【猫の愛情表現】猫が飼い主の体に乗ってくる理由と対応方法

猫と生活していると、ふとした瞬間に体へよじ登って来ることがありますよね?足回りや膝、お腹や頭の上など、さまざまな場所に猫は登ってきますが、この行動にはどういった意味があるのでしょうか?今回は、猫が飼い主の体に乗ってくる理由を解説します。 2021年07月14日作成

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猫が飼い主の体に乗ってくる理由はなんでしょうか?猫が取るこの不思議な行動にいったいどのような意図があるのでしょうか?

猫が飼い主の体に乗ってくる理由

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猫が飼い主の体に乗ってくる理由には諸説あります。
こちらでは、巷でよくいわれている説をいくつかご紹介します。

① 飼い主に甘えている

猫の飼い主に対する「甘えたい」という気持ちから、体に乗ってくるという説です。

大好きなご主人様だからこそ、もっと遊んでほしいと思っているのかもしれません。
時間が許すようであれば、優しく撫でてあげるのもいいでしょう。

② 弾力があり気持ちがいいから

人間の体はほどよく弾力があり、猫が乗っていて気持ちのいい場所です。

そのため、膝やお腹など、人間の体でも柔らかい部位に乗るのを好む猫がいます。

私たち人間がウォーターベッドなどに寝転んだ感覚と近いのかもしれませんね。

③ 飼い主へ要求を伝えるため

「ご飯が食べたい」「遊んでほしい」など、猫が自分の要求を伝える目的で飼い主の体によじ登ってくるという説です。

明け方頃、寝ている飼い主の頭や顔めがけて猫が乗っかってくるというのは、朝ご飯の催促や飼い主を起そうとしているなど、猫の要求からくる行動なのかもしれません。

④ 暖が取れるから

猫は気温の変化に弱い動物です。
寒さにはめっぽう弱く、気温の下がる冬場などは、どこか暖かい場所がないかと常に歩き回っています。

人間の平均体温は36度~37度前後といわれていますから、猫がくっついて寝るにはちょうど良い暖房替わりなのだと考えられます。

⑤ マーキング

みずからのナワバリを主張する意味で、飼い主に対してマーキング行動をしているという説です。

猫は体のいたる所ににおいを発生させる分泌腺を持っているので、自身の体をくっつけることで、飼い主にマーキングをします。

猫はナワバリ意識が強い動物ですから、きっと「ここは(飼い主)は私のナワバリよ!」と周りに主張しているのでしょう。

⑥ 体調不良を訴えている

多くの猫は体調が悪くなると、暗く狭い場所でジッと回復をはかります。

ですが、個体によっては飼い主へまとわりつくことで、体調不良を訴えてくる猫もいます。

猫が急に体へ乗ってくるようになったのであれば、愛猫の体調チェックをしてみましょう。

猫が乗ってくる場所によって飼い主への信頼度が違うってホント?

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猫が飼い主の体に乗ってくる際、乗る場所によって飼い主への信頼度が異なるという説があります。

それぞれどのような意味合いがあるのか見ていきましょう。

① 顔・頭

猫が飼い主を最も信頼しているときに近づいてくるのが顔や頭の近くとされます。

愛猫が顔や頭の近くで寝て困っているという方もいるでしょうが、猫の弱点であるお尻や背中を預けるという行動は、飼い主を完全に信頼している証です。

息苦しくて眠れないなどの問題がなければ、愛猫の好きにさせておいてもよいでしょう。

② お腹の周辺

お腹の周辺は、顔を上げればすぐに飼い主の姿を視認できる位置です。このことから、飼い主に対する信頼の高さがうかがえます。

また、人間のお腹はほどよい弾力があり、同時に暖を取れるので、居心地のよい場所として寒がりなネコちゃんに好評なようです。

③ 背中や肩

背中や肩に乗ってくるのは、猫が飼い主を自分の所有物として認識したうえでの行動だとされます。
言い換えると、「この人は私のもの!私のほうが偉いんだ!」と言っているようなものです。

ですが、背中や肩に乗るのが純粋に好きな猫もいるでしょうから、感情の表現方法には個体による違いがあるという点を留意しなければいけません。

④ 足元の周辺

足元の周辺は、不測の事態が発生した際、すぐに行動が取れる場所です。

この状態は猫が警戒態勢であることを意味しており、飼い主を100%信頼しているとは言えないとされます。

「愛猫が自分に近づいてこない…」猫が飼い主の体に乗ってこない理由

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そもそも愛猫が体に乗ってこない飼い主さんもいますよね?
こちらでは、猫が飼い主の体に乗ってこない理由を見ていきましょう。

① 自立心が強い

自立心が強い個体は飼い主の体に乗ってきません。

猫は元来、単独で行動する動物であることから、馴れ合いを好みません。

飼育されている猫であっても、個体によっては猫本来の特性が強く出る場合もあります。

飼い主さんが嫌いなわけではなく、単にそういう性格というだけなので、特に心配しなくても大丈夫です。

② 体調が悪い

先述しましたが、猫は自身の体調が悪くなると、暗く狭いところで体を休めようとする習性があります。

これまで飼い主の体に好んでよじ登っていた猫が急に行動を変えたようであれば、体に何らかの不調が出ているのかもしれません。

愛猫の様子を確認したうえで、異変を感じたらかかりつけの獣医師へ相談するとよいでしょう。

③ 過去に怖い思いをした

過去に怖い思いをした猫は、飼い主に近寄るのをためらうようになります。

例えば、飼い主の横で寝ようと近づいたところ、寝相の悪い飼い主に押しつぶされそうになった、などが挙げられます。

猫は過去のトラウマを長期間にわたって覚えている動物ですので、愛猫の恐怖心を取り除くには時間がかかるかもしれません。

愛猫が体に乗ってきたときの対処法

愛猫が体に乗ってきたときの対処法は、「そっとしておく」ことです。

猫が体によじ登ってくることが不都合であれば優しくどけるようにし、問題がないのであれば、放置してもいいでしょう。

体に乗ってくるという行動は飼い主とのコミュニケーションのひとつですから、問題のない範囲で許容してあげましょう。

愛猫が乗ってくるのはあなたへの愛情表現

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猫が飼い主の体に乗ってくるのは、飼い主さんへの愛情表現のひとつです。

鳴き声やしっぽの動きなどで感情を見せてくれる猫ですが、やはり大好きな飼い主さんとは体をくっつけていたいのでしょう。

あなたの愛猫はどうでしょうか?愛猫がお気に入りの場所はどこでしょうか?

猫の気持ちを理解するひとつの指標として、愛猫が好んで乗ってくる体の位置を把握しておくのも有効かもしれませんね。

著者情報

U.SHOHEI

父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。

現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。

得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。

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