子猫の鳴き声を「ニャー」とか「ミュウミュウ」などと文字で表しても、実際の鳴き声はなかなか想像しにくいかもしれません。そこで本記事では、場面ごとに猫の鳴き声の動画を集めてみました。
1.挨拶や返事の「ニャ」
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飼い慣らされた猫は、名前を呼ばれると「ニャ」と返事をしてくれるようになることも珍しくありません。長い単語は覚えられませんが、自分の名前ぐらいの短い単語であれば、覚えてしまうようです。
名前を呼んだあとに返事をしたり、挨拶をしたりするときは、この「ニャ」という短い鳴き方をします。そのほか、「何?」「どうしたの?」という意味合いで、何かをたずねようとするときにもこの鳴き方をすることがあるようです。
この動画では、始めの25秒間ほどのなかで、白地に黒い模様の猫が、飼い主に対して「ニャ」と短く、返事か「何?」とたずねている様子がわかると思います。
この動画では、飼い主に「ヒロ」と名前を呼ばれて、短く「ニャ」と返事をする様子がよくわかります。
2.要求や主張をしているときの「ニャー」
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猫の鳴き声のなかでももっとも多いのが、要求や挨拶の意味合いの「ニャー」という鳴き声です。「ご飯が欲しい」「遊んでほしい」「構ってほしい」という要求を飼い主に伝えたいときに、このように鳴きます。力強く、大きな声で何度も繰り返して鳴くところが特徴的です。
この動画では、子猫が飼い主のほうを見つめて「ニャー」と何かを要求している様子がよく伝わってきます。
こちらの動画では、子猫が空のお皿の前で、飼い主に対して「ご飯が欲しい」と必死にアピールしている様子がよくわかります。餌をくれそうだという気配を察すると、さらに力強く大きな声で鳴き、「どうしても食べたい!」「欲しい、欲しい!」という意思を表している様子がうかがえます。
こちらの動画では、子猫たちが飼い主の手元を見ながら、「ミャー」と鳴いて、何かを欲しがっている様子がよくわかります。55秒のあたりではわりと成長した猫が、同じように何かを欲しがり「ニャー」と鳴いています。
3.控えめな要求を伝える「ニャー」
2.のような強い要求の際には、鳴き声も力強く大きくなりますが、少し控えめなときや、諦めているようなときには、小さめに「ニャー」と鳴きます。
こちらの動画の猫は、なかなか鳴き声を発しませんが、飼い主の「ご飯?」という呼びかけに対して控えめに「ニャー」と言っている様子がよくわかります。
YouTube
出典:https://www.youtube.com/watch?v=zLDl12gruqQ&t=301sこの動画の5分26秒~5分50秒の部分では、白地に黒、茶色の猫が、時々、飼い主のほうを見ながら、控えめに「ニャー」と鳴いている様子が映されています。視線も飼い主のほうを見たり、床を見たりと、必死さはあまりありません。2.の要求の様子に比べて、どこか諦めたような、でももしかしたら何かもらえるかもしれない、といった葛藤の様子がわかると思います。
4.威嚇や恐怖を表す「シャーッ」
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猫は、敵や危険なものに出会ったとき、また、自分の縄張りに別の猫が入ってきたときなどに、相手に対して威嚇をするときには「シャー」という声を出します。この鳴き声は、「これ以上近づくと攻撃するぞ」という警告や威嚇の意味があります。
このように鳴いているときには、近づくと引っかかれるなどしてしまいますが、相手を襲うというよりは、自分を守る意味合いのほうが大きいため、遠ざかっていく相手を追いかけていくようなことはありません。
この動画では、先住者の大人の猫と、ゲージに入った新しい子猫が威嚇し合っている様子がよくわかります。大人の猫は「シャー」という鳴き声に加えて「ゴーッ」といった声を出し、子猫のいるゲージに近づいていきます。子猫もまた、自分のゲージに近づいてくる大きな猫に対し、「シャー」と威嚇しています。
こちらの動画では、自分が縄張りにしている段ボール箱に近寄ってくる大人の猫に対して、「シャー」と威嚇する声を出し、ときには手で相手を叩くような様子の子猫が映されています。
まだ小さく、声をはっきりと出すことができないようですが、「シャー」という声はよく聞こえると思います。
子猫も大人の猫も、人間や猫に対して実にさまざまな鳴き方で、自分の気持ちを表現しているのがわかったのではないでしょうか。自宅の猫の鳴き方をよく観察し、何を伝えようとしているのか感じ取ってあげられるといいですね。
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UCHINOCO編集部
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