子猫が離乳食を食べない時の原因と対処法

子猫は生後3週間頃から離乳食が始まります。しかし何らかの理由で離乳食を食べてくれないケースも少なくありません。その理由と対処法を確認していきましょう。

子猫がなかなか離乳食を食べてくれない時は、さまざまな理由が考えられます。そのひとつとして、単純にお腹が空いていないことも。離乳食を与える前にミルクを飲ませていませんか？ミルクでお腹がいっぱいになってしまうと、それ以上食べようとはしてくれません。

その他、離乳食を食べ物だと認識していない、離乳食の温度が適切ではない（熱すぎる・冷たすぎる）、味や食感が子猫の好みではない、あるいは子猫に健康上の問題がある、などの原因が考えられます。

色々と試す前に、まず子猫に健康上の問題がないか確認しましょう。もしも体調が悪くて食べられないのなら、早めに動物病院に連れていき治療をしてもらう必要があります。特に離乳食だけでなく、ミルクや水も飲まないようなら要注意。早急に受診させましょう。その他、子猫の様子を観察し、気になる症状がないかチェックしてください。

鼻づまりや鼻水の症状はありませんか？猫も風邪を引くと食欲が落ちてしまいます。特に猫は嗅覚が発達しているため、匂いが食欲に直結することもあります。まずは適切な治療で猫風邪を治し、温かくて良い匂いのする離乳食を用意して子猫の食欲を刺激してあげましょう。

また、吐き気や下痢の症状がある時は、無理に食べさせるのは厳禁です。かえって衰弱させてしまいます。脱水を起こさないように水やミルクだけは少量ずつ与えるようにして、早めに動物病院を受診してください。他にも、ぐったりしている、元気がないなど、気になることがあれば受診しましょう。

子猫に健康上の問題がない場合は、ちょっとした工夫やひと手間で食べるようになることもあります。以下の対処法を試してみてください。

「これは食べ物だ」ということを認識させ、味に慣れさせます。食べやすいように指に付けて口に運び、そっと舐めさせてあげましょう。それでもなかなか舐めない時は、少量を子猫の口の周りに塗ってみてください。自分で舐めとり、食べられるものだと理解してくれます。

猫は匂いで食べられるかどうかを判断します。離乳食に今まで飲んでいたミルクを多めに混ぜてみたり、振りかけたりしてみてください。食べやすくなるはずです。離乳食に慣れてきたら、徐々に混ぜるミルクの量を減らしていきましょう。

離乳食の適温は人肌程度。熱すぎるとヤケドしてしまいますし、冷たすぎると子猫の体温を奪ってしまいます。しかし適温で作っても用意しているうちに冷めてしまうことも多いので、食べさせる直前にもう一度確認しましょう。

猫は意外とグルメでこだわりの強い一面があります。離乳食の種類を変えてみるだけで、あっさりと食べてくれるようになることも。市販の離乳食にも、魚中心のものや肉中心のものなどさまざまなタイプがあります。食感も柔らかい方が好きな子もいればいきなりカリカリのフードに近い硬さを好む子もいますので、子猫用のドライフードをふやかしたりウェットフードを潰したりと、色々と試してみましょう。

無事に離乳食を食べられるようになったら、徐々にドライフードが食べられるように慣らしていく必要があります。歯が生え揃う生後2ヶ月頃には、カリカリのドライフードが食べられるようになるのが目安です。1ヶ月くらいかけて、少しずつ硬いフードを食べる練習をしていきましょう。

最初は子猫用のドライフードをお湯やミルクでふやかして食べさせてください。少しずつお湯やミルクの量を調整し、硬めにしていきます。もしくは硬いドライフードの中にふやかしたドライフードを混ぜ、徐々にふやかしたドライフードの量を減らしていくのも良いでしょう。焦らず、子猫のペースに合わせてあげてください。

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子猫が離乳食を食べないのは、さまざまな理由があります。「食べさせなくては」と焦って無理矢理食べさせるのではなく、原因を根本的に解決した対策をとることが大切です。子猫が進んで食べられるように工夫し、体の基礎を作ってあげましょう。