子犬の散歩デビューはワクチンプログラムを済ませてから
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子犬を初めて飼う方は、早めに散歩に連れていく方が良いのでは?と思うかもしれませんが、慌ててはいけません。免疫力の低い子犬の感染症のリスクを考えると、ワクチンプログラムを全て終えた後が適しています。最後のワクチンを接種し、2週間〜3週間くらい待ってからのことになるため、意外と時間がかかることを覚えておきましょう。
生まれたばかりの子犬は母親からもらった免疫で体を守りますが、その免疫も徐々に減っていきます。ですから、さまざまな感染症を予防するためにワクチン接種をすることとなるのですが、これが1回で済むものではないんですよね。「犬とねこのワクチネーションガイドライン」によると、3回接種が推奨されています。
子犬を外から迎える場合は、生後16週くらい経っていることもあるため、もしかするとワクチンプログラムを既に終え、散歩に行ける状態になっているかもしれません。
散歩デビューのタイミングは獣医師に確認してから!
子犬の散歩デビューのタイミングは、ワクチンが終わってからということなので、具体的にいつから行えるのかは獣医師に確認すると安心です。
ワクチンを打って抗体ができるまでには時間がかかります。特に、ワクチン接種直後は、免疫力が弱く体調も不安定になりがちです。散歩はもちろんですが、シャンプーなども控えた方が良いとされています。
子犬が社会性を身に付ける時期は散歩ができない!?
子犬にも成長段階があると考えられており、社会からさまざまな刺激を受け社会性を養う時期を社会化期と呼びます。この時期にどれだけ刺激を受けるかが大事で、刺激をあまり受けなかった犬は、外の生活や他の動物に対して臆病になってしまう可能性があるようです。
簡単に言うと、社会化期を過ぎると、初めて経験した出来事に慣れるのに時間がかかるということです。社会化期にできるだけ多くの経験をさせてあげることが、心の成長にもつながります。
社会化期は生後12週~16週くらい
犬の社会化期は、生後12週~16週くらいとされており、とても短いです。飼い主さんとしては、この時期にたくさんの経験をさせてあげるべきなのですが、ワクチンプログラムで言えばまだ全てが終わっていない時期。散歩を自由にさせてあげるのは難しいのです。
ですから、散歩以外の方法で、さまざまな刺激に触れさせる必要があります。飼い主さんが抱っこをして外を散歩してあげる、外で飼い主以外の人と会い、他の犬や動物の姿を見せるなどがおすすめです。
まだ犬自身が地面に足をつけて歩いたり、他の犬と触れあったりすることはできませんが、飼い主さんの腕の中で見聞きするだけでも刺激を受けることができます。
いよいよ散歩デビュー!気を付けるポイントとは
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さて、ワクチンプログラムが全て終了し、いよいよお散歩デビュー!となったら、子犬にとって負担の少ない方法を選んで始めていきましょう。
短距離からスタート
どんなに元気いっぱい、好奇心いっぱいの子犬でも、初めから長距離を歩くのは刺激が強すぎて疲れてしまいます。初めは短距離から、だんだんと慣れてくるにつれて距離をのばしていきましょう。
天候に注意
雨の日や風の強い日は、子犬にとって負担が大きくなります。天気が穏やかな日を選び、無理のない範囲で行いましょう。夏場の炎天下も同様です。暑さによってバテやすく、また熱せられたアスファルトによって肉球を痛めてしまうこともあります。
安全なコースから
できるだけ、交通量の少ない場所、階段などが少ない場所からスタートし、危険を回避しましょう。たくさんゴミが落ちている場所も、誤飲の危険性があるため避けるべきです。
無理強いはしない
子犬が怖がって歩こうとしない時、無理にリードを引っ張って歩かそうとするのはNG行為です。嫌な思い出として記憶に残り、散歩嫌いになってしまうかもしれません。散歩を怖がる時は、車の走っていない野原や公園などに連れていき、歩く練習から始めてみましょう。
子犬の散歩デビューに必要なアイテム
散歩デビューを果たす前に、必要なものを準備しておかなければなりませんね。おすすめのアイテムと選び方のポイントを併せてご紹介します。
首輪・リード
まず、首周りのサイズをはかります。実際は、指2本分くらいの余裕を持たせて装着するため、その点を考慮して適切なものを選びましょう。リードとハーネスのどちらが良いか悩む方もいるでしょうが、初めはリードの方が良いと言われています。なぜなら、ハーネスよりもリードの方が飼い主の意思が伝わりやすいからです。ある程度散歩に慣れて、飼い主さんの言うことを聞けるようになったら、ハーネスも良いでしょう。
馬具職人ハンドメイド 丸革首輪
馬具職人による、オールハンドメイドの首輪です。丸革なので肌触りが優しく、負担も少なめ。とても丈夫で、細部にまでこだわったつくりだからこそ、長く使い続けられます。
PUPPIA リード
ハーネスと首輪の両方に使えるリードです。将来的にハーネスに切り替えたい方におすすめです。カラーバリエーションが豊富なので、愛犬に似合う色を選んでみてはいかがでしょうか。
犬用飲料水
お散歩の途中で喉が乾いた時に、さっと飲ませてあげられるよう準備しておきましょう。おしっこをした後にその場にかけるマナー水も別途必要です。
ペットウォーターボトル
片手でワンタッチで操作できる便利なウォーターボトルです。トレイと一体型なので、余計な荷物が増えることもありません。浄水機能付きで安心して与えることができます。
マナー袋
外でうんちをしない習慣でも、念のためマナー袋は持ち歩きましょう。
ウンチ処理袋ポイ太くん
ウンチを包んだパックをトイレに流して処理できるため、とても簡単で衛生的です。全国で100以上の自治体が愛犬家に配布している、お墨付きの商品です。
子犬の散歩デビューはワクチンを終えてから
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ここでは、子犬の散歩デビューに適した時期や注意点をご紹介しました。多くの場合、ワクチンを終えて散歩ができる頃には社会化期が過ぎているため、自分の足で歩くことはできなくても、飼い主さんが抱っこして外に連れ出してあげる家庭が多いようです。散歩デビューは慌てずに、犬の様子を見ながら徐々に慣れさせてあげましょう。
WISH SUN(参照日2021-4-25)
https://item.rakuten.co.jp/wishsun/pet_water_bottle/
Goto-tomorrow(参照日2021-4-25)
https://item.rakuten.co.jp/goto-tomorrow/1516365/
ハッピーDOG(参照日2021-4-25)
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著者情報
こば
小さな頃から保護された犬や猫を迎えて生活。現在は黒猫の「ジジ」に翻弄されながら、発見と感動の毎日を送っています。
実体験を振り返りつつ、飼い主さんの役に立つような情報を分かりやすく記事にすることを目標にしています。