犬にはちみつを与えても大丈夫？

はちみつは人間の場合、1歳未満の子供には与えることは止めたほうがいいと言われていますが、犬には与えてもいいのでしょうか？

はちみつは、健康な成犬に少量であれば与えても大丈夫だと言われています。しかし、大量に摂取すると、体調を崩してしまう恐れがあります。

はじめて犬にはちみつを与えるときには、犬が元気なときにごく少量与えることから始めましょう。小指の先程度の量を与え、愛犬の様子を1日しっかり見ます。とくに問題がなければ、次の日も与えることができますが、必ず体調がいいときにしましょう。

はちみつには、ボツリヌス菌が存在します。はちみつを食べることでボツリヌス菌の中毒を引き起こす可能性があります。ボツリヌス菌は加熱することで死滅することはないと言われており、調理してもなくなりません。
ボツリヌス菌は腸内で育つ性質があるので、子犬や体調を崩している犬、お腹の調子が悪い犬や老犬などには与えないようにしましょう。

はちみつには、たくさんの栄養が豊富に含まれています。健康維持だけでなく、美容にもいいと言われているはちみつですが、犬に与えるときはどのように与えていくのがいいのでしょうか。

はちみつには、カルシウム、ビタミンB1 、B2 、葉酸などのビタミンに、アミノ酸、ミネラル、酵素などが豊富に含まれています。少量ではたくさんの栄養を摂取できるわけではありませんが、すばやくエネルギーを補給することができます。
さらに、はちみつは保湿効果が高いので、便秘の解消、皮膚の状態や毛艶を良くする効果などが期待できます。

はちみつの与えてもいい量は、犬の体重1kgにあたり約1gです。これ以上の量のはちみつを与えてしまうと、ボツリヌス菌中毒や肥満を引き起こす可能性があります。

摂取量は犬の体重によって変わりますが、犬によって個体差がありますので、犬の様子を見ながら与えるようにしてください。
フードやおやつ、ヨーグルトなどに混ぜて与えるといいでしょう。

はちみつは栄養価の高いものですが、体調によっては与えるのには気をつけたほうがいいです。しかし、はちみつを与えるときには注意したほうがいいこともあります。ここでは、犬にはちみつを与えるときの注意点についてご紹介します。

はちみつを与えるときの注意点は、与える量を間違えないことです。摂取量は個体差があるので、摂取量以内でも体調を崩してしまう可能性があります。

体調を崩している犬には与えてはいけません。体調を崩してしまうと、病気へ対抗するための力が弱まってしまいます。体調を崩している犬や免疫力が低い犬に与えないようにしましょう。

今まで与えていても問題ない場合でも、体調を崩してしまっている場合は与えるのを止めましょう。薬を飲んでいる場合には、一度かかりつけの獣医師さんにはちみつを与えてもいいか確認しましょう。

また、肥満に気をつけましょう。はちみつには糖質が豊富に含まれていますので、エネルギーを補給するには適しています。しかし、たくさん食べてしまうことにより肥満につながりますので注意が必要です。

はちみつを与えるときには、カロリーを過剰に摂取することのないように、ごはん量やおやつの量を調節してあげましょう。

犬向けのはちみつが含まれた商品はいくつかあります。ここでは、犬用のはちみつ商品にはどんなものがあるのか紹介します。

口の中で溶けやすいボーロです。サクサクとした歯ごたえで愛犬も喜んで食べてくれます。小麦と卵白を使用していないので、アレルギーがある犬にもおすすめです。トレーニングにも使用することができるので、お散歩バッグに入れておいてもいいでしょう。

はちみつが主要原材料の食べることができる歯磨きジェルです。歯磨きが苦手な犬でも、美味しくケアをすることができます。子犬用にはボツリヌス菌を除去したものも販売されているので、安心です。歯ブラシやガーゼに適量つけて歯磨きをしてあげましょう。

犬に肉球に塗ることができる肉球専用のクリームです。はちみつのミツロウを使用して作られており、保湿成分により皮膚に潤いを与え、肉球の角質化対策に有効です。お散歩やお出かけのときに肉球になじませるように優しくすり込みましょう。天然素材のみを使用しているので、舐めても安心です。

紅芋、チーズ、ほうれん草、おから、はちみつなどの食材を使用して作られたクッキーです。合成保存料や合成着色料は一切使用しておらず、自然の素材を使用しています。

ここでは、犬にはちみつを与えても大丈夫なのかご紹介しました。はちみつは甘いだけでなく、栄養価も高い食べ物です。

はちみつは犬も食べても問題ない食べ物ですが、たくさん食べることにより体調を崩してしまう可能性があります。摂取量を確認するだけでなく、与えたあと体調を観察しておきましょう。