなみにお腹を上に向けて手足をピーンと伸ばしたり、飼い主さんに撫でられて横になり伸びをする場合は、心を許しているという証拠です。
その他の理由は?
気持ちを落ち着かせるために伸びをするという事もあります。猫自身の気持の緊張をほぐすための行動です。自分は全然大丈夫だと平然を装うための行動だという人もいます。
確かに、顔見知りではない猫と突然出くわした時に、急に伸びをする時があります。本当なら一触即発の場面かとハラハラしながら見守っていても、一見とても余裕がある様に見えます。
このことから、やはり猫自身自分の気持を一旦クールダウンさせる意味で、伸びをするという行動を取るのだと考えられます。
色んな形の伸びがある
出典元:https://www.shutterstock.com
背中を持ち上げる伸び
背中の真ん中程を上で吊られているかのように弓なりにググっと伸びるポーズです。これは寝起きでよく見かける伸びです。
上半身を低く前足を伸ばす
一番よく見かける伸びといえます。前足を前に伸ばし、お尻を上に突き出す様な伸びです。この伸びも寝起きに見られますが、今まで黙って動かずにいて、さぁ歩き出そうかという時にもする伸びです。
横に寝ながらの足ピーン!
これは意識的ではなく、睡眠の途中で無意識にする事も多い伸びです。
歩きながら後ろ足ピーン!
お散歩などをしている猫でこの伸びは見かける事があります。歩きながら後ろ足を片方ずつ後ろへピーンと伸ばす行動です。この伸びはとてもストレッチの要素が強いといえます。筋肉が固まった後ろ足をほぐしているのでしょう。
驚くほど伸びる猫のヒミツ
出典元:https://www.shutterstock.com
身体の構造
猫の身体がとても伸びるのは、身体の構造に違いがあるからです。胸椎・助骨は人間よりも1本多く、腰椎は2本も多いのです。また、猫は肉食獣のため腸が短く脊柱が内臓をあまり守る必要もなく、そのために胴体を弓の様にしならせる事が出来るほど柔軟性があると考えられています。
この他、関節や靭帯なども他の動物に比べてとても柔らかいので、身体をひねったり曲げたりが比較的自由にできます。
皮膚が伸びる「ルーズスキン」
猫はとても皮膚の柔らかい動物で、これを「ルーズスキン」といいます。ライオンなどのネコ科の動物にはこのルーズスキンがみられます。よくお腹の肉がタプタプになっている猫を見かけますが、これは肥満による脂肪ではなく、ルーズスキンがたるんでその様にタプタプになっています。
これは肥満・年齢・オス・メスに関係なく見られます。去勢したメスなどが太ってしまってたるんだのかと気にする方もいるかと思われますが、これもルーズスキンのためであって、去勢してそうなってしまった訳ではありません。
どうしてこの様にお腹だけたるむのかというと、外敵に襲われても内臓に致命的なダメージを受けないため、または瞬間的に早く走ったりジャンプしたりする時に後ろ足を大きく伸ばせるためといわれています。
この様に猫の身体の作りにも伸びをする理由があったんですね。ここまでの事を踏まえて、今一度愛猫を観察してみるとおもしろい発見があるかもしれません。
著者情報

UCHINOCO編集部
UCHINOCO編集部では、ペットに関するお役立ち情報をお届けしています。