猫の熱中症の症状
出典:https://www.shutterstock.com/
猫の熱中症は、暑い時期にエアコンを切っているなど、室温が高くなるにつれてリスクも上がります。
まずは、猫の熱中症の症状について見ていきましょう。
身体が熱くなり呼吸も速くなる
猫が熱中症になると、身体が熱くなり呼吸も速くなります。
猫は汗をかかないため、呼吸を速くすることで体内の熱を外に出そうとします。
しかし、室内も暑い場合はなかなか熱を外に逃がすことができません。
そうなると、徐々に体内の熱が溜まっていき、熱中症が発症してしまいます。
元気がなくなる
猫が熱中症になると、身体が熱いのに加えて元気もなくなります。
ぐったりとしている場合には、早急に対処が必要です。
下痢や嘔吐
猫の熱中症が進行すると、下痢や嘔吐が見られます。
十分な水分を摂取できていないのに下痢や嘔吐をしてしまうと、脱水症状の危険性も出てくるでしょう。
パンディングをする
口を開けてハァハァと息を荒くなることを、パンディングといいます。
猫の熱中症が重度になってくると、パンディングをするようになるでしょう。
犬は日常的に体温調節のためにパンディングをしますが、猫がパンディングをすることはほとんどありません。
そのため、猫がパンディングをしているのは大変危険なことだと認識してください。
意識がなくなる
猫の熱中症は、徐々に症状が重くなります。
身体が熱かったり呼吸が速かったりしているときに放置をしていると、下痢や嘔吐をするようになるでしょう。
また、猫がパンディングをしているにも関わらずに何も対処をしなければ、意識をなくしてしまうこともあります。
そこまでくると、猫の命に重大な危険性が出てきますので、そうなる前に対処しなければなりません。
猫の熱中症の応急処置
出典:https://www.shutterstock.com
もしも猫が熱中症と思われる症状が現れた場合には、どのように対処をすればよいのでしょうか?
熱中症は命に係わる可能性があるため、早めに正しい対処をしなければなりません。
濡れたタオルで身体を包む
猫に熱中症と思われる症状が現れた場合には、早急に体温を下げる必要があります。
猫の身体を触って異常に熱いようであれば、濡れたタオルで身体を包んであげましょう。
濡れたタオルで身体を包むことで、猫の身体に溜まった熱を吸収してくれる効果が期待できます。
ある程度の時間を濡れタオルで包んでいたら、タオルも熱を持ってきます。
そうなる前に、再度タオルを水で濡らして、猫の身体の熱を効率よく取っていくことが大切です。
ただし、身体を冷やしすぎると低体温症になる可能性があるため、氷水などでタオルを濡らさないようにしましょう。
保冷剤で身体を冷やす
猫の身体の熱を下げるためには、保冷剤を使用してもよいでしょう。
保冷剤を乾いたタオルで包んで、首や脇の下などの太い血管がとおっている部位を冷やしてください。
水分補給をさせる
猫が動けるようであれば、飲み水のそばに顔を近づけてみてください。
水分補給をさせることは、下痢や嘔吐などによる脱水症状を予防することができます。
動物病院へ連れて行く
猫の身体を冷やしながら、動物病院へ連れて行きましょう。
ここまでご説明したものは、あくまで応急処置です。
猫の熱中症は、素人判断で様子見をすると徐々に症状が進行してしまい、命に係わる可能性が高くなります。
そのため、何かあってからでは遅いので、熱中症と疑われる症状が現れた場合には、かならず動物病院へ連れて行きましょう。
猫の熱中症対策に役立つグッズ4選
最後に、猫の熱中症対策に役立つグッズをご紹介します。
猫はエアコンの風が苦手なこともあるため、これらのグッズを使用しながら熱中症対策をしてみてはいかがでしょうか?
クールワン 大理石
この大理石の上に猫が乗ることで、ひんやりと身体を冷やすことが期待できます。
もちろん日向や室温の高い場所に置いていたら効果はありませんが、キッチンや洗面所などの日の当たらない場所に置いておくことで、猫は涼みにこの大理石の上で寝るはずです。
インテリアにも合わせやすい、ホワイト系を採用しています。
また、裏には滑り止めが付いているため、猫が大理石の上を走り回ったとしてもずれる心配がありません。
クールマット
ひんやりと爽やかなペット用のジェルマットです。
このマットの上に座るだけで、猫の体温を効率よく外に逃がしてくれるでしょう。
また、ナイロンとPE膜の二重構造になっているため、猫が爪を立てても破れにくいのが特徴です。
ひんやり猫皿
猫型のデザインが可愛らしい、アルミ製の猫用ベッドです。
アルミは日の当たらない場所に置いておくと冷たいので、猫が身体を熱くする心配も少ないでしょう。
また、汚れたら丸洗いできるのも、アルミ製ベッドの魅力です。
氷ベッド くまちゃん
ベッドの中に氷を入れることで、約7時間の間冷たさが持続するベッドです。
アルミや大理石と異なり、氷による冷却は効果が抜群に期待できるでしょう。
また、カバーやクッションは洗って繰り返し使うことができ、常に清潔なベッドを保つことができます。
猫の熱中症には要注意!
出典:https://www.shutterstock.com
猫は熱中症を発症すると、すぐに対処しなければ命に係わります。
そのため、暑い時期に猫の様子がいつもと違うのであれば、熱中症を疑いましょう。
熱中症の症状が現れた場合には、すぐに濡れたタオルや保冷剤で身体を冷やしながら、動物病院へ向かいます。
獣医師による正しい治療をどれだけ早く受けられるかどうかで、猫の熱中症は症状が左右されるでしょう。
SPACE FACTORY(参照日:2021-05-27)
https://item.rakuten.co.jp/space-f/cool-131/
KINGSTAR(参照日:2021-05-27)
https://item.rakuten.co.jp/kingstar/vo-bd-050-1/
BABY ACTION(参照日:2021-05-27)
https://item.rakuten.co.jp/babyaction/pet-000007/
リコメン堂(参照日:2021-05-27)
https://item.rakuten.co.jp/rcmdin/lp-4984937562335/
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。