温度に気をつけて!子猫に飲ませるミルクの温度と室内の温度

ミルクの温度や室内環境の温度は、子猫が快適に暮らすためにとても大切なこと。どの程度の温度がよいのか、きちんと押さえておきましょう。 2018年01月11日作成

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子猫にとってミルクの温度はとても大切。身体が出来上がっていないので、すぐ体調に影響します。目安になるミルクの温度と併せて、室内環境の温度も紹介します。

子猫にミルクをあげる時期

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本記事では、子猫にミルクをあげる際の温度と室内温度について触れますが、その前に、子猫にミルクをあげる時期と注意点を確認します。子猫はとてもデリケートですので、特に、初めて子猫を家族として向かい入れる方などは、基本的なことを踏まえた上でお迎えしてあげましょう。

一般的に、子猫は生後1ヶ月頃までミルクをあげます。その1ヶ月の間でも、ミルクの量や与える頻度は変わりますので、次の表を参考になさってください。

生後日数 与える量と頻度
生後1~7日 5~10cc、8~12回(1日)
生後8~14日 8~15cc、4~8回(1日)
生後15~21日 欲しがるだけ与える、4~6回(1日)
生後22日~30日 離乳食に切り替えながら与える

子猫に与えるミルクは必ず猫用のものにしましょう。一般に売られている牛乳を与えることは避けてください。猫は牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素をあまり持っていないため、消化不良や下痢・嘔吐などを引き起こす可能性があるからです。また、作り置きはせずに毎回作ってあげましょう。

ミルクを与える時は、猫用の哺乳瓶やスポイトなどで飲ませます。子猫を腹ばいにして、優しく首や後頭部を支えながら、飲みやすい体勢を維持するようにしましょう。

ミルクの温度は40℃前後

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子猫にミルクをあげるときの温度は、40℃前後に調整しましょう。熱すぎるとやけどの原因に、温度が低すぎると体調不良や下痢を引き起こす原因となるので気をつけましょう。

40℃に調整するコツは50℃~70℃くらいに沸騰させてから、人肌よりも少し温かめを目安にして冷ますこと。40℃付近でお湯を沸かしてしまうと、準備をしている間に冷めてしまいます。少し熱めに沸かしてから冷ますという方法で調整してみてください。

ミルクの温め方

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ミルクの温めは哺乳瓶に10cc~20cc程度のミルクを入れ、鍋などにお湯を張った湯せんで行います。温めたあと、すぐに子猫にミルクを飲ませるのではなく、熱すぎないか、冷ましすぎていないかを確認するために手の甲などで確認しましょう。

子猫の口の中はとても敏感です。たとえば、人間にとってはぬるい温度でも、子猫にとっては熱すぎると感じることも。子猫は口内をやけどすると、ミルクを飲むこと自体を怖がる可能性もあるので気をつけてください。

だからといって冷たすぎるミルクでも、なかなか飲んでくれない場合があります。ミルクの温度は細かく調整する必要があるのです。

電子レンジで温めない

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ミルクを温めるにあたって、電子レンジを使うのはNG。普通の「あたため」で60℃を超えるほど温まってしまいますが、これは子猫にとってやけどするほど熱い温度です。

またミルクは60℃を超えてくると、たんぱく質が破壊されます。たとえ冷ましたとしても、せっかく栄養価の高いミルクも効果半減。子猫は十分な栄養を摂れず、成長に悪影響を及ぼしてしまいます。

電子レンジはミルクを温めるのに手っ取り早い道具ではあるものの、子猫にとっては悪いことばかりですので、授乳用には決して使わないようにしてください。

ミルクは作り置きしない

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子猫は数時間置きの授乳を必要とするので、ミルクを作り置きして温めるだけにする人もいます。でもミルクを作り置きすると雑菌が繁殖し、免疫力の少ない子猫が口にすると命に関わることも。大事に至らなくても、雑菌が繁殖したミルクを飲むとお腹を壊してしまいます。

また作り置きしたミルクは雑菌が繁殖するだけではなく、腐敗や酸化などで不衛生です。獣医もミルクの作り置きは推奨していません。ミルクはそもそもデリケートな食べ物なので、たとえ暑くない季節であっても取り扱いには十分に注意してください。

室内温度や猫の体温にも注意

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子猫を育てる上で、気をつけたい温度はミルクだけではありません。室内温度にも配慮してください。基本的に子猫は成猫よりも体温が低いので、特に寒さには敏感です。

子猫が過ごしやすい室内温度は29℃~32℃。室内全体をこの温度に調整できない場合は、子猫のいるお部屋の周りをダンボールなどで囲ってあげて、30℃前後を保つようにしましょう。なかでも冬場は寒さで体力が奪われやすいので、ほかの季節以上に注意する必要があります。

ちなみに子猫にミルクをあげるときには、毛布でくるんで温めてあげるとよいです。子猫は本来、母猫に包まれながら母乳を飲みます。生後間もない子猫は体温調節が上手くできないので、身体が冷えないよう温めてあげる必要があるのです。

ミルクをあげるときの理想の温度は、子猫の体感温度30℃~35℃くらいです。母猫に触れる温度がそのくらい。体調はもちろん安心させてあげるためにも、なるべく母猫に近い温度を再現してあげましょう。

人間の赤ちゃんでも同じですが、生まれたばかりの子猫は免疫力もなければ、抵抗力もありません。飼い主が気を配らないと、すぐに体調を崩してしまいます。ミルクだけではなく室内環境の温度にも気をつけて、子猫が快適に暮らせるようにしてあげましょう。

著者情報

UCHINOCO編集部

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