子猫は1歳頃まで成長し、そこを過ぎると体重も落ち着いてきます。増え方の様子や、あまり増えなかった場合の原因、対策を紹介します。
生後3ヶ月までの体重の増え方
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産まれてすぐの子猫は100g前後と、手のひらに乗るほどの大きさしかありません。そこから3ヶ月までの間に、10倍の1~1.5kgに増えます。ミルクをしっかりと飲み、すくすくと育つ子猫の体重の増え方は、毎日10~20gが基本。だいたい1週間ごとに、およそ100gずつ体重が増え、1ヶ月頃には400~500gに成長します。
成長が早い子猫だと、1日に30g程度増えることもあります。ただし、体重の増え方は一定ではありません。たくさん体重が増える日やあまり増えない日もあるため、あくまでも目安としてとらえましょう。排泄をしたかどうか、ミルクや離乳食の量などによっても体重は変わってきます。
同じ時間帯に体重を量ることが大切
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子猫の体重の増え方をきちんと把握するためには、毎日同じ時間帯に体重を量るようにしましょう。同じ時間帯といっても、10時、18時のようにただ時間を決めるだけでなく、ミルクを飲む前や排泄をさせた後など、条件を同じにしておくことも重要です。できれば朝と夜の2回体重を量り、毎日記録をつけておきましょう。前日の記録と比較すれば、順調に体重が増えているかを確認することができます。
1日の間でも、子猫は人と同じように体重の増減があるものです。朝と夜の体重を比べるより、前日との比較で体重の増え方をチェックしてあげてください。兄弟姉妹の子猫がいても、性別や血統の違いで個体差はあるので、それぞれの子猫の体重をしっかりみてあげましょう。
子猫の体重増加が止まるのは1歳
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産まれてから増え続ける体重も、1歳頃には落ち着いてきます。生後8ヶ月頃にはほとんど大人の猫と変わらない体格になり、1歳を目安に体重の増加が止まります。
一般的な猫の体重をご紹介すると、4ヶ月で2kg、8ヶ月で3~3.5kg、1歳で3.5~5.5kg程度です。もちろん個体差はあり、小柄な猫は3kg弱、大柄な猫は7kg程度と大きく違います。猫によっては4歳まで体重が緩やかに増えることもあるようなので、あまり気にしすぎる必要はありません。
成長するにつれて、「猫の体重が増えすぎているのでは?」と心配になった人は、1歳の誕生日の体重を目安にしましょう。その時の体重がベスト体重と考えて、それから1.2倍以上増えていたら肥満の可能性があります。おやつの量を減らす、運動量を増やすなど、対策をしてあげてください。
体重の増え方が遅いときの病気
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子猫によって体重の増え方は違いますが、あまりにも体重の増え方が遅いときは病気かもしれません。例えば心臓疾患、肝臓・消化器疾患、ホルモン異常、ウイルス感染症、猫汎白血球減少症、寄生虫などが考えられます。
子猫は週齢が低ければそれだけ免疫力や体力も低いのものです。食欲がない、排泄ができていない、じっと動かない、元気がない、激しい下痢や嘔吐の症状があるなど、いつもと違うと感じたらすぐに動物病院へ行ってください。日頃から体重管理と一緒に、病気のサインが出ていないかもチェックしてあげましょう。
もちろん、子猫によって成長速度は異なるため、体重が増えないからといって必ずしも病気とは限りません。しかし、場合によっては命に関わる病気の可能性もあります。万が一のことを考え、先述したような症状が見られたら急いで獣医師に見てもらいましょう。
子猫の成長を観察してあげよう
子猫の成長は毎日めまぐるしくかわっていきます。順調に子猫が成長しているかどうかをチェックするためにも、毎日の体重管理は大切です。
週齢や月齢の体重を目安にしながら、体重が増えているかどうかを見守りましょう。もしもの時のために、日頃から相談できるかかりつけの動物病院を探すのも忘れずに。頼りになる獣医さんがいると、子猫にも飼い主さんにも安心です。
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UCHINOCO編集部
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