猫依存症とは?
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まずは、猫依存症の症状について解説します。
猫依存症は正式な病名ではありませんが、「もしかして、自分も猫依存症では?」と少しでも思い当たる人は、症状をチェックしておきましょう。
猫のことしか考えられなくなる
猫依存症とは、その名のとおり猫のことしか考えられなくなる病気です。
友人や知人と話す時も猫のことばかりで、外出先でも家で留守番をしている愛猫のことが気になってしまいます。
もちろんほとんどの愛猫家は、家で留守番する猫のことを少しは心配するでしょうが、猫依存症の人は「一刻も早く外出先から帰宅して愛猫に会いたい!」と考えてしまうでしょう。
簡単に言えば、付き合いたてのカップルのように、常に好きな人のことを考えてしまうような状態です。
猫を最優先に考える
猫依存症の人は、どんな用事よりも猫を最優先に考えるようになります。
「友人と遊ぶ約束をしようとしても愛猫のことが気になって断ってしまう」、「仕事で出張になりそうだけど愛猫のことが心配で出張を避ける」など、何よりも猫が大切な存在になってしまいます。
もちろん猫を飼う上で猫を優先的に考えなければならないでしょうが、生活に支障をきたすようになるのは、猫依存症ならではの問題だといえるでしょう。
猫依存症による悪影響
猫依存症になることで、いくつかの悪影響が考えられます。
まずは、先述したように友人や知人との約束よりも愛猫を優先することで、友人関係が疎遠になってしまう点です。
また、仕事よりも猫を優先すると、出世などにも影響するかもしれません。
何度もいうように、猫を飼うのであれば猫を優先的に考えることは悪いことではないでしょう。
しかし、何かに依存をすることは、特定のものに人生を支配されることにもなりかねません。
例えば、いつか訪れる愛猫との別れの時に、ペットロスにより立ち直れなくなってしまう可能性もあります。
また、恋人よりも愛猫を優先するあまり、愛想を尽かされてしまうこともあるでしょう。
何かを愛することは問題ありませんが、依存することで何かを失うという状態であれば、猫依存症は治さなければなりません。
猫依存症になりやすい人の特徴とは?
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猫依存症は、なりやすい人とそうでない人がいます。
次に、猫依存症になりやすい人の特徴を見てみましょう。
一人暮らしで猫を飼っている
一人暮らしで猫を飼っている人は、猫依存症になりやすい傾向にあります。
毎日愛猫に話しかけることで寂しさは感じないかもしれませんが、愛猫がいて当たり前の生活になり、依存してしまうという人が多いです。
猫を家族と考えている人
最近ではこの考えの人が多くなってきましたが、猫を家族と考えている人は猫依存症になりやすいでしょう。
当然ながら愛猫家からすれば猫は家族ですが、勘違いしないように明確にしておくと、猫は「家族」ではなく「家族同然」の存在です。
あくまで、猫は家族同然の存在であり、ペットです。
しかし、「猫はペット」といわれることに強い抵抗を覚える人もいるでしょう。
猫を子ども代わりにしている
人によっては、愛猫を我が子のように可愛がっている人もいるでしょう。
これも素晴らしいことではありますが、猫は猫であって、人間の子どもではありません。
友人とのやり取りの中で、愛猫を子どものように話してしまうこともあるでしょう。
もしも猫を人間の子どものように扱っている人は、猫の健康のことを考えても猫に合わせた扱い方をすることをおすすめします。
猫といっしょに寝ている
毎日猫といっしょに寝ている人は、猫依存症になりやすい傾向にあります。
特に冬になると、猫といっしょに寝るのは温かくて気持ちの良いものです。
しかし、猫と距離を縮めすぎることは、猫依存症に繋がる可能性もあるでしょう。
猫依存症の対処方法
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猫依存症になってしまった場合は、どうすれば良いのでしょうか?
また、日頃から行える猫依存症予防についてもご説明します。
猫と程良い距離感で過ごす
大切なのは、猫と程良い距離感で過ごすことです。
もちろん、猫依存症が絶対に悪いというわけではありません。
しかし、人間には人間の生活があり、同様に猫にも生活があります。
特に猫はマイペースな動物のため、四六時中飼い主がそばにいるのを、ストレスに感じることもあるでしょう。
猫のことを考えると、程良い距離感で毎日を過ごしたほうが、精神的にも楽なのです。
猫と同じくらい大切なものを探す
猫依存症にならないためには、猫と同じくらい大切なものを探すことがおすすめです。
何でも良いですが、猫以上に好きになりそうな趣味を見つけましょう。
そうすることで、「旅行に行きたいけど、猫がいるし……」という考えから、「旅行に行きたいから、1日は友人やペットホテルに預けよう」と考えるようになるはずです。
もちろん猫のことは大切にしなければなりませんが、いくつか好きなものができれば、猫との距離感もちょうど良くなってくるでしょう。
猫依存症は意外に深刻な問題
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猫依存症は、猫のことが大切なあまり猫以外のことが疎かになってしまう病気です。
友人や仕事よりも猫を最優先に考えてしまうため、徐々に友人関係や出世に悪影響を及ぼす可能性があります。
もちろん愛猫家であれば猫を優先に考えることは悪いことではありませんが、限度を考えなければなりません。
大切なのは、猫との距離感を一定に保つことです。
もともと猫もマイペースな動物のため、飼い主と四六時中いなくても猫は平気でしょう。
猫によっては、飼い主と長時間過ごすことがストレスとなることもあります。
何事にも代えがたい愛猫ですが、あまり依存しないように気を付けて生活することが大切です。
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。