野良猫から飼い猫にできる?野良猫を保護する際の手順を解説

野良猫を見かけた時に、「保護してあげたい」と考える人もいるでしょう。
実際に、野良猫から飼い猫にすることは可能なのでしょうか?
この記事では、野良猫を保護する際の手順や気を付ける点について解説します。 2023年10月22日作成

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野良猫から飼い猫にすることは可能?

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まずは、野良猫から飼い猫にすることは可能かどうかについて解説します。
野良猫だからこその、問題点もあるでしょう。

警戒心が強い野良猫は難しい

野良猫は、基本的に警戒心が強いです。
これは、人間が危険かどうか判断できにくいからでしょう。
人間と一定の距離をとり、近づくと一目散に逃げてしまう野良猫であれば、保護をして飼い猫にすることは難しいです。
それほど警戒心が強い野良猫であれば、捕獲器などを使用して無理やり保護をしたとしても、怖がったり攻撃的になったりして、懐くことにかなりの時間を要するでしょう。

人間に慣れた野良猫であれば飼い猫にできる

人間に餌をもらったことがある野良猫などは、人間に対して警戒心が薄く、自ら近づいてくることもあるはずです。
人間にある程度慣れた野良猫であれば、保護をして飼い猫にすることも可能でしょう。
しかし、いままで自由に外に出られていた野良猫が狭い家の中で満足するかどうかは、猫によって異なります。

野良猫を飼い猫にするメリット

野良猫を飼い猫にすることで、野良猫には多くのメリットがあります。
まずは、交通事故やほかの野良猫同士の喧嘩を避けることができる点です。
野良猫は外敵が多く、常に気の休まることのない生活をしています。

また、毎日狩りをしなければならず、空腹であることが多いです。
繁殖期になるとほかの野良猫との交流は増えますが、猫エイズなどの感染症にかかるリスクが高くなります。
しかし、野良猫を飼い猫にすることにより、これらのリスクはなくなるでしょう。
これは、野良猫にとっては大きなメリットといえそうです。

野良猫を保護する際の手順・準備

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次に、野良猫を保護する際の手順についてご説明します。
併せて、事前に準備しておくことについても見ていきましょう。

動物病院に連れて行く

野良猫を保護したら、まずは動物病院に連れて行きましょう。
特に先住猫がいる場合は、寄生虫や感染症などが移ってしまう可能性があるため、野良猫をクレートなどで保護したらそのまま動物病院に連れて行きます。
動物病院では、感染症の検査や健康診断などを行い、飼い猫として保護をした旨を伝えてこれからの生活のアドバイスをもらうと良いでしょう。

ケージなどを準備する

何も準備をせずに野良猫を保護しても、家の中が荒らされてしまうだけでしょう。
そのため、事前にある程度のグッズを準備しておく必要があります。
まず必要なのは、ケージです。
猫は生活環境の変化に大きなストレスを感じる動物なので、はじめのうちはある程度の広さと高さのあるケージで生活をさせましょう。
ケージの中には食事や水飲み用の食器、猫用トイレを設置します。
おそらく、1~2週間程度でケージ内での生活に慣れていくはずです。
ちなみに、野良猫が慣れるまではケージの設置場所は飼い主の寝室などの静かな部屋にしましょう。

野良猫を保護する際に気を付ける点

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最後に、野良猫を保護する際に気を付ける点についてご紹介します。
これらのことに注意しながら、安全に野良猫を保護しましょう。

野良猫なのか迷い猫なのかを確認する

もしかしたら、野良猫だと思って保護した猫は、誰かが飼っていて脱走をしてしまった迷い猫かもしれません。
そのため、まずは野良猫に首輪が付いていないか、人にどれだけ慣れているかをチェックする必要があります。
そして、首輪が付いているなど明らかに誰かの飼い猫である場合は、そのまま勝手に飼うことはできません。
必ず警察や保健所、最寄りの保護施設などに連絡をして、飼い主探しをしましょう。

素手で触らない

野良猫は人や外敵に見つからないようにひっそりと草むらなどで生活をしているため、かなり高い確率で寄生虫などに感染しています。
そのため、むやみに素手で触らないようにしましょう。
野良猫を素手で触ると寄生虫の感染リスクが高くなりますし、衣服に寄生虫やウイルスが付着して家の中に持ち込んでしまう原因にもなります。
もしも野良猫を触るのであれば、軍手を用意することがおすすめです。

必要以上に関わらない

先述したように、野良猫はとても警戒心が強いです。
そのため、保護した後は必要以上に関わらないようにしましょう。
むやみに構ってしまうと、それがかえってストレスになってしまいます。
まずは野良猫が環境に慣れることを優先して、食事や飲み水、猫砂の交換時以外に構うのはやめましょう。
また、いままで誰も信じられずにひとりで生活していた野良猫が飼い主に慣れるのは、相当な時間がかかることを覚悟しておく必要があります。

完全室内飼いをする

保護した野良猫を、「元野良猫だから」と外飼いをするのはやめましょう。
たしかに野良猫は自由に外を歩き回っていたため外に出たがるかもしれませんが、先述したように猫にとって外は危険がたくさんあります。
猫の安全面を考えると、完全室内飼いをすることがもっとも良いでしょう。

野良猫を飼い猫にするのは大変

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野良猫は警戒心が強いため、飼い猫にすることは可能ではありますが、難しいと言わざるを得ません。
しかし、広々としたケージを用意して辛抱強く面倒を見ることで、いつか野良猫も心を開いてくれるでしょう。
野良猫が安心して暮らせるようにするには、保護してすぐに動物病院に連れて行く必要があります。
寄生虫などを含めて、健康状態を知ることは飼い主としてとても大切です。
また、野良猫だと思っても誰かが飼っている猫が脱走してしまっている可能性も踏まえて、首輪や人に慣れているかどうかのチェックは忘れずに行いましょう。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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