気まぐれだからこそ可愛い!猫の気まぐれには理由があった

よく、猫は気まぐれな性格だと言われます。猫好きの方はこの気まぐれな様子さえも魅力的に見えてメロメロになってしまいますが、そもそも猫が気まぐれなのはなぜでしょうか。その理由についてご紹介します。 2021年08月16日作成

  • 猫のカテゴリ - 猫と暮らす猫のカテゴリ - 猫と暮らす
  • VIEW:8,446

どんな時に猫が気まぐれだと感じる?

出典:https://www.shutterstock.com

猫と暮らしたことのある人は、猫の気まぐれな様子にすっかり慣れてしまっているかもしれませんが、あえて振り返ってみると、様々な場面で猫の気まぐれを目の当たりにしていることが分かります。

例えば、
・呼んだら嬉しそうに寄ってきたのに触ろうとしたら逃げた
・ベッドでゴロゴロと喉を鳴らして寝ていたのに突然飛び出した
・呼んでも来ないのに仕事をしていると邪魔しにくる
・大好きなおもちゃが突然興味のないものに変わった
・いつも食べているフードに見向きもせず他のフードを喜んで食べた
・鳴いているから駆け寄ったが無視された

こういうシチュエーションは、度々経験したことのある方も多いのではないでしょうか。もちろん、猫がただ気まぐれだからこういう行動につながる、と断言することもできず、もしかすると他の理由も考えられるのかもしれません。それぞれのシチュエーションを単なる気まぐれだと断定せずに、さまざまな理由を考え対処する必要も時にはあるでしょう。

ただ、確かに犬に比べると猫は気まぐれで自由だと感じる方が多いのも事実です。なぜ、猫は気まぐれな動物だと言われるのか、その理由を探ってみましょう。

猫が気まぐれに見える理由は習性にあった

出典:https://www.shutterstock.com

人間からすると、猫は気まぐれに見えるのかもしれませんが、猫からすると何らかの意味のある行動をしている可能性もありますよね。ですから「猫は気まぐれだ」と決めつけるのは、なんだか勝手な気もします。飼い主目線に立つと、しばしば気まぐれに見える猫の行動、その理由には様々な説があるようです。

もともと猫は単独で行動する動物

人間に飼われている猫にも、本来の野生動物の名残や習性がありますよね。気まぐれに見えるのも、もともと猫が生きてきた環境や習性が関係しているのでは、とよく言われます。

猫が野生で生きていた頃は森の中などで生活し、獲物は待ち伏せをして狩っていました。犬のように平原で群れをなし、仲間とともに狩りをするのではなく、単独行動をしてきたのが猫です。自分の食事は自分で狩り、危険から身を守るのも自分なのです。そういう世界で生きてきた猫だからこそ、誰かのペースを合わせ命令を聞く必要はありませんでした。

そんな猫も人間と生活をするようになり、猫も徐々に変わってきた部分もあるでしょうが、本来の種がもつ習性は直そうとする方が不自然ですし、困難です。つまり、単独行動をしてきた猫の習性故に、しつけが難しく、気まぐれに見せている大きな理由だと考えられています。

気まぐれと思われても仕方ない?猫の特徴について

出典:https://www.shutterstock.com

猫が気まぐれだと思われるのは、習性からくる行動パターンが大きく影響していることが分かりました。もっと具体的にどのような点が気まぐれだと判断される要因になるのか、見ていきましょう。

人に尽くすつもりがない

愛猫家の中には、猫のことを”ご主人”と呼んだり、”猫様”と呼んだりして、まるで飼い主が家来になったかのような表現で愛でている人もいますよね。この気持ち、猫を飼っている人なら共感できる方も多いのではないでしょうか。

犬は飼い主の言うことを聞き、一緒に行動することを好む子が多いですが、猫は全く違いますよね。猫はあくまでも自分の思うように行動するため、気まぐれだと思われても仕方がありません。

周囲に気を払って距離を保つ

飼い主に甘えたい時は別として、基本的には単独行動をしてきた猫は周囲の様子を見ながらある程度の距離感を保っているように見えますよね。これは、野生で生きてきた頃、身を守るのは自分自身であったことや、群れで生活してこなかったことが影響していると考えられています。

気の向くままに行動する

飼い猫の場合、大人になっても自分で狩りをする必要はなく、子猫の頃の気持ちが抜けない子も多いといいます。そのため、本能による行動でギラギラすることもあれば、甘えん坊になることも。野生では見ることのないような、とてもリラックスした姿を見せてくれることもありますね。飼い猫は、こうした様々な姿をその時の気分で表現するため、飼い主にとっては一貫性がなく気まぐれだと映るようです。

表情が読みにくい

猫の気持ちは、しっぽや耳、姿勢、鳴き声などを頼りに理解しようとする飼い主さんが多いのではないでしょうか。なぜなら、猫の顔を見ても、気持ちが表情に表れにくいからです。犬は、まだ猫に比べると表情が出やすいと言いますが、猫の場合は常に無表情に見えてしまうこともあるでしょう。表情は変わらないのに、行動はコロコロ変わるという猫の特徴が、気まぐれだと判断される要因につながるのかもしれませんね。

気まぐれに見える猫の行動、でも理由は他にあるかも…

飼い主さんが気まぐれだと思ったとしても、猫にとってはそんなつもりはなく、それぞれにきちんとした理由があるのかもしれません。ただ単に、気まぐれだからと全てを結論づけるのではなく、「どうして?」と考えると、また違った見えかたができる可能性もあります。

例えば、甘えてきたのに突然ガブっと噛まれた時は、触られ方が気に入らなかったのかもしれません。いきなり逃げてしまった時は、何か気になる物音がして確かめに行ったのかもしれません。こう考えると、単なる気まぐれとは言い切れない気もしてきますよね。

気まぐれだからこそ可愛い!その意味を考えるのも楽しいかも

出典:https://www.shutterstock.com

猫好きな人の多くは、気まぐれな面もひっくるめて大好きだと感じているのではないでしょうか。自由気ままな様子が羨ましいと感じる方もいるでしょう。だからこそ、飼い主に甘えてくる時はとびきり可愛いものです。時には予想できない行動を見せるのも、魅力の1つです。猫にとってはきちんとした理由があるものの、思い付いた時に思ったように行動するため気まぐれに映ってしまう場合が多いようです。時には、猫の気持ちになって、その理由を考えてみるのも楽しいですね。

著者情報

こば

小さな頃から保護された犬や猫を迎えて生活。現在は黒猫の「ジジ」に翻弄されながら、発見と感動の毎日を送っています。
実体験を振り返りつつ、飼い主さんの役に立つような情報を分かりやすく記事にすることを目標にしています。

オススメ

新着記事