子猫の爪切りのやり方!負担にならない方法をマスター

「子猫の爪切りをしたいけれど、やり方がわからない……」そんな方に向け、爪切りが必要な理由や切り方の流れ、注意点を徹底レクチャーします。 2018年02月02日作成

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初めて子猫を飼うときは、わからないことだらけ。特に爪切りは刃物を使う分、ハードルが高く思えるのではないでしょうか。今回は子猫の爪切りについて、基本のやり方をご紹介します。

1.子猫の爪切りが必要になる時期は?

猫の爪は、研ぐことで、古い爪が剥がれて新しいものが出てくるという構造になっています。木登りや狩りを行う野生の猫にとっては、常にとがった爪が出てくるのでとても便利。

一方、室内で生活している猫にとって、とがった爪は要注意です。絨毯やラグ、カーテンに引っ掛かると爪が折れてしまったり、うまく受け身が取れずケガをしてしまったりすることもあります。さらに、ご家族や飼い主自身が引っかかれれば、ケガや感染症になる危険性もあります。完全に室内で飼う場合は、定期的に爪を切ることで、猫と人間双方の安全を守ることが重要です。

一般的に爪切りをし始める時期は、生後1~2ヶ月頃からと言われています。猫の爪は、この時期からより固さが増して、本格的な爪になってくるためです。少し早いような気もしますが、小さいときから慣らしたほうが、よりスムーズに爪を切れるようになりますよ。

2.いきなりはダメ!子猫がリラックスしていることが大切

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出典元:https://www.shutterstock.com

子猫の爪切りの基本は、リラックスしているときを狙って徐々にやることです。

爪切りをする際、よく猫が「暴れる」と聞きませんか?もちろん、猫たちの個性にもよりますが、爪切りを嫌がるのにはちゃんとした理由があります。

まず考えられるのが、最初に嫌な思いをしたという「トラウマ」です。爪切りは自然界にはない行為なので、したことがない子猫が本能で嫌がることはありません。それにもかかわらず暴れる理由は、押さえつけられることにあります。子猫がどうしても動くので、人間はがっちりと動きを止めようとしてしまいますが、その分、力がこもってしまいます。そのように無理に押さえつけると、子猫は大変なストレスを感じ、より一層暴れます。そしてそのまま「爪切りは嫌なもの」と覚えてしまい、苦手になってしまうのです。

さらに猫は元来、足や肉球に触られるのを嫌います。そのため、いきなり触れば不快に思うでしょうし、特に敏感な肉球を、爪を出すため強く押したりしたら、確実に嫌われてしまいます。

爪切りを上手に行うためには、最初からいきなり切ろうとするのではなく、少しずつ慣らしていくのが大切。体をなでてリラックスさせながら、足や肉球をやさしく触るなどして慣れさせていけば、暴れる確率がグッと減ります。そうすれば無理に押さえつけなくても爪切りできるようになるので、お互いのストレスも少なくなるでしょう。

また爪を切るタイミングも、寝てるときなどリラックスしているときを狙うと、より成功率が上がります。あくまでも猫がストレスを感じない方法を採るのが最優先ということを覚えておきましょう。

3.猫の基本的な爪切り方法

子猫に限らず、猫の爪切りは以下のように行いましょう。

1.後ろから抱えるようにして、膝の上に抱きあげる。
2.嫌がらないよう、肉球をやさしく押して爪を出す。
3.爪を光に透かして、爪肉(ピンクの部分)を確認する。ここを切ると激痛が走って、出血するので注意。
4.できるだけ先端、とがった白っぽい部分のみを切る。

この過程で、猫が暴れないように、可能な限りやさしくしてあげることを心がけてください。

4.子猫の爪切りでストレスをかけないポイント

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爪切りは、できるだけ子猫のうちから慣れさせることが有効と書きましたが、それ以外にも爪を切る際に有効なポイントがあります。暴れるのは猫にとってもストレスなので、暴れさせない方法を覚えておきましょう。

まずは、「首元をつまむ」。猫は習性で、母猫が子猫を運ぶ際にくわえる首元をつまむと大人しくなります。首をつまむだけで、持ち上げなくてもかまいません。むしろ、足は地面についている方が、爪は切りやすいでしょう。ただ、この方法は独りだと難しいので、試す際は誰かに手伝ってもらいましょう。

もうひとつは、「寝ているあいだに切る」。先ほども少しだけ書きましたが、寝ているあいだは爪を切るのも簡単です。起きているときは警戒心が強い猫も、就寝中は無防備。そこを見計らって切ってしまいましょう。気づかれないに越したことはありませんが、大抵は気づかれても眠気に負けて切らせてくれますので、あまり恐々やる必要はないでしょう。

この2つを覚えていれば、かなり爪切りが楽になります。再三になりますが、一番重要なのは、猫にストレスをかけないことです。上記の2つを行っている際も、嫌がるそぶりを見せたらすぐにやめてあげてください。一気に切る必要はありません。「1日に2ヶ所切れたらいいな」くらいの気持ちでいれば、飼い主の心の負担も軽くなりますよ。

5.子猫の爪切りがどうしても苦手……そんなときは

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「不器用で、初めての爪切りが不安」という方は、病院かペットサロンで切ってもらうことをおすすめします。どちらも500〜1,000円前後の値段でやってくれますし、検診やトリムのついでなら、もう少し安くなる場合もあります。実際にどういうふうに切るのかを間近で見れば、不安も少しは解消されますし、直接爪切りのコツも聞けるでしょう。

ただし、ペットサロンだと、「暴れる猫は爪切りNG」というところもあるため、注意が必要です。これに対して病院であれば、万が一深爪してもすぐに処置できるので安心ですよ。

今回は、子猫の爪切りの方法についてまとめました。不安は多いかと思いますが、子猫のことを第一に考えれば、双方にとってベストな方法が見つかると思います。爪切りは家猫の健康寿命を延ばすものです。愛情を持って、切ってあげてくださいね。

著者情報

UCHINOCO編集部

UCHINOCO編集部では、ペットに関するお役立ち情報をお届けしています。

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