1. スノーシューの基本情報
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スノーシュー(雪靴)という名前の通り、スノーシュー(Snowshoe)は、足の先だけが白く、白いブーツ、白いソックスを履いているような可愛い猫です。
ボディは、中型のセミフォーリンタイプです。
セミフォーリンタイプはフォーリンタイプほど細くなく、がっしりしていますがセミコビーより細身タイプ。
体重は3kg〜6kgで短毛種。
頭は丸い形の子が多いですが、たまに逆三角形のシャム猫の血がつよく出ている子もいます。
2. スノーシューの特徴や性格について
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白いブーツを履いてるような脚先だけではなく、シャム猫同様の青い瞳、目の周りの八の字型の模様など、とても愛らしい風貌です。
生まれてすぐのスノーシューは全身が白い毛で覆われていますが、2週間から3週間くらいでだんだんとスノーシューらしい色合いになっていきます。
性格は、甘えん坊でいつも家族と一緒にいることを望んでいます。
頭がとてもよく、いつの間にかドアを開けられるようになって家族を驚かしてしまう子もいるくらいです。
大らかな性格なので、他のペットのいる家庭にもすんなり入っていけます。
3. スノーシューの歴史について
スノーシューの歴史は、1960年代、アメリカ合衆国、ペンシルバニア州でブリーダーをしているドロシー・ハインズ-ドハティ(Dorothy Hinds-Daugherty)が偶然見つけた猫から始まります。ドロシーは、シャム猫のブリーダーです。
ある日、生まれた子猫の中に足の先が白くなっている個体を3匹発見しました。
ドロシーは白い先っぽの足の子猫をとても気に入り、猫種として定着したいと思いました。
しかし、シャム猫のブリードの世界では白い足先は除去していくことが慣わしであったことや白い足先は劣性遺伝であったことなどから、なかなか新しい猫種は出来上がりませんでした。
しかし、アメリカンショートヘアとの交配をプラスし、少しずつ目的に近づけていきました。
ドロシーの後を別のブリーダー、 ヴィッキー・オランダー(Vikki Olander)が引き継ぎ、20年以上の歳月を費やしてスノーシューが生まれます。
1993年にやっとTICA (The International Cat Association).によってスノーシューは猫種として認められたのです。
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4. スノーシュー・気を付けるべき病気について
スノーシューは、シャム猫と同様に歯周病になりやすいといわれています。
歯周病は、歯垢が蓄積したり、歯溝にたまる最近が原因のひとつです。
小さなうちから歯を磨く習慣をつけておくようにしましょう。
最初は歯ブラシをくわえさせることから始めて、徐々になれさせます。
嫌がるのを無理に磨くと、歯磨きが大嫌いになるので注意してくださいね。
また、尿管結石や膀胱炎もスノーシューが比較的かかりやすい病気です。
猫は一般的にあまり水を自分から飲みに行きません。
水飲み用の皿を数箇所に設置し、気が向いたらいつでも水を飲めるようにしておきましょう。
そうすると、水を飲む回数も増え、尿管結石や膀胱炎にかかりにくくなります。
早期発見をすると完治しやすいので、おしっこの状態やおしっこの仕方などをきちんとチェックしましょう。
痛がっていたり、尿が濃すぎたりしたら獣医さんに相談するようにしてくださいね。
5. スノーシュー・食べ物の注意点
歯周病にかかりやすいスノーシューは、できるだけ歯垢のつきにくいキャットフードを与えるようにしましょう。
ウェットタイプの方がなんとなく人間の料理にも近いような気がして、可愛い猫ちゃんにはウェットタイプを与えがちです。
しかしウェットタイプは歯にこびりつきやすいのです。
カリカリと呼ばれているドライタイプの方が、歯垢がつきにくいというメリットがあります。
猫はあまり咀嚼をしないのですが、少し大きめのドライタイプのキャットフードなら、噛み砕くように努力しますから咀嚼します。
そのため、歯垢になりやすい食べ物のカスが歯に残りにくいのです。
食べ終わったら、水をたっぷり飲むので、そのことも歯周病を予防します。
その上、水をたくさん飲む習慣がついて尿管結石や膀胱炎の予防に効果があります。
そして、たまに歯を綺麗にするポリリン酸ナトリウムの入った猫用のおやつを与えましょう。
ポリリン酸ナトリウムは、口内を清潔にし、歯周病を予防する成分で、安全性も確認されています。
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UCHINOCO編集部
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