猫にチョコレートは絶対NG!食べてはいけない理由や致死量を解説

「猫にチョコレートを食べさせてはいけない」というのは、有名でしょう。
なぜ、猫にチョコレートを与えてはいけないのでしょうか?
この記事では、猫がチョコレートを食べてはいけない理由や、食べてしまったときの対処方法などについて解説します。 2022年02月14日作成

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猫がチョコレートを食べてはいけない理由

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まずは、猫がチョコレートを食べてはいけない理由についてご説明します。
併せて、致死量についても知っておきましょう。

中毒症状が起こる

猫がチョコレートを食べてしまうと、チョコレートに含まれるテオブロミンという成分が原因で中毒症状が起こります。
テオブロミンはチョコレートの原料であるカカオ豆に含まれる、有機化合物です。
テオブロミンは、人間が摂取することで体温上昇やリラックス作用があるとされていますが、猫が摂取をするとテオブロミンをすぐに分解できずに、危険な症状が現れます。
テオブロミンが原因で中枢神経や心臓に強く作用して、命にかかわることもあります。
ちなみにテオブロミンは、カフェインを摂取することでも肝臓でテオブロミンが生成されて同様の作用が見られるため、カフェインの含まれているものも猫に与えてはいけません。

致死量は猫の体重1kgあたり25g

猫は、体重1kgあたり100mg前後のテオブロミンを摂取すると、危険な症状が現れるといわれています。
一般的なチョコレートには、100gあたり250mgほどのテオブロミンが含まれているため、猫の体重1kgあたり25gのテオブロミンを食べることで、猫を危険に晒してしまいます。
市販の板チョコは120g前後なので、5kgの猫であれば板チョコを2枚食べると致死量に近いテオブロミンを摂取することになるでしょう。
また、カカオの含有量が多いチョコレートであれば、さらに少量のチョコレートを食べただけでも中毒症状が現れる可能性があるため、特に注意が必要です。

チョコレートケーキなども当然NG

当然ながら、チョコレートケーキやチョコレートアイスなどの加工品も猫に与えてはいけません。
チョコレートケーキなどの加工品は、テオブロミンはもちろん糖類なども含まれているおり、肥満などのリスクも高くなります。
テオブロミンの含有量は板チョコに比べて少ないでしょうが、だからといって猫に与えても中毒症状が現れないということではありません。

猫がチョコレートを食べた際に起こる症状

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猫がチョコレートを食べた際には、どのような症状が見られるのでしょうか?
目を離した隙にチョコレートを誤飲してしまっている可能性も考えられるため、中毒症状についてはしっかりと把握しておきましょう。

嘔吐、下痢

猫がチョコレートを食べてしまった際に起こる中毒症状としては、嘔吐や下痢などが挙げられます。
少量のチョコレートを食べてしまったのであれば、下痢や嘔吐のみで済む可能性もあるでしょう。
しかし、嘔吐や下痢は初期症状であり、放置しておくと重症化することもあるため注意が必要です。

興奮、震え

猫がチョコレートを食べることで、テオブロミンにより中枢神経や腎臓などに影響を及ぼします。
これは、嘔吐や震えとほぼ同時に現れることが多いでしょう。

痙攣、失禁

猫のチョコレート中毒が重症化すると、痙攣や失禁が見られます。
ここまでくると、すぐに対処しなければ命にかかわるでしょう。
少量のチョコレートを食べただけであっても個体差によって重症化することがあるため、もしも猫がチョコレートを少しでも食べてしまったら、すぐに対処することが大切です。

チョコレートを食べてから症状が現れるまで

猫がチョコレートを食べてしまっても、すぐに症状が現れるわけではありません。
個体差はありますが、だいたい6~12時間後に症状が現れるといわれています。
また、猫が空腹のときには症状が現れるのが早い傾向にあります。
猫がチョコレートを食べてからしばらく症状がないからといって、安心するのはやめましょう。

猫がチョコレートを食べてしまったときの対処方法

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猫がチョコレートを食べてしまったとしても、すぐに対処すれば命にかかわることを避けられる可能性があるでしょう。
最後に、猫がチョコレートを食べてしまったときの対処方法についてご紹介します。

動物病院へ連れて行く

猫がチョコレートを食べてしまったときには、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
動物病院では、猫がチョコレートを食べた時間と量を正確に伝えることで、スムーズに診察を受けることができます。
可能であれば、猫が食べてしまったチョコレートも持参しましょう。
治療としては、嘔吐を促す催吐や、胃洗浄などがあります。
素人の判断で、無理やり吐かせるなどの対処をせずに、獣医師に任せることが大切です。

子猫の場合は特に注意!

子猫は好奇心旺盛なため、チョコレートが置いてあれば口に含んでしまう可能性が高いです。
子猫は成猫に比べると消化器官が発達しておらず、代謝も不安定です。
そのため、わずかな量のチョコレートであっても、重症化してしまう可能性があります。
万が一子猫がチョコレートを食べてしまったときには、早急に動物病院へ連れて行く必要があるでしょう。

猫がチョコレートを食べてしまったときは早急に対処を!

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猫がチョコレートを食べた場合には、命にかかわることがあります。
致死量でなくとも、個体差によって重症化してしまうこともあるため、「ちょっとだけだったから大丈夫だろう」と、自己判断をすることなく、早急に動物病院へ連れて行くことをおすすめします。
特に子猫の場合には、消化器官が未熟で重症化しやすいため、チョコレートを誤飲させないことが大切です。
チョコレートに限らず、人間の食べ物は猫の手の届かない場所に保管するようにしましょう。
万が一猫がチョコレートを食べてしまったときにも、素人の判断で無理やり吐かせるようなことはせずに、獣医師に一任することが猫の命を守ることに繋がります。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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