愛犬との日々は意外に短い?犬の年齢を人間で計算したらどうなるの?

突然ですがあなたの愛犬は人間の年齢に換算したら何歳ですか?いきなりこのような質問をされても多くの飼い主さんが困惑するでしょう。しかし、犬の年齢を人間で換算することで、ある程度の老化度を知ることができます。そこで今回は、犬の年齢を人間で計算したらどうなるのかについて解説します。 2023年02月11日作成

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犬が人間以上に年を取りやすいというのはよく耳にしますが実際はどうなのでしょうか?犬と人間の年齢についてその違いをご紹介します。

犬は人間より7倍はやく年を取るってホント?

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世間では「犬は人間より7倍はやく年を取る」という話をよく聞きます。例をあげると、犬の年齢が6歳であれば人間換算で42歳になるわけです。

しかし、この計算方法は従来用いられてきた古いものであり、現在では必ずしも当てはまらないとされています。

その理由としていわれているのが、犬の平均寿命が飛躍的に向上していることです。

犬種や飼育環境による違いはあるものの、小型または中型犬の平均寿命は12~15歳、大型犬では10歳前後とされています。

つまり、人間の7倍で年を取るという計算方法で考えると、15歳の犬は人間の105歳に該当するわけです。しかし、これではあまりにも老いすぎているとする指摘があることから、現在では必ずしも7倍で計算する方法が正しいとはいえないと考えられています。

7倍で計算する方法以外にも、1歳で人間の成人(20歳)と同等にみなすし、そこから1歳年を取るごとに+4歳していく「1歳成人方式」などさまざまな説があります。

犬の年齢を人間に換算するとどうなるの?

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犬の年齢を人間に換算すると以下になります。

【犬の年齢を人間の年齢に換算(犬:人間)】
1ヶ月:1才
2ヶ月:2才
3ヶ月:5才
6ヶ月:9才
9ヶ月:13才
1年:17才
1年半:20才
2年:23才
3年:28才
4年:32才
5年:36才
6年:40才
7年:44才
8年:48才
9年:52才
11年:60才
12年:64才
13年:68才
14年:72才
15年:76才

小型犬や大型犬など犬種の違いによって変動はあるものの、人間の年齢に換算するとこのようになるといわれています。

※計算方法の違いなどにより、こちらでご紹介したものとは異なる年齢を示す表もあります。あくまでひとつの参考資料としてご覧ください。

愛犬の健康寿命を延ばすために飼い主がすべきこと

健康寿命とは「病気やケガなどによる身体的な制限を受けず健康に過ごせる期間」のことです。

2000年、WHOが人間を対象として提言をおこなったことで認知が広がりました。現在では、人間だけでなく犬をはじめとするペットにも健康寿命という概念が浸透しています。

そこでこの章では、愛犬の健康寿命を延ばすために飼い主がすべきことを3つご紹介します。

日々の体調チェック

人間もそうですが犬の体調も日々変化していきます。とくに年齢を重ね老いがみえてくると、気温や飼育環境のちょっとした変化で体調を崩すこともあります。

そのため、愛犬の体調におかしなところがないか、目視だけでなく実際に体に触れるなどしながら確認する習慣をつけましょう。

日々の体調チェックを徹底することで病気やケガの早期発見につながります。治療期間が短くなれば愛犬にかかる負担も減りますので、愛犬の健康を考えるのであればぜひ毎日実践してください。

年齢にあった飼育環境を整える

犬も老化するとこれまで当たり前のようにできていた行動が取れなくなります。階段の上り下りを嫌がる、難しくなるのがその典型例です。

老化が著しいにもかかわらず無理にこれまでと同じ飼育環境をつづけると、階段から転落するなど、突然の事故につながる恐れがあります。

愛犬の様子を観察しながら、年齢や状態にあった飼育環境を再度考えてあげることが大切です。

定期的な健康診断 

かかりつけの動物病院で定期的に健康診断をしてもらいましょう。これにより、病気やケガの早期発見につながるだけでなく、愛犬の健康状態を獣医師と共有することもできます。

最低でも年に1回は健康診断を受けるようにし、愛犬の行動や仕草で疑問を持ったところがあれば、その際に獣医師へ相談するのもおすすめです。

見逃してはダメ!愛犬の老化サイン 

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愛犬がみせる老化のサインを見逃してしまうと、年齢にあった適切な飼育環境の整備が難しくなります。そのためこの章では、愛犬がみせる老化のサインについてご紹介します。

犬がみせる老化の代表的なサインは以下のとおりです。

【犬がみせる老化のサイン】
・動きがゆっくりになる
・お尻が下がってくる(お尻の筋肉が衰える)
・階段の上り下りを嫌がるようになる
・声をかけても反応がない、または反応が遅い
・急に怒り出す
・食欲が低下する
・被毛が白くなる
・被毛の艶がなくなり全体的に薄くなる
・目の中心部分が白っぽくなる
・粗相が増える など

被毛が白くなる、眼の中心部分が白っぽくなるなど、明らかに見た目でわかる違いだけでなく、急に怒り出すなどの内面的な変化もみられるようになります。

犬の場合は7歳からシニア期に入るといわれていますので、7歳以上の犬を飼っている方は、愛犬の老化サインを見逃さないように注意しましょう。

愛犬との日々は意外に短い…だからこそ毎日を大切に過ごしましょう

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今回は「犬の年齢を人間に換算したらどうなるか」について解説しました。換算方法にもさまざまなものがあるため一概に正解を導き出すのは難しいですが、犬が人間より早く年を取るというのは紛れもない事実です。

愛犬との別れはいつも突然おとずれます。そのときに「もっと健康に気をつけてあげればよかった」と後悔しないためにも、日々の健康チェックや定期的な健康診断を忘れないようにしてください。

1日でも長く愛犬と一緒に過ごせるよう、当たり前の毎日を大切にしていきましょう。

著者情報

U.SHOHEI

父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。

現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。

得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。

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