1.スキッパーキの基本情報
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ベルギーが原産国のスキッパーキは典型的な牧羊犬の系統で、番犬用の小型犬種と言われています。タイプとしてはスピッツタイプで、一般的にまだ珍しい犬種と言えます。
名前の由来は、過去にベルギーとオランダの間を旅していた船乗りが持ち帰ったことにあると言われています。ベルギーでは船のことを「スキップ」と言います。そして、船乗りを「スキッパーキ」と呼んでいることから、犬にもその呼び名がついたようです。
日本で表記する場合には「シキッパーキ」と表記する場合もあるようです。平均体重は3~9kgで、体高はオスの場合28~33cmでメスは25~30cmです。平均寿命は13~15歳と言われています。
2.スキッパーキの特徴や性格について
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狐のような顔立ちをしているスキッパーキは、額の部分が広いのが特徴です。耳は三角形でピンと立っていて、首周りには豊かな長い被毛が生えています。スキッパーキは性格的に警戒心や縄張り意識が強い面があります。これも番犬に向いている気質のひとつです。
その反面、飼い主がきちんとしつけを行わないと我が強くとても自由奔放で、聞き分けの悪い犬として扱われるようになります。
自己愛の強い犬種
自分の事を大事に扱い愛情を注いでくれる人に対しては愛嬌を振りまきます。自分の家族に対しては優しく接し実直な愛情表現も示してくれます。そのため、飼育する環境は特に選ばず適応能力も高いと言えます。また、海外では小型犬であることから室内で飼育するパターンが多いようです。
独立心も旺盛で頑固な性格でも有名です。予期せぬ行動をとる場合や、危険な行為をする場合があるので注意が必要です。自分が大けがをする場合や、相手にけがを負わせることもあるので、普段から野放しにせずにきちんとした管理が求められる犬種でもあるのです。
3.スキッパーキの歴史について
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スキッパーキは、ベルギーのフランドル地方で産出された小型犬です。現地では船舶犬としての役割や、害獣駆除犬としての実用性もあったことから一般市民にも愛されました。そんなスキッパーキも、実は1885年にベルギーの王妃に大変気に入られ、寵愛を受けるようになってからは上流階級の愛玩犬としても広まりました。
1888年には、ベルギー国内で繁殖を繰り返されていましたが、次第に頭数が減り一時はブームが去ったとも言われた犬種です。それでも熱心なブリーダーの努力によって、後世にも名を残す犬として今も繁殖されています。
4.スキッパーキの気を付ける病気について
スキッパーキは、典型的な骨格の親遺伝疾患を患いやすい犬種で、レッグ・カルベ・ペルテス病(大腿骨の病気)を発症する確率が多いのです。幼い頃から大腿骨の一部が正常に形成されないことが原因で、大腿部の血流が不足して骨が懐死する病気です。徐々に歩行に支障をきたします。歩き方がおかしいという場合には、早期に受診することをおすすめします。
5.スキッパーキの食べ物に関して
アレルギー体質が強く出やすい犬種です。基本的にアレルギーを起こす食材を最初から除外しているようなドッグフードが安心です。そして活動的でもありますので、動物性タンパク質の豊富な食事を心がけてください。
ただ、大豆や小麦にアレルギーを示す場合がありますので、あまり皮膚病が改善されないようであれば、動物病院でアレルギーの検査を受け食材にも注意するようにしましょう。
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UCHINOCO編集部
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