甲斐犬は飼いやすい?性格や飼い方を解説

甲斐犬は、柴犬や秋田犬などと同様の和犬のひとつであり、美しい被毛とがっしりとした体格が特徴の犬種です。
山梨県の甲斐地方で生まれた甲斐犬は、飼いやすい性格をしているのでしょうか?
この記事では、甲斐犬の特徴や性格、飼い方について解説します。 2024年11月25日作成

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甲斐犬の特徴

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まずは、甲斐犬の特徴についてご説明します。
見た目の特徴や運動能力を中心に、甲斐犬について知っておきましょう。

甲斐犬の見た目の特徴

甲斐犬は、しっかりとした筋肉質の体格を持った日本犬ならではの犬種です。
体高は約50cm程度で、中型犬に分類されます。
被毛は短く硬い毛質で、一般的に赤虎、黒虎、 薄い黒をベースに茶褐色の虎などのカラーがありますが、この被毛は甲斐犬の一番の特徴ともいえ、成長するにつれて毛色が虎柄のように変化することから、甲斐虎や虎毛犬などとも呼ばれています。
その美しい被毛は、寒さなどからの保護の役割も兼ね揃えているでしょう。
ちなみに、甲斐犬は1934年に国の天然記念物に指定されています。

運動能力が高い

甲斐犬は非常に運動能力が高く、俊敏で力強い犬種です。
もともと狩猟犬として活躍していたこともあり、山岳地帯での活動が得意で長時間の散歩や遊びを必要とします。
特にボール遊びやフリスビーを好むため、コミュニケーションがてらさまざまな運動をさせる必要があるでしょう。

学習能力が高い

甲斐犬は非常に賢い犬種で、教え方によってはしつけがしやすいと言われています。
新しいコマンドをすぐに覚える能力がありますが、詳しくは後述するように、特に社会化のしつけが大切になるでしょう。
また、飼い主の期待に応えることが好きなため、簡単なしつけであってもこまめに行ってあげることをおすすめします。

甲斐犬の性格

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次に、甲斐犬の性格をご紹介します。
和犬ならではの性格をしているため、甲斐犬に興味がある人はチェックしておいたほうが良いでしょう。

飼い主に忠実

甲斐犬は、飼い主や家族に対してとても忠実で、愛情深い性格を持っています。
昔から日本犬本来の形が色濃く残っている犬種のため、飼い主に対しては身を挺して守ろうとするほどの忠誠心がみられるでしょう。
しっかりとしつけをすれば、甲斐犬は最高のパートナーとなってくれるはずです。

警戒心が強い

先述したように、甲斐犬は日本犬本来の形が色濃く残っている犬種です。
また、狩猟犬として活躍していたこともあり、警戒心はとても強い犬種だといえます。
言ってしまえば、飼い主以外の人に興味を持つことは少なく、知らない人からしつこく構われると攻撃的になってしまうこともあるため、注意が必要です。
もちろん育て方によっては誰にでもフレンドリーになることもあることから、甲斐犬を飼うのであればさまざまな経験をさせることが大切だといえるでしょう。

好奇心旺盛

甲斐犬は頭が良く、周囲の環境に対する好奇心が強い犬種です。
新しい経験や物事に対して興味を示すことが多く、知的好奇心を満たしてあげることでストレス解消にも繋がるでしょう。

独立心が強い

甲斐犬は飼い主に対しては深い愛情を示してくれますが、独立心が強い一面もあります。
愛犬と1日中いっしょに触れ合っていたい人は、甲斐犬はおすすめできないでしょう。
自己判断で行動することもあるため、しつけには忍耐と一貫性が必要です。
しっかりとしたリーダーシップを持ち、信頼関係を築くことが大切になるでしょう。

活発

甲斐犬は活発であり、常に何かをしていることを好みます。
運動不足になるとストレスを感じやすく、問題行動を引き起こしてしまうこともあるでしょう。

甲斐犬の飼い方

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最後に、甲斐犬の飼い方を解説します。
甲斐犬も飼い主もストレスなく過ごせるように、適切な飼い方を心がけましょう。

運動習慣

甲斐犬は活動的な犬種ですので、毎日の運動は欠かせません。
少なくとも、1日1時間以上の散歩や運動をさせる必要があるでしょう。
ただし、一度に1時間以上の散歩をしてしまうよりも、朝晩の2回に分けて30分ずつ行うことをおすすめします。
また、飼い主とのボール遊びやドッグランなどで思い切り走り回らせることで、ストレスの軽減にも繋がり、心身の健康を保つことができます。

社会化としたしつけ

甲斐犬は飼い主に対しては忠実でありながらも、知らない人に対しては警戒心が強い一面があります。
そのため、なるべく甲斐犬が子犬の頃から社会化と基本的な訓練をする必要があるでしょう。
しっかりとリードをつけて、子犬の頃からさまざまな人や動物と触れ合わせることで、成犬になってもフレンドリーな性格になるはずです。
もちろん厳しいしつけをするのではなく、楽しくしつけに取り組む必要がありますが、コマンドを無視して飼い主に舐めた態度をとるようであれば、ある程度厳しくしつけをすることも考えなければなりません。


社会化としつけ

暑さ対策

甲斐犬は、寒さには強いですが暑さには弱い傾向にあります。
そのため、暑い時期に日中の散歩は避けるようにしましょう。
なるべく日光が出ていない朝早くと夕方以降に散歩をするようにして、犬が「ハッハッ」と激しい呼吸をしていないかどうか、こまめにチェックする必要があります。

ブラッシング

甲斐犬は、そこまで抜け毛が多い犬種ではありません。
しかし、春や秋の換毛期になると抜け毛が増えてくるため、定期的にブラッシングをするようにしましょう。
スリッカーブラシや獣毛ブラシなどで、週に2~3回のブラッシングを行うことで、被毛の健康を維持できるはずです。

甲斐犬は飼いやすい性格ではないが、しつけによっては最高のパートナーになる

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甲斐犬は、日本犬らしく飼い主に忠実な性格をしています。
一方で警戒心が強い一面もあるため、子犬の頃から社会化を学ばせるのが大切になるでしょう。
また、運動量も多いことから、毎日1時間以上の運動時間を確保する必要もあります。
初心者にはおすすめできない犬種ではありますが、きちんとしつけに取り組めば甲斐犬は最高のパートナーとなってくれるでしょう。

参考サイト

ゴルパラ(参照日:2024-10-07)
https://item.rakuten.co.jp/auc-golpara/10000542/

NextEnter(参照日:2024-10-07)
https://item.rakuten.co.jp/nextenterprise/sa2625/

SHITAMACHI PET YOUHINTEN(参照日:2024-10-07)
https://item.rakuten.co.jp/shitamachi-pet/dog001/

ココットベール(参照日:2024-10-07)
https://item.rakuten.co.jp/cocotte-vert/jyuumou_mini/

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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