犬にも介護施設ってあるの?老犬ホームについて

私たち人間は、老後になって老人ホームと呼ばれる介護施設に入所することがあります。
そして、犬たちも人間同様に余生を過ごす「老犬ホーム」という場所があることをご存知でしょうか?
この記事では、老犬ホームについて、そして老健ホームの選び方についてご紹介します。 2020年11月11日作成

  • 犬のカテゴリ - 犬と暮らす犬のカテゴリ - 犬と暮らす
  • VIEW:565

犬の介護施設「老犬ホーム」ってどんなところ?

出典:https://www.shutterstock.com

まずは、老犬ホームとはどんなところなのかを見てみましょう。
老犬ホームについて知ることで、愛犬の老後を老犬ホームで過ごさせるのも悪くないと感じるかもしれません。

老犬となった愛犬を預かってくれる施設

私たち人間と同様に、犬の平均寿命も徐々に延びているといわれています。
一般社団法人ペットフード協会によると、日本の犬の平均寿命は14.29歳です。
全体の55.7%にあたる犬が、7歳以上の老犬となっています。
そんな老犬たちといっしょに過ごしたくても過ごせない飼い主の代わりに、愛犬の世話をしてくれるのが老犬ホームです。
具体的には、飼い主自身がペット不可の老人ホームに入所することになったり、飼い主が入院などにより愛犬の世話ができなくなってしまったりしたときが挙げられます。

老犬たちがのんびり暮らす施設

老犬ホームには、その名のとおり老犬たちが集まります。
老犬ホームではほかの犬たちとみんなで遊んだり、いっしょに日向ぼっこをしたりして、のんびりと余生を過ごすことが可能です。

老犬の保護施設ではない

老犬ホームは介護施設ではありますが、保護施設ではありません。
そのため、老犬ホームに愛犬を入所させたからといっても、愛犬を捨てるわけではないことを覚えておいてください。
飼い主自身が高齢になると、老犬の介護は身体的・精神的に辛いものがあります。
特に大型犬の介護となると、身体的な負担はかなりのものです。
老犬ホームは、そんな飼い主や老犬たちのためにある施設といえます。
また、老犬ホームに定期的に飼い主が訪問し愛犬の様子を見に行くことが可能です。
老犬ホームは、愛犬のことが本当に大切だからこそ入所させる施設ともいえるでしょう。

老犬ホームのメリット

出典:https://www.shutterstock.com

そもそも、老犬ホームのメリットとはなんでしょうか?
飼い主と最期まで過ごすことができるのが理想ですが、そうはいかない場合も考えて、老犬ホームのメリットについても理解しておくと良いでしょう。

飼い主のストレス軽減

言い方は良くないかもしれませんが、老犬の介護は飼い主にとって負担となることが多くあります。
もちろんそうではない人もいるでしょうが、老犬の介護にかなりの時間を取られてしまい、自分の時間が持てないとストレスを溜める人もいるはずです。
そんな人は、一時的にでも愛犬を老犬ホームに預けることで、日々のストレス軽減が期待できるでしょう。

急な用事にも対応できる

老犬ホームは、ペットホテルのように利用することも可能な場合があります。
冠婚葬祭や急な用事ができたときには、老犬ホームに愛犬を預けることで対応することができるでしょう。
通常のペットホテルと異なり、職員は老犬の扱いに長けているため、愛犬を預けている間も安心感があります。

老犬ホームの選び方

出典:https://www.shutterstock.com

最後に、老犬ホームの選び方をご紹介します。
愛犬に合う老犬ホームを見つけることができるように、しっかりと選びましょう。

どんな犬を受け入れているか

老犬ホームには健康な老犬しか受け入れないところから、病気や障害を持った老犬も受け入れているところまで、さまざまな施設があります。
病気や障害を持った老犬は、特別な処置をしなければいけないことが多いため、もしも入所させたいのであれば事前に調べておくと良いでしょう。

24時間体制で職員が対応できるか

愛犬を老犬ホームに預けるときに懸念するのが、突然の愛犬の体調不良に職員が対応できるかどうかという点でしょう。
24時間体制で職員が対応できるか、老犬ホームの近くに夜間も対応できる動物病院があるかどうかも、老犬ホームを選ぶ上で大切なことです。

飼い主が行きやすいか

老犬ホームに愛犬を預けたとしても、愛犬の様子を見に行きたいという飼い主は多いでしょう。
自宅から老犬ホームまでの距離が遠ければ、どうしても愛犬に頻繁に会いに行くことは難しくなってしまいます。
そのため、なるべく行きやすい場所にある老犬ホームを選ぶことがおすすめです。

愛犬に合った施設か

老犬と一括りにいっても、活発な老犬から大人しい老犬までさまざまです。
そのため、愛犬の性格や生活に合った施設を選ぶことが大切といえます。
活発な性格であれば、広々としたドッグランなどが併設されているところが良いでしょうし、逆に大人しい性格の場合はそこまで広くなくてものんびりと過ごすことができる施設が理想です。

ホームページやSNSなどもチェックしよう

これは必ずチェックしなければならないことではありませんが、老犬ホームにホームページやSNSがあればチェックしてみると良いでしょう。
老犬ホームに愛犬を預けた後も、愛犬の様子が気になるという人も多いはずです。
頻繁に更新して、老犬たちの様子を事細かに記載している施設は、犬たちや飼い主のことを考えた良い老犬ホームといえます。
また、ホームページ上で職員の顔写真やプロフィールなどが書いてあると、「愛犬はこの人たちに世話をしてもらっているのか」とイメージしやすくなります。
1日のスケジュールなどがチェックできるのも、ホームページをチェックするメリットといえるでしょう。

愛犬を老犬ホームに入所させるという選択肢もアリ

出典:https://www.shutterstock.com

老犬の介護に疲れやストレスを感じている人は、少なからずいるはずです。
もちろん愛犬の最期を看取ってあげることができれば良いですが、飼い主自身が体調不良や高齢となり愛犬の世話が難しくなってしまうこともあります。
まれに「自分が高齢になったため、犬の世話が難しくなったから」という理由で、保健所に犬を持ち込む人がいます。
それは、保健所に連れて行った飼い主自身が望んだ形ではないでしょう。
保健所よりも先に、老犬ホームという存在を知っておくことで、いつか愛犬が高齢になったときの選択肢も広がるはずです。
少なからずお金はかかりますが、本当に愛犬のことを想ったときには老犬ホームに入所させるというのも、決して悪いことではありません。

参考サイト

北海道盲導犬協会(参照日:2020-09-25)
http://www.h-guidedog.org/home/roukenhome/

一般社団法人ペットフード協会(参照日:2020-09-25)
https://petfood.or.jp/index.html

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

オススメ

新着記事