子猫を拾った時など、性別の判断に困ることもあるかもしれません。飼い方の見通しも変わってくるので、オス・メスの見分け方や性別による違いを確認しておきましょう。
1. オスの子猫の見分け方
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しっぽを優しく持ち上げると、肛門の下に陰部が見えます。この肛門から陰部までの距離が長いという点が、オスの特徴のひとつ。個体差はありますが、生まれたての子猫なら1.3cm程度、生後4週間頃で2cm程度と言われています。
生殖器はまだ小さく、ぽつりとした丸いゴマ粒のように見えるでしょう。肛門とあわせると「:」という記号のように見えます。肛門と生殖器の間には睾丸がありますが、子猫のうちはハッキリとはわかりません。見た目ではわずかに膨らんでいるという程度ですが、生後1~2カ月以上の子猫なら優しく触ってみると1~2個のしこりのようなものがわかることがあります。
2. メスの子猫の見分け方
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オスと同様にしっぽを優しく持ち上げると、肛門の下に陰部があります。メスの場合は、肛門から陰部までの距離が短いという点が特徴です。個体差はありますが、生まれたてで0.7cm、生後4週間頃で1.1cm程度と言われています。
生殖器はコーヒー豆のような形で、小さな切れ目があります。肛門と合わせるとアルファベットの「i」の形に見えるかもしれません。陰部には毛が少なく、ピンク色をしていることが多いようです。またオスと違って睾丸がないので、肛門から生殖器まではぺったんこになっています。
3. 子猫のうちは性別の見分けが難しい?
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「オスかメスかなんてすぐわかるだろう」と思っている方も多いようですが、まだ生殖器の発達していない子猫の性別を見分けるのは難しいものです。もちろん成長すればオス・メスの特徴がハッキリしてくるため、違いが明確にわかるようになります。しかし生まれたばかりの子猫は、獣医さんなど動物のプロでも時々間違えることもあるくらい、性別の見分けがつきにくいものです。数匹いればまだ比較もできますが、1匹だけの場合は余計に難しいでしょう。
生後2~3カ月経つと、それぞれの特徴がハッキリとしてきます。オスであれば睾丸の膨らみが、メスであれば陰部の形がわかりやすくなるので、それまで待ってみましょう。
4. 模様による区別
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「三毛猫のオスは突然変異でしか生まれない」という話を聞いたことはありませんか?これは、染色体の遺伝的な要因によって起こる現象です。生まれてきた子猫が三毛猫や三毛トラ猫だった場合は、基本的にメスだと思っても良いでしょう(ただし、ごく稀にオスが生まれる可能性もあります)。
反対に、茶トラ猫はオス猫が多いようです。毛並みである程度の目安をつけるのもひとつの手でしょう。
5. 性別によるその他の違い
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子猫のうちは見た目や行動にあまり違いはありませんが、成長につれて特徴が出てきます。成猫になれば体格にも差が出てくるでしょう。オスの方がしっかりとした骨格になり、引き締まった立派な体格になります。また「スプレー」といわれる強烈なニオイのおしっこをする回数が増えるのも特徴です。
性格の違いとしては、オスは「やんちゃ」「甘えん坊」「好奇心旺盛」、メスは「大人しい」「クール」「用心深い」という傾向があるようです。もちろん個体差はありますが、性格の傾向は接し方や飼い方、しつけの方法などにも大きく関わってくるので参考にしてみてください。
6. 避妊手術と去勢手術
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これ以上猫を飼う予定がないのなら、メスなら避妊手術を、オスなら去勢手術をしてあげましょう。「かわいそう」という方もいますが、避妊・去勢せずに発情期の交尾を我慢させることは、猫にとって苦痛でしかありません。
ちなみに、オスの場合は去勢手術の有無でやや性格が変わってくると言われています。去勢するといつまでも甘えん坊のまま、去勢しない場合はだんだんと頑固になってくるようです。メスの場合は避妊手術による性格の違いはあまり見られませんが、避妊しない場合は発情期が来ると普段とは違う行動をとるようになります。大きな声で頻繁に鳴いたり、周囲の人や物にすり寄ったり、おしっこをまき散らしたりすることもあります。
7. 最初のうちは焦らず様子を見よう
子猫の性別は、まだ小さいうちは見分けるのが難しいものです。よく見ようとして無理矢理触ると子猫は嫌がりますし、大きなストレスになるでしょう。また母猫がいる場合は、子猫を触ると母猫も動揺してしまいます。とくに急いでいないようなら、生後2カ月くらいは様子を見て、わかるようになってから判断すると良いでしょう。
8. 子猫におすすめのキャットフード4選
最後に、生後2カ月までの子猫におすすめのキャットフードをご紹介いたします。
オスかメスか性別がはっきりしてくる生後2カ月ごろの子猫は、成長のために多くのエネルギーを必要とします。この時期にどれだけ栄養を摂取するかで、その後の身体の発育や免疫機能など、健康そのものに大きく関わる大事な時期であるため、食事には特に気を配ってあげたいものです。
ネスレ ピュリナワン 1歳までの子ねこ用
子猫が健康的に成長できるよう栄養設計された総合栄養食です。
新鮮なチキンを使用し、良質なタンパク質を摂取できるほか、母猫の母乳にも含まれるDHAやビタミンEなどの抗酸化物質など、子猫の成長に必要な栄養素をバランスよく配合しています。

ロイヤルカナン マザー&ベビーキャット
消化器官が未熟な子猫のために消化性の高いタンパク質とプレバイオティックス(フラクトオリゴ糖とマンナンオリゴ糖)を配合し、しっかり栄養を摂取し健康を維持することで、自然の免疫力を高める効果が期待できます。
子猫だけでなく、妊娠後期や授乳期など、多くの栄養を必要とする母猫の栄養補強にもおすすめです。

メディファス 子ねこ 12か月まで チキン味
猫の臨床栄養学から生まれた、健康維持を目的とした総合栄養食です。
尿路結石などに配慮した栄養設計となっています。育ち盛りの子猫が健康に過ごせるように、栄養素と素材の品質にとことんこだわったキャッたフードです。

ヒルズ サイエンス・ダイエット キトン
高品質な魚油由来のDHAが、目や脳の健康な発育をサポートしてくれます。
骨や歯のしっかり成長するように適切なミネラルバランス配合となっています。
タウリンも十分に含んでおり、心臓や目の機能を助けてくれます。

charm 楽天市場店 (参照日:2020-11-16)
https://item.rakuten.co.jp/chanet/182121/
https://item.rakuten.co.jp/chanet/334164/
https://item.rakuten.co.jp/chanet/199551/
PET World アミーゴ楽天市場店 (参照日:2020-11-16)
https://item.rakuten.co.jp/lic-amigo/3182550707312/
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UCHINOCO編集部
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