【ここ掘れワンワン】犬が穴掘りをする理由を徹底解説!

愛犬がソファや毛布などを前足で掻いて穴を掘るような仕草をよく見かけませんか?なぜ犬はこのような穴掘り行動をするのでしょうか。やらせてあげてよいのか、やめさせるべきなのか、犬が穴掘りをする理由を解説してみたいと思います。 2021年04月27日作成

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穴掘りは犬の本能

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イヌ科の動物はもともと穴を掘って巣穴を作り、そこに住んでいました。
犬の祖先と言われているオオカミも暑さや寒さ、外敵から身を守るために土を掘って巣穴を作り、出産や子育てをしていたとされています。捕まえた獲物を隠しておく習性も持っています。
犬の穴掘り行動はそういった昔からの習性が受け継がれているのです。
寝る前に毛布を掘ってくるっと回る動作は、巣穴を掘って寝床を整えていたんですね。

縄張りのアピール

さらに犬は自分の縄張りをアピールしたい時に穴を掘る場合があります。
犬の肉球には汗腺があり、触れたものに自分のニオイをつけることができます。
穴を掘って土を後ろに撒き散らすことでマーキング効果があるんですね。

楽しいから!

運動や遊びのような感覚で穴掘りをする犬もいます。
一緒に飼われている犬が楽しそうに穴掘りをする様子を見て、それを真似して穴を掘るようになったなんてこともあるそうです。
嬉しい、楽しいという感情が穴掘りという行動に繋がっているということですね。

お散歩の途中に土の中から生き物の匂いなどを感じると、本能的に穴を掘るスイッチが入ります。そして掘っているうちに掘ること自体が楽しくなり、一心不乱に掘り続けることがあります。

感情表現やストレスによるもの

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穴掘り行動がストレスを抱えているサインとなっている場合もあります。
住環境に満足できていない場合や、運動不足、愛情不足などのストレスや不安が、カーミングシグナルの一種である穴掘りとして現れているのです。

カーミングシグナルとはストレスや不安を感じた時、自分自身を落ち着かせたり、相手へ不安を伝えたり、相手を落ち着かせるために出るボディランゲージです。
犬の場合はあくびや体をブルブルと震わせるなどのカーミングシグナルが代表的ですが、穴掘りもその一つとされています。
犬が穴掘りをしていたら様子をよく観察してみてください。

常同障害によるもの

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常同障害とは不安障害の一種で、継続的なストレスを受けていたり、どうしたらいいかわからない不安な状態に陥った時に全く関連のない行動を繰り返し行うことです。
穴掘りも常同障害によって現れる行動の一つです。この行動自体に意味があるわけでなく、繰り返し行うことでストレスを発散させようとしているのです。

穴掘り以外の常同障害には、自分の尻尾を追いかけてぐるぐる回ったり、足先を舐めるなどの行動があります。
一見なんてことない仕草のようですが、悪化すると爪が剥がれて血が出てしまうほど穴を掘ったり、自分の尻尾を噛みちぎってしまうこともあるそうです。
さらに舐めすぎて皮膚炎を起こすなど、自傷行為に繋がってしまう場合があります。自傷行為がある場合は、投薬などの治療が必要になることもあります。

叱るのは逆効果!

常同障害の場合は、叱ることが逆効果になってしまうので気をつけましょう。

改善方法としては、ストレスの原因を取り除くことが一番です。
たくさん撫でてスキンシップを増やしたり、退屈しないよう長時間遊べる工夫がされたおもちゃを与えるなど、色々な方法を試してみてください。

穴掘りはやめさせるべき?

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穴掘りはストレスを感じている場合を除き、犬の本能的な犬らしい行動の一つです。
本能的な行動を完全にやめさせるのはとても難しいですし、自然に近い犬らしい生き方を尊重したい、楽しんで穴掘りをしているのをやめさせるのは可愛そうだと思う飼い主もいます。
もしあなたがそう思ったら、無理にやめさせる必要はありません。思う存分穴掘りを楽しませてあげてください。

対策は万全に

本能的な行動とはいえ、お庭でガーデニングの土を掘り起こされてしまったり、大切な家具を傷つけられてしまうことは避けたいですよね。
そのような場合の対策として、お庭がある場合は柵などで犬が自由に穴を掘っても良いスペースを作り、そこで存分に穴掘りを楽しませてあげる方法があります。
そこで穴を掘った時に褒めてあげると、ちゃんと穴掘りしても良い場所を覚えてくれるでしょう。

室内の場合は不要になったブランケットやタオルを穴掘り用に与えたり、ベッドやソファに被せて対策しましょう。

穴掘りをやめさせたい場合は、代替となって夢中で遊べるおもちゃを与えてみることをおすすめします。
暇だったり構って欲しくて穴掘りをしている場合なら、コミュニケーションを十分にとり、散歩の時間を長くするなどして、ストレスを発散させてあげるとよいでしょう。
飼い主の気を引こうとしているのなら、声をかけるなどの反応は一切せずに放っておくことが大切です。
穴掘りをしても飼い主の気が引けないと理解するとやめてくれます。

犬の穴掘行動は様々な意味がある

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犬の穴掘り行動には習慣や本能によるものや、感情やストレスのサインなど、幅広い意味が込められています。
犬の特性や性格、カーミングシグナルを注意深く観察して、どのような理由で穴掘りをしているのか理解することが大切ですね。

犬が寂しい思いをしていないか、退屈していないかなど、日頃の犬との生活を見直してみるのも良いでしょう。

著者情報

Hanaco

子育てをしながら、専業主婦ワーカーとしてお仕事をさせていただいております。以前はチワワを2匹飼っていました。
調べることや文章を考えることが好きで、自分の考えや経験などを活かせるようなお仕事をしたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

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