子猫への正しいミルクのあげかた

子猫を拾ってきたけど、どうやってエサをあげたらいいかわからない……。そんな困ったときの正しいエサのあげかたを紹介しています。 2018年01月11日作成

  • 猫のカテゴリ - 猫の豆知識猫のカテゴリ - 猫の豆知識

かわいそうで子猫を拾ってきてしまった。でもどうやってエサをあげればいいかわからない……。意外と多くの人がつまずく子猫へのエサのあげかたを解説します。

1.基本は哺乳瓶

写真素材 イラスト ベクター画像ならShutterstock・動画 音楽 背景・すべてロイヤリティフリー

出典元:https://www.shutterstock.com/

子猫にミルクをあげるとき、お皿に注ぐのではなく、子猫用の哺乳瓶で飲ませることが基本です。ただし子猫自体が人に慣れていないと、哺乳瓶で飲ませようとしても飲んでくれない場合も。そんなときは、スポイトやシリンジが活躍します。

ただしスポイトやシリンジを代用する場合、いきなり多く飲ませるのはよくありません。最初は1滴2滴から始め、子猫がミルクを催促するようになってきたら、少しずつ量を多くしましょう。最大でも5滴程度を目安にするとよいです。子猫は食べることも飲むこともまだ慣れていません。飼い主が気をつけてあげないと、喉に詰まらせてしまいます。

なお、子猫用の哺乳瓶、スポイト、シリンジといった道具を使っても、なかなかミルクを飲まないときは指にミルクをつけて舐めさせてあげてください。道具への恐怖心で飲まなかった子は、この方法で少しずつミルクを口にするようになります。

2.うつ伏せで飲ませよう

写真素材 イラスト ベクター画像ならShutterstock・動画 音楽 背景・すべてロイヤリティフリー

出典元:https://www.shutterstock.com/

子猫にミルクを与えるとき、仰向けで飲ませてはいませんか?ネット上など仰向けで飲ませることを推奨している人もいますが、これは間違いです。正しいミルクのあげかたは「うつ伏せ」。では、なぜ仰向けでミルクを飲ませてはいけないのでしょうか。

これはミルクに限らず、仰向けで飲ませるとむせる原因になりますし、肺にミルクが入ってしまうこともあるからです。

またミルクを飲ませるペースも、哺乳瓶であれば子猫のペースで飲めますが、スポイトやシリンジを代用している場合は注意です。飼い主が1滴、2滴、3滴と調整しなければなりませんので、誤飲しないよう気をつけながらゆっくり飲ませてあげてください。

3.食事の前後に排泄

写真素材 イラスト ベクター画像ならShutterstock・動画 音楽 背景・すべてロイヤリティフリー

出典元:https://www.shutterstock.com/

生まれたばかりの子猫は人間の赤ちゃんと一緒で、自分の力だけではまだ排泄できません。そのため、食事の前後に飼い主によって排泄を促す必要があります。でも難しく考えることはなく、温かく湿らせたティッシュ、もしくはウェットティッシュがあれば、簡単に排泄を促すことが可能です。

排泄の方法は温かく湿らせたティッシュ、もしくはウェットティッシュで、子猫の尻尾の付け根やおまたの部分を優しく拭います。母猫が舌でなめてあげるような優しい刺激を与えることで、子猫はジワジワとゆっくりおしっこをします。

ちなみにこのとき、おしっこの色に注意して見てください。無色透明であれば問題ありませんが、黄色いおしっこは水分不足に陥っている可能性があります。気づいたタイミングで適量の水やミルクを飲ませてあげましょう。

4.授乳の頻度

写真素材 イラスト ベクター画像ならShutterstock・動画 音楽 背景・すべてロイヤリティフリー

出典元:https://www.shutterstock.com/

子猫への授乳の頻度は、3時間おきが理想的です。つまり、1日に6~8回程度。とはいっても、仕事や学校があると6~8回程度の授乳は難しいはずなので、1日5回程度を目安にしておくとよいでしょう。

子猫にとって、ミルクは生きるための栄養です。授乳の頻度が少なければ少ないほど、子猫は十分な栄養を摂ることができません。1日に2~3回では全然足りないので、「最低でも5回」は必ず守るようにしてください。

ミルクのあげかたは、夜は自分の休む時間を確保しなければいけないので、6時間程度あけても問題ありません。一方で日中はなるべく3時間おきに授乳するようにしましょう。外出をする場合は、外出の2~3時間前、出掛ける直前など、なるべく時間が空かないよう工夫をしてください。

子猫にとって、飼い主から与えられるミルクがすべてといっても過言ではありません。栄養を摂ることはもちろん、安心感を持つためのコミュニケーションツールのひとつでもあります。拾った子猫は警戒心も強く、最初はなかなか寄り添ってくれないことも多いですが、根気よく大きな愛情で包み、優しく接してあげましょう。

著者情報

UCHINOCO編集部

UCHINOCO編集部では、ペットに関するお役立ち情報をお届けしています。

オススメ

新着記事