子猫は飲んだミルクを吐いてしまうことがあります。でもいったいどうして、そのようなことが起こってしまうのでしょうか?ミルクを吐く原因と対処をまとめました。
1.仰向けで飲ませている
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人間の赤ちゃんは、仰向けでミルクを飲みます。でも子猫の場合、仰向けにしてミルクをあげるのは危険な行為です。そもそも人間は仰向けに寝るのが自然ですが、猫はうつ伏せに寝るのが自然。身体の作りからして違うので、人間と同じ体勢が自然だと思い込まないようにしましょう。
ところが、おなかを空かしている子猫は、仰向けになっている状態でもミルクを飲んでしまいます。すると肺にミルクが入ってしまいむせることも。体力のない子猫は、ちょっとしたトラブルで大事に至ることもあります。ミルクの誤嚥を引き起こさないよう、体勢には十分に気を配ってあげてください。
2.ミルクのあげすぎ
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子猫は授乳後のげっぷと一緒にミルクを吐いてしまうことがあります。もしこのとき「普段よりもたくさんミルクを飲んでいたな」と感じていたら、大きな心配はいりません。なぜならこれは、飲みすぎた量を自分で調節しているだけだからです。
とはいえ、このような様子が見られたときは、次の授乳から一度にたくさんのミルクをあげすぎないよう調節してあげてください。またもしも毎回吐いて体重が増えない、というような様子なら子猫になんらかのトラブルが発生している可能性があります。早めに動物病院に連れていって、獣医さんと相談してください。
3.離乳食に慣れない
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子猫を育てるときは生後1か月頃を目安にして、ミルクを飲む生活から離乳食を食べる生活へと切り替えます。この移行期間でよくあるのは、消化器官が未発達な子猫が離乳食に慣れず吐いてしまうこと。
でも1度吐いたとしても、そのあと問題なく元気そうであれば、さほど大きなトラブルではありません。1度だけ吐いたタイミングでは、まだ様子を見てもよいでしょう。
問題なのは、「1日に複数回吐いてしまう」「下痢の症状もあってなかなか治らない」「子猫がぐったりしている」というような状況です。体調不良の可能性大ですので、すぐに病院へ行ってください。
4.空気を吸ってしまう
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人間の赤ちゃんも、ミルクを飲んだあとはげっぷをしますね。子猫も同じようにミルクを飲んだあとに、げっぷをすることがあります。これはミルクと一緒に、空気まで吸ってしまっていることが原因です。
あまりにもよくげっぷをするようなら、哺乳瓶の吸い口になるべく空気が入らないようにしましょう。ミルクをあげるとき、哺乳瓶の傾きを中途半端にせず、しっかり逆さにします。もし「そうするとミルクが出すぎてしまう」という場合は、吸い口の穴が大きすぎるかもしれません。
またげっぷと一緒に、ミルクを吐いてしまうこともあります。これは生理現象ともいえるものですから、1度や2度であれば心配いりません。ただし何度も繰り返すときは、消化不良が起こっていたり、胃腸に障害が起こっていたりする恐れがあります。放っておくと危険ですので、一度診察を受けてください。
5.ストレスが溜まっている
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猫はとても繊細な生き物ですから、ストレスから体調をくずしたり、吐いたりしてしまうことも珍しくありません。普段とは違うミルクをあげたときやミルクのあげ方を変えたとき、またトイレやベッドの場所を変えたといったことも、ストレスにつながります。抵抗力の弱い子猫が体調を崩すことがないよう、なるべくストレスのかからない環境づくりをしてあげましょう。
子猫はさまざまな原因でミルクを吐くことがあります。特に心配のいらないケースも多いものの、命に関わるトラブルが発生している可能性もゼロではありません。「子猫が吐いているけれど、様子を見ていい症状かどうかわからない」というときは、念のため獣医師に相談したり、一度診察を受けたりしてください。
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UCHINOCO編集部
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