ケージで過ごした方が良い時期
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ケージの中で子猫が過ごした方が良い時期は、生後2か月までです。この頃までは子猫はまだ満足に目も開いておらず、しかもよちよち歩きです。自由に家の中を歩かせるには少々危険です。思わぬ事故やケガにつながる可能性があります。一人でしっかりと歩けるようになるまでは、一日中ケージの中で過ごさせた方が良いでしょう。
ケージに入れると鳴く
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ケージに入れた途端に鳴き始め、出してもらえるまで鳴き続ける子猫もいます。どうしてこの様に子猫がケージの中で鳴くのかというと、一つには不安があります。目もしっかり開いて、自分で歩く事も出来る子猫はケージの中というだけで不安になり鳴くという事が考えられます。
目も開かない小さな頃からケージの中で育てたという事でなければ、急な環境の変化に子猫もついていけないのです。まして、家に迎えたばかりの子猫でしたら精神的に興奮状態になっています。そんな状態でケージに入れても外に出たくてしきりに騒ぐでしょう。
ここで注意したいのは、ケージから子猫を出して過剰に遊ばせすぎる事です。騒ぐからと言って必要以上にたくさん遊んであげた事で、かえって具合が悪くなるケースも少なくありません。家に迎えた子猫は、ケージに入れて騒いでも最初の1週間は安静が必要です。
ケージに慣れてもらうには
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ケージの中が嫌な場所にならない様に、子猫にとって快適な空間にしてあげる事です。どの様な事に注意したら良いのか、いくつかあげていきましょう。
トイレ
トイレは必ず置いてあると思いますが、必ず毎日清潔を心がけてあげましょう。汚れたトイレがケージの中にあるだけで、子猫は側へ行くのを嫌がるでしょう。
もう一つお家を作る
猫のやぐらや段ボールのお家などを入れてあげると良いでしょう。ケージの中にいるという感覚が少しでも薄れる効果が期待できます。ケージの内側を段ボールや毛布で囲ってあげるのも、冬などは防寒の対策になります。
高さのあるケージにする
猫は高い所が好きです。可能であればケージは高さのあるものを用意してあげましょう。上り下りの動作で運動不足の解消も期待できます。
お水とエサはいつも清潔に
エサは与えた都度下げる様にしましょう。そのままにしておくと虫が寄ってきたりと不衛生になってしまいます。お水は猫はあまり飲みませんが、頻繁に新しい物に入れ替えてあげましょう。
お気に入りのおもちゃなどの設置
子猫の好きなオモチャなどを一つは必ず入れてあげましょう。飼い主さんが留守にしている間、ケージの中で少しでも退屈しない様に、一人で遊べる物を置いてあげるのは大事な事です。
夜猫が鳴くのは習性でもある
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猫は夜行性の動物です。夜に活発に行動しようとするのが猫の習性なので仕方のない事ですが、室内猫の場合は飼い主の生活のサイクルに近づける事は可能です。なので夜にケージの中に入れた途端に鳴きだすというのは飼い主との生活のリズムが違うという事です。
ケージに入れたい時間帯の前に、しっかりと運動とエサやりを済ませてあげましょう。子猫も精神的・肉体的にも程よく疲労し、エサを食べてお腹も満たされれば自然とケージの中で飼い主と共に眠る習慣がついていくでしょう。
子猫にとっての環境を整える
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以上の様な事を試みても、子猫のうちはどうしても夜中に鳴いてせがむ事もあるかと思われます。可哀相だからといってケージから出しておやつなどをあげると、子猫はそれを学習してしまいます。これはすぐに結果が出る事ではありませんので、飼い主も根気が必要です。
ケージに入ったら眠るという事を学習させるには、この様な事を根気よく断続させて、いい習慣だけを覚えさせましょう。
夜鳴き対策
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新しく家族として子猫を向かい入れた場合は、環境の変化になかなか慣れず、ケージに入れると夜鳴きする子猫が多いでしょう。その対策として考えられることを3つ挙げてみました。
- 不安を取り除く
- 欲求を満たす
- 要求を聞き入れない
不安を取り除く
1つ目は、ストレスをできるだけ感じさせないように、不安を取り除き、安心させてあげることが大事です。具体的な対策としては、母猫の匂いが感じられるものや、毛布やクッションなどの柔らかいものをケージ内に入れてあげると良いでしょう。
また、子猫が安心して眠れるように、タオルケットや毛布などでケージを覆い、暗くしてあげることも有効と言えます。
欲求を満たす
2つ目は、欲求を満たしてあげることです。本来夜行性である猫は、夜に行動が活発になる子が多いです。そのため、子猫が夜に眠るまでの間に遊ばせたり走らせたりして、運動不足を解消してあげると良いでしょう。
また、遊び好きな子猫の相手をして、親猫や兄弟姉妹猫の代わりに十分に甘えさせてあげるのも一つの有効な対策と言えます。
ストレスを発散させることで、夜には疲れて眠りにつく習慣が身に付けば、徐々に夜鳴きはしなくなるでしょう。
要求を聞き入れない
3つ目は、要求を聞き入れないことです。子猫が夜鳴きしたからといって、すぐにケージから出したり遊んだりすることは避けましょう。鳴けば要求に応じるということが刷り込まれてしまいます。
飼い主が子猫の習慣に合わせるのではなく、子猫が飼い主の生活・習慣に慣れていくことが理想と言えるでしょう。
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UCHINOCO編集部
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