猫の多頭飼いで先住猫が威嚇してしまう原因
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まずは、猫の多頭飼いで先住猫が威嚇してしまう原因を解説します。
理由がわかれば、飼い主として事前に対処できることもあるでしょう。
フードや寝床を奪われたくないから
フードや水、トイレ、遊び道具や寝床など、生活をする上で大切なものを奪われないようにするために、先住猫が威嚇をしてしまうことがあります。
もともと1匹で飼っていた場合はすべて自分のものだったものが、いきなり新しい猫が入って来たら先住猫も「いままでどおり食事ができるのか?」と、警戒してしまうでしょう。
縄張り争い
猫は、家の中に縄張りを作ります。
新たに迎え入れた猫が家に来ると、先住猫は自分の縄張りを守るために威嚇をしたり猫パンチをしたりなど、攻撃的な行動を取ることがあります。
コミュニケーション
猫にとって威嚇は、ひとつのコミュニケーションでもあります。
もちろん「これ以上近づいたら怪我するぞ!」と相手に伝えるために威嚇をするのですが、威嚇をしたからとって相手のことを嫌いなわけではありません。
先住猫が新しく迎え入れた猫に威嚇をするのも、「君はどんな性格かわからないから、とりあえず近づかないでほしい」という意思表示なのです。
つまり、先住猫は威嚇をすることで、新しく迎え入れた猫とコミュニケーションをとっているともいます。
不安やストレスを感じているから
猫は、生活環境の変化に大きな不安やストレスを感じる動物です。
そのため、先住猫も新しく迎え入れた猫が来たことで、不安やストレスを感じているのだと考えられます。
不安やストレスは攻撃的な行動の原因にもなるため、先住猫が威嚇をするのもストレスが原因かもしれません。
猫の多頭飼いで先住猫が威嚇してしまう時の対処方法
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次に、猫の多頭飼いで先住猫が威嚇してしまう時の対処方法をご説明します。
正しい対処をして、猫同士が快適に過ごせるようにしましょう。
少しずつ慣れさせる
新しい猫を家に迎え入れる際には、先住猫と新しく迎え入れた猫が直接接触する前に、ケージやドア越しにお互いを見せ合うような方法が効果的です。
はじめのうちは、先住猫は縄張りを荒らされる心配があるでしょうし、新しく迎え入れた猫は生活環境に慣れなければなりません。
新しく迎え入れた猫をケージに入れておくことで、お互いがストレスなく生活できるようになるはずです。
そして、お互いが慣れてきたら少しの時間対面させるなど、徐々に慣れさせることが大切でしょう。
お互いのにおいに慣れさせる
先住猫と新しく迎え入れた猫が使用している毛布やおもちゃを交換して、お互いのにおいに慣れさせるのもおすすめです。
もちろんはじめのうちはお互いのにおいに警戒するでしょうが、これも徐々に慣れてくるでしょう。
別々の場所で食事をさせる
はじめのうちは、猫たちを別々の場所で食事させましょう。
食事は、動物にとって大切な時間です。
いきなり同じ場所で食事をさせてしまうと、先住猫は「自分の食事を取られてしまうんじゃないか」と不安になりますし、新しく迎え入れた猫は生活環境に慣れておらずに落ち着いて食事ができません。
もちろん食事という行動はポジティブなもののため、お互いの存在に慣れてきたらいっしょに食事をさせることで、仲良くなる可能性もあります。
先住猫を優先させる
新しく迎え入れた猫がいると、どうしてもそちらに気を取られてしまいがちです。
しかし、そんな時だからこそ先住猫のことを優先しましょう。
いっしょに遊ぶ時も先住猫から行い、いままでどおりの生活を心がけることが大切です。
もちろん新しく迎え入れた猫にも同様の愛情を注ぐ必要がありますが、先住猫の不安を取り除くことで、新しく迎え入れた猫に対する敵対心もなくなります。
猫の多頭飼育におすすめのケージ4選
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猫の多頭飼いをする際は、新しく迎え入れた猫をケージに入れて慣れさせるのもおすすめです。
最後に、猫の多頭飼育におすすめのケージをご紹介します。
トイレ付きキャットケージ にゃん箱1号
底面にトイレが備え付けられた、猫用ケージです。
底面の引き出し部分を引くだけで簡単にトイレ掃除ができるため、新しく迎え入れた猫にもストレスを感じさせません。
また、もうひとつの底面の引き出しは収納になっているため、猫用おもちゃや掃除グッズなどをしまっておくことも可能です。
アイリスオーヤマ ペットケージ PEC-902
オーソドックスなタイプの、猫用ケージです。
4つのカラーで、どんな部屋にも馴染みやすいでしょう。
シンプルかつ機能的であるため、どんな猫にも使用できます。
アイリスオーヤマ ペットケージ PEC-903
3段タイプで、高さのある猫用ケージです。
上下運動ができるため、運動不足にもなりにくいでしょう。
簡単に組み立てができるのも、嬉しいポイントです。
アイリスオーヤマ キャットケージ PCLC-703
ケージの中にキャットタワーが入った、珍しいタイプの猫用ケージです。
キャットタワーの楽しさとケージの安心感の良いとこどりで、子猫からシニア猫まで使用できます。
また、中心部分の柱は爪とぎになっているため、新しく迎え入れた猫の爪とぎ対策も万全です。
猫の多頭飼いは事前準備が大切
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猫の多頭飼いは猫好きの憧れでもありますが、先住猫のことを第一に考えなければトラブルに発展することもあります。
また、お互いの猫の相性がわからないままに生活をしてしまうと、お互いに余計なストレスがかかってしまい、仲が悪くなるリスクもあるでしょう。
先住猫と新しく迎え入れた猫の縄張りや生活環境に配慮することが、猫の多頭飼いを成功させる秘訣だといえそうです。
Liv House(参照日:2024-01-17)
https://item.rakuten.co.jp/neolead/nl-ckg2/
PET-KAN(参照日:2024-01-17)
https://item.rakuten.co.jp/dog-kan/604294/
Catland(参照日:2024-01-17)
https://item.rakuten.co.jp/cat-land/i332157/
https://item.rakuten.co.jp/cat-land/251638/
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。