ハムスターの歯はどうなってる？注意点や口腔ケアグッズなどもご紹介

ハムスターの歯をじっくりと見たことはありますか？ケージなどをかじかじした時にちらりと見ることができますが、口の中を見せてもらうのはなかなか難しいですよね。
ここでは、ハムスターの歯についてご紹介します。

ハムスターの歯は、切歯（前歯）上下2本ずつ、大臼歯（奥歯）が上下左右に3本ずつ、合計16本の歯が生えています。前歯を使って硬い部分を噛み砕き、食べやすい大きさにして口の中に入れます。その後、大臼歯を使いすりつぶして食べます。切歯（前歯）にはエナメル質にミネラルが沈着しており、黄色くなっていますが、奥歯は白色をしています。

切歯（前歯）は常生歯なので、生きている限り伸び続けます。そのため、伸び過ぎないようなケアが必要になります。
基本的には上下の歯のかみ合わせや、硬い食べ物やかじり木などを齧ることで少しずつ短くなっていきます。しかし不正咬合など、かみ合わせが悪いと削れずに伸び続けてしまうことがあります。

ハムスターの歯の伸び過ぎを防ぐためには、日頃から歯の確認をすることが一番です。歯が伸び過ぎてしまうと口がしまらなくなり、よだれなどが出るようになるため、なにか気になることがあれば早めにハムスターを診察できる動物病院に相談に行きましょう。
他にも、かじり木などを用意し、ハムスターが齧っても良い物を与えることにより、伸び過ぎを予防することができます。

歯の伸び過ぎに気づいた時には、動物病院を受診して処置を受けましょう。動物病院によってはハムスターを診察できない可能性もあるため、あらかじめ電話などでハムスターを診察することができるかどうか確認が必要になります。

ハムスターの歯をカットする時には、麻酔をかけて施術を行うケースと、麻酔をかけないケースがあります。そのため、獣医師さんの話をしっかりきいた上で判断しましょう。

健康的に生きていくために口腔の健康はとても大切です。
ここでは、ハムスターが気をつけたい歯の病気についてご紹介します。

不正咬合とは、歯のかみ合わせがずれてしまう病気です。ハムスターの場合は切歯のみで起こり、これにより歯が伸び過ぎてしまうことがあります。ハムスターの歯が伸び過ぎていた状態で放置すると、ごはんを食べられなくなったり、伸び過ぎた歯が上顎に刺さってしまうこともあり、大変危険です。

歯牙腫とは、歯の根元の部分にできる腫瘍です。慢性的な衝撃が歯の根元にかかると、石灰化が起こり増殖してしまう病気です。放置すると腫瘍が鼻腔を押してしまうことがあり、呼吸困難を引き起こしたり、眼球が押されることにより眼球突出などもみられる場合もあります。

根尖膿瘍は歯の根元に膿が溜まった状態になる病気です。何らかの原因により歯の根元に感染が起こって炎症を起こします。その後、膿が溜まっていき、周囲の歯を溶かすケースもあります。

ハムスターの歯は伸び続けるため、毎日ケアをしていくことが望ましいです。ハムスターの歯の伸び過ぎ防止グッズはホームセンターやペットショップなどでも多く販売しているため、ケージの大きさに合わせて選んでいきましょう。
ここでは、おすすめ歯の伸び過ぎ防止グッズをご紹介します。

とうもろこしのような形状のかじり木です。歯の伸び過ぎだけでなく、ストレス解消にも効果的です。ケージに取り付けることができるタイプなので、夢中になってかじることができます。
かじり木コーンにはS、M、ブロック、ボールなど、さまざまなサイズや形状があるため、ハムスターの性格やケージの大きさに合わせて選びましょう。

厳選されたさとうきびを乾燥させたかじり木です。ハムスターがかじりやすい硬さになっているので、遊びながら歯の伸び過ぎを防ぐことができます。ハムスター以外にも、うさぎ、チンチラ、リス、モルモットなどの小動物にも使用することができるので、他の小動物を飼育している方にもおすすめです。
天然素材で作られているので、安心して与えることができます。

りんごの木の枝の10本セットです。齧りやすい細さとほどよい硬さになっています。歯の伸び過ぎだけでなく、ストレス解消にも効果的です。

ハムスターのことを考えて作られた迷路です。遊ぶだけでなく、天然素材なのでかじり木としても活用できます。さらに、運動不足も解消できるので、回し車に飽きてしまったハムスターにおすすめです。

ここでは、ハムスターの歯のしくみ、伸び過ぎた時の対処法、口腔ケアにおすすめの商品などをご紹介しました。
ハムスターの歯は奥歯以外は伸び続ける性質があります。かみ合わせや普段の生活により少しずつ削れていきますが、不正咬合が原因で歯が伸びてしまうことがあります。
歯が伸び過ぎてしまってからでは遅い場合が多いので、日頃からハムスターの歯の状態をチェックして、口腔の健康を守ってあげましょう。