猫の「毛球症」について
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猫が抜け毛を飲み込むことが原因で発症するのが「毛球症」です。
猫の毛玉ケアの前に、毛球症について知っておきましょう。
毛玉がうまく排出されない病気
猫は自分で身体をグルーミングして飲み込んだ抜け毛を、毛玉として吐き出します。
しかし、毛球症は毛玉をうまく吐き出すことができずに、嘔吐や食欲不振などを引き起こしてしまいます。
吐き出せなくなった毛玉は胃粘膜を刺激するため、元気がなくなって体重も減っていくことが多いです。
毛球症は直接的に命の危険にさらされるような病気ではありませんが、愛猫の元気がない姿を見るのは飼い主としても辛いため、しっかりと予防する必要があります。
毛球症になりやすい猫の特徴は?
毛球症は、どちらかというと長毛種の猫のほうが発症しやすいといわれています。
もちろん、日頃から抜け毛が多い猫も毛球症になりやすいでしょう。
また、食事の繊維質が少ない猫も注意が必要です。
そのため、猫の食事は総合栄養食であるか、毛玉ケアに配慮されているかなどをチェックしておくとよいでしょう。
過剰にグルーミングをする猫は注意が必要?
猫が過剰にグルーミングをしているのであれば、注意する必要があるかもしれません。
毛球症の心配もそうですが、過剰なグルーミングはストレスが原因になっている可能性があります。
ストレスはさまざまな病気の原因にもなるため、日頃から猫のストレスには十分に配慮したほうがよいでしょう。
猫の毛玉ケア
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次に、本題である猫の毛玉ケアについてご紹介します。
猫を毛球症から守るためにも、日頃からしっかりと毛玉ケアをしましょう。
定期的なブラッシング
猫の毛玉ケアで一番効果が期待できるのは、定期的なブラッシングです。
ブラッシングをすることにより、無駄な抜け毛を除去することができます。
抜け毛を除去できれば、猫が抜け毛を飲み込む心配もありません。
そのため、猫のブラッシングは週に2~3回はするのがよいでしょう。
もちろん、抜け毛の多い猫は毎日ブラッシングをしても問題ありません。
しかし、皮膚を傷つけないように注意する必要があります。
毛玉ケアのキャットフードを与える
キャットフードの中には、食物繊維を豊富にした毛玉ケアのものがあります。
それを猫に与えることで、毛玉ケアの効果が期待できるでしょう。
しかし、過剰に食物繊維を摂取すると便が大きくなってしまい、便秘の原因となることもあるため注意が必要です。
また、急にキャットフードを切り替えると嘔吐や下痢が見られることもあります。
キャットフードを切り替えるときには、3日~1週間程度かけて切り替えるようにしましょう。
毛玉ケアのサプリメントを与える
猫がキャットフードを切り替えることがストレスになりそうであれば、毛玉ケアのサプリメントを与えるのもおすすめです。
毛玉ケアのサプリメントは、毛玉を便といっしょに排泄されることが促されます。
また、動物病院では毛玉除去の薬を出してくれることもあるでしょう。
そのため、猫の毛玉に悩んでいるのであれば、一度動物病院へ相談してみるのもひとつの手段です。
猫のグルーミングにおすすめのブラシ4選
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猫を毛球症から守るためには、私たち飼い主が日頃からしっかりと猫のブラッシングをすることも大切です。
最後に、猫のグルーミングにおすすめのブラシをご紹介します。
シェッドスリッカー パコ
スリッカーブラシは、長毛種の猫のブラッシングにおすすめのブラシです。
しっかりと抜け毛を取ることができるため、毛玉ケアの効果が期待できるでしょう。
また、ブラシに絡みついた抜け毛はボタンを押すだけできれいに取り除くことができる点もポイントです。
コームを使用してスリッカーブラシの抜け毛を掃除する手間がかからないのは、定期的にブラッシングをする人には嬉しい機能でしょう。
PURPLE7 ペット用ブラシ
猫の身体に軽く置いて滑らせるだけで、抜け毛や毛玉を簡単に除去することができます。
ワンプッシュボタンで、絡みついた抜け毛を除去できるのもポイントです。
強くこすると猫の皮膚が傷つく可能性があるため、優しく撫でるようにブラッシングしてあげましょう。
ピロコーム
猫に痛みを与えにくい、子どもでも扱えるブラシです。
特徴的な形をしていますが、しっかりと猫の抜け毛を取り除いてくれます。
環境ホルモンやアレルギー物質を含まないプラスチックを使用しているため、赤ちゃんが近くにいても猫のブラッシングをすることができるでしょう。
ペットアンドミー ラバーブラシ
医療用の100%シリコン製で、猫にも人間にも安全なブラシです。
ラバーブラシは、スリッカーブラシで皮膚に傷がつく心配のある短毛種におすすめといえます。
ブラッシングをしながらマッサージ効果も期待できるため、猫は喜んでブラッシングをされるでしょう。
毛玉ケアの基本は定期的なブラッシング!
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猫は自分でグルーミングをして抜け毛を飲み込むため、定期的に毛玉を吐き出す必要があります。
しかし、猫によっては毛玉をうまく排出できない毛球症を発症してしまうこともあるでしょう。
毛球症は猫の命に関わるような病気ではありませんが、食欲不振や嘔吐などの症状が見られ、猫にとっては辛い病気です。
猫を毛球症から守るためにも、日頃から定期的なブラッシングなどの毛玉ケアをしましょう。
猫の病気・健康ケア事典(参照日:2021-08-30)
https://nestle.jp/brand/one/cat/health/hairball/
Pet館(参照日:2021-08-30)
https://item.rakuten.co.jp/dog-kan/9212881/
パープルセブン(参照日:2021-08-30)
https://item.rakuten.co.jp/purple7/pet-brush/
Windy City(参照日:2021-08-30)
https://item.rakuten.co.jp/windycity/diatolib-03/
コジコジ(参照日:2021-08-30)
https://item.rakuten.co.jp/koji/petme-bl/
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。