1. アイリッシュウルフハウンドの基本情報
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アイリッシュウルフハウンドはとても穏やかな気性をした犬です。体が大きいので家庭には不向きなのでは?という考えもありますが十分に体の大きさに見合うだけの食事量を与えて寝床のスペースの問題さえクリアできれば家庭でも飼育は可能です。
2. アイリッシュウルフハウンドの特徴や性格について
アイリッシュウルフハウンドは超大型犬ですので、体高が1mを遥かに超えます。かつては狼猟にも使役していた犬ですので、大型の獣とも十分に渡り合える体つきをしています。ペットとしてはその強靭な肉体は不必要ですが、運動量の確保は必須です。大型犬の中でもで運動を特に好む犬種なので、1日のうちに散歩は2回は必要です。1回あたり60分程度を目安に連れて行くのが基本です。リードを引っ張る力が強いので、強い動きを制御できる腕力のある人が必要です。
3.アイリッシュウルフハウンドの歴史について
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アイルランドを代表する犬の種類で紀元前1500年代ころにヨーロッパから輸入されたと考えられています。記録の上で一番古いものは紀元前400年頃と言われています。ローマへ贈り物として献上され、当時は狼や大きな鹿を倒せる勇敢な犬ととして寵愛されていました。
その後、アイルランドでも家畜を守るための番犬としてアイリッシュウルフハウンドの繁殖は引き続き行われていました。一般の農家でも飼育しやすいように攻撃的ではない従順で辛抱強い性格を充てられるように品種改良が続けられました。
大きい歩幅で悠然と歩くアイリッシュウルフハウンドは、ヨーロッパ中の富裕層に愛されました。やがて多くの頭数が世界各地へ輸出されてしまいアイルランド本土ではかなり減少してしまいました。18世紀中ごろになって狼の駆除が他の方法で進むことで狼を駆除するという使役が減りアイリッシュウルフハウンドはすでに、番犬や猟犬としての意味が薄らいでしまいました。
19世紀には飢饉が起きたことで飼育困難な家庭が増え絶滅寸前まで追いやられることになりました。この状態を危惧したこ愛好家であったグラハム氏がアイリッシュウルフハンドの復興に着手してまた、ら育種が重ねられました。その後19世紀末ごろにはドッグショーに出展されるようになり、堂々とした体つきと優美な佇まいが大評判となりました。
4. アイリッシュウルフハウンド・気を付けるべき病気について
大型犬特有の胸の深い犬種ですので、食後の胃捻転にかかりやすい心配があります。多くの食事を一気に食べるようなことを避け、また食後は運動させたり興奮させたりせずに、飼い主が制して落ち着いて過ごさせるようにすることが大事です。ストレスや精神的な原因で食欲不振や下痢などを起こす繊細さも持ち合わせます。犬種の遺伝的な理由で股関節形成不全や、心筋症という心臓疾患の恐れもあるので定期健診でよく見てもらうことをお勧めします。
5. アイリッシュウルフハウンド・食べ物の注意点
胃捻転などを回避するために、消化吸収の良い餌を与える必要があります。基本的には総合栄養食と表示されたものを与えるとよいのですが、どうしても穀類が多く含まれているものは、消化が悪くなるので避けるほうが無難です。グレインフリーのドッグフードを適時与えることに努めましょう。
また関節のケアについても、コンドロイチンやグルコサミンを含んだドッグフードを食べるほうが、体調管理には役立ちます。腸内環境を整えるための成分やカルシウム成分もドッグフード成分に含まれていることが望ましいでしょう。
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UCHINOCO編集部
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